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リズムに合わせて楽しくこころも体も発達♪障がい児がリトミックをすると良いことは?
リズムに合わせて楽しくこころも体も発達♪障がい児がリトミックをすると良いことは?
保育園や幼稚園、学校、障がい者や高齢者施設など、様々な場所で取り入れられ、日本だけでなく世界でも広まっている「リトミック」。その目的や、期待できる効果、実際にどこで体験できるかについてご紹介します!
リトミックの目的とその効果
なんとなく音楽的なものというイメージを持っている方も多いと思いでしょう。リトミックは実際にどのような目的を持ってできたものなのか、その効果はどのようなものなのでしょうか。
リトミックとは音楽をつかった療育
リトミックはスイスの作曲家、音楽教師だったエミール・ジャック=ダルクローズが考案した教育法です。音楽に合わせて体を動かすことで、身体や音楽的な感覚だけでなく、集中力、想像力など、様々な発達を促すことを目的としています。
日本では大正14年に初めて小林宗作が幼稚園、学校でおこなったとされています。
リトミックの三本柱
リトミックは「リズム」「ソルフェージュ」「即興」の3つから構成されています。
「リズム」
音楽を聞いて音の強弱や高低などに合わせて体を動かすことで、聴覚や集中力、自発性、表現力などに働きかけたり、リズム感覚を身に着けるものです。
ゆっくりな音楽はゆっくり歩く、早い音楽は走る
楽しそうな音楽を聞いて自分の思う楽しい動きを表現する など
「ソルフェージュ」
ドレミの音階で歌うことで音の認知を身に着けるものです。すぐに難しい場合は「リズム」で身に着けた音楽と体の動きを合わせる感覚から練習できます。
ド・レ・ミの音の高低に合わせて、おなか・肩・頭と体の低い位置から高い位置を触ることで音階の感覚を身につけ、動きをつけなくても歌えるように練習する。
「即興」
見たものや音楽に合わせて即興で演奏したり動いたりと表現することで「リズム」「ソルフェージュ」で身に着けたことを発揮します。
人の動きに合わせて、打楽器を鳴らしたり、ピアノを弾く
動物をイメージして好きな楽器を鳴らすなど
この3つの柱を元に基本的な指導法はありますが、決められたものはなく、自由な表現を引き出す、様々なリトミックが展開されています。
リトミックの期待される効果
音を聴いたり、歌ったりという音楽的な能力はもちろん、レッスンの時間の間継続して音楽を聴くには集中力も必要です。また、音楽に合わせて色々な動きをするための筋肉の発達や、動きをイメージしたり表現するための想像力の向上も期待できます。
幼児期・児童期は、感情を表現すること、コントロールすることで情緒の安定につながります。集団でレッスンを受けることで、他の子の表現を感じること、集団でのルールを身に着けることで、社会性の発達を促すとされています。
発達には個人差があるように、効果にも個人差があります。すぐに効果が現れる子もいれば、少しずつゆっくりと現れてくる子もいます。焦らず、まずは音楽に親しみをもって、表現することを楽しむことが大切です。
子どもにリトミックを体験させてみたい!と思ったら
こどもが歌やダンスが好き!リトミックに興味がある!という方は、以下の場所で体験することができます。また、リトミックを実際に体験する際に気をつけたいことをご説明します。
リトミックはどこで体験できる?
〇福祉サービスを受けられる受給者証をお持ちの方
「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」などの療育機関でリトミックを活動に取り入れている所があります。見学や体験が可能なところも多いです。
また、満3歳になって初めての4月1日から小学校入学までは、幼稚園・保育園と同じく基本的な利用料は無料です。(事業所によって、教材費やおやつ代などがかかる場合があります)お近くの児童発達支援事業所、放課後等デイサービスを調べてみましょう。
近くの児童発達支援事業所・放課後等デイサービスをお探しの方はこちら
〇福祉サービスを受けられる受給者証をお持ちでない方
リトミックのレッスンがある音楽教室では月謝はかかりますが、定期的に通うことができます。
子育て支援センターなど、地域でおこなっている教室やイベントもあります。
親子で通園できる児童発達支援事業所や、親子でレッスンをおこなっている音楽教室・イベントでは、一緒に楽しみながらお子さんの成長を見られる良い機会にもなるでしょう。
リトミックで気をつけたいこと
様々な面で発達を促す効果が期待されるリトミックですが、気をつけたいこともあります。それは、こどもが興味を持っているかどうか、楽しむことができているかどうかです。
興味があること、好きなことだと、子どもも集中しやすく、発達も期待できます。しかし好きではないことだと、集中が続かず、頑張ってやらなくてはいけない事になってしまうため、嫌いになったり苦手意識が生まれてしまうおそれがあります。
楽しいことや好きなことを通して、心も体も成長していけたらこどもにとっても嬉しいですよね。
まとめ
リトミックは音楽感覚や運動機能だけでなく、集中力・想像力・社会性など様々な面で発達を促す効果が期待されています。ダンスや歌が好きな子はもちろん、興味があまりなさそうな子も、体験してみると楽しい!と思うかもしれません。まずは体験してみてはいかがでしょうか。
参考
https://www.tatsuki.org/DoshishaThesis3/thesis/2005/05_ueda.pdf
リトミックの特徴とその理念についての一考察 ―リズム・ソルフェージュ・即興― 二見 美千代
子どもの不器用さが気になる。不器用なだけではない「発達性協調運動障がい」とは
子どもの不器用さが気になる。不器用なだけではない「発達性協調運動障がい」とは
よく転ぶ、ダンスや運動が苦手、ボタンかけがむずかしい、字をうまく書けない。不器用なだけだと、見落とされがちな「発達性協調運動障がい」。お子さんの様子を見ていて、気になることはありませんか?「発達性協調運動障がい」とは何か、どのような支援が必要かについてまとめました。
不器用さを理解するために「発達性協調運動障がい」を知ろう
「発達性協調運動障がい」はDevelopmental Coordination Disorderの略で「DCD」とも呼ばれます。DCDとはどのようなものか、定義やDCDの子の困り感について見ていきましょう。
「発達性協調運動障がい」とは?
「発達性協調運動障がい」(DCD)とは、脳機能の発達に偏りがあるために、日常生活に必要な動作や運動がむずかしくなる障がいです。
最新の精神疾患の国際的な診断基準「DSM-5-TR」によると、DCDの発生頻度は子どもの約5~8%。ADHD(注意欠如・多動性障がい)の発生頻度、約7.2%と同じぐらいです。さらにASD(自閉症スペクトラム障がい)の約1~2%よりも高く、決して珍しくはない、発達障がいのひとつです。
また、発達性協調運動障がいは、自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症など、ほかの発達障がいと重複することも多いとされています。
発達性協調運動障がいの「協調」とは?
「協調」とは、
視知覚
触覚
固有覚(自分の体がどこにあるかなどを認識する感覚)
など、さまざまな感覚を、身体の動く速さや強さ、タイミング、正確さ、姿勢やバランスなどと微調整する脳の機能です。
ボールをキャッチするときが良い例です。ボールをキャッチするためにはボールを追う「目の運動」、ボールをキャッチできる位置に体を動かす「足の運動」、ボールを受けるための「腕や手の運動」と、複数の運動を同時にスムーズにおこなう必要があります。
何も考えずにできそうですが、ピアノを弾くときに左右の手で違う動きをするのは、人によってむずかしく感じますよね。
発達性協調運動障がいから起こる生きづらさ
不器用な子、運動が苦手な子という印象だけではありません。そう見られることで、運動面の問題だけでなく、同世代の子どもとの遊びについていけない、馬鹿にされてしまうといった社会的な困難も生まれます。
また、「なぜ私はいつもみんなみたいにできないんだろう」と自己肯定感の低下にもつながり、結果的に不登校などに発展するかもしれません。 大人になると、日常生活で体を大きく動かすことは少なくなりますが、ひげ剃りや化粧、料理や家事など、細かい協調運動が必要になります。作業ができないことによる生きづらさが続くと、うつ病・不安障がいなど精神障がいなどの二次障がいに繋がる可能性もあります。
「発達性協調運動障がい」の子への支援は?
不器用さを少しずつ緩和するためには早期発見、乳幼児期からの支援が効果的だと言われています。不器用な子どもへの支援は、どのようなものが必要でしょうか。
乳幼児期で気づいて二次障がいを予防する
発達性協調運動障がいの兆候は、早くに現れます。お子さんは、まわりより歩き始めや発語の遅れなどが目立っていませんでしたでしょうか。
小脳の発達が急成長する幼児期こそ、支援の効果があらわれやすいといわれています。この時期に苦手な運動をある程度できるようにしておくと、二次障がいを予防できる可能性が高まります。
スモールステップで自信を育てる
簡単にできそうなことができないと、「なんでそんなこともできないの」と周囲に言われてしまうかもしれません。努力してもできないことが多いと、苦手意識は大きくなるばかりです。
体を動かすことが好きな子は多いです。好きなことなのに苦手意識を持つようになってしまう前に、必要な支援を受けて好きなことを伸ばしてあげたいですね。
ただ、定型発達の子のように、お手本を見て真似したり理解したりすることは困難です。具体的に基本的なことから少しずつ「スモールステップ」で、成功体験を積み重ね、自信を育てていくことが大切です。
医療機関や療育機関で支援を受ける
不器用さや運動の苦手さが気になる場合は、乳幼児健診や地域の子育て支援センター、保健センターなどで相談ができますのでお問い合わせください。必要に応じて医療機関や療育機関の紹介をしてもらえることもあります。具体的な支援は、理学療法(PT)と作業療法(OT)があります。
療育センターや、作業療法士または理学療法士がいる小児専門の医療機関で、PTやOTを受けられます。受けられる回数や内容は、それぞれの医療機関によって異なります。
児童発達支援センターや民間の児童発達支援事業所、放課後等デイサービスでも、PTやOTを受けられる施設があります。また作業療法士、理学療法士がいない児童発達支援事業所でも、「粗大運動」や「微細運動」として、遊びの中で動作の練習をしているところもあります。一度見学をしてみると良いでしょう。
まとめ
「発達性協調運動障がい」は思った通りに身体をコントロールすることがむずかしい発達障がいの一つです。まずは本人の努力を認めて、少しでもできたら褒めてあげる。できなかったことは具体的にできる方法を一緒に考えてあげるなど、寄り添うことも大切です。苦手な動作をへらしてあげたい場合は、早期の支援が重要になるので、早めのうちにご相談から始めてみてはいかがでしょうか。
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参考発達性協調運動障害(DCD) 見えているのに理解されにくい発達障害(1)“不器用”なのには理由がある - 記事 | NHK ハートネット発達性協調運動障害(DCD) 見えているのに理解されにくい発達障害 (2)支援のあり方 - 記事 | NHK ハートネット令和 4 年度障害者総合福祉推進事業 「協調運動の障害の早期の発見と適切な支援の普及のための調査」
松山 郁夫(2022)「発達性協調運動症のある幼児児童に対する捉え方と介入」九州生活福祉支援研究会研究論文集第 15 巻第 2 号
- 寄稿
【参加レポとインタビュー】第4回「みんなのバリアフリー運動会」!伊勢崎西部スポーツクラブ理事長、平林知巳さんにインタビュー!
みなさんこんにちは!ワンライフの町田です。10月22日(日)NPO法人伊勢崎西部スポーツクラブさんが主催の「みんなのバリアフリー運動会」にお邪魔してきました!
今回が第4回目の「みんなのバリアフリー運動会」は誰が何を担当するということを決めずに開催されます。そこには「誰かが困っていることに気づいて自ら動けるきっかけづくりにしてほしい」という気持ちが込められています。
「みんなのバリアフリー運動会」参加レポ!
ボランティアの学生もたくさん参加しており、当日は100人以上の人でにぎわっていました!
障がい物競争では、車椅子に乗って、マットレスを乗り越えるのですが多くの方がかなり苦戦していました…。
こんな小さな段差でも、車いすで乗り越えることはむずかしいです。
今回の体験会は、遊びを通して知ることができる、とても良い機会になっていると思いました。
道具の準備やお手伝いも、みんなが率先して動き、運動会が進行していて感動しました。
初めましての人とも、準備の協力や競技を通して自然と会話が生まれ、みなさん運動会をとっても楽しんでいましたよ!
伊勢崎西部スポーツクラブ理事長、平林知巳さんにインタビュー!
お話を伺ったのは、群馬県伊勢崎市の西部地区で活動する「伊勢崎西部スポーツクラブ」の代表、平林知巳さんです。2009年に総合型地域スポーツクラブ「伊勢崎西部スポーツクラブ」を設立し、12年にNPO法人化。「もっと気軽に Enjoy Sports!」をテーマに、多種目・他世代で、スポーツを通して地域の関わりを深めています。
Q1.伊勢崎西部スポーツクラブは主にどのような活動をしていますか?
主な種目はランニング、カヌー、ノルディックウォーキングの活動をしています。子ども向けには、かけっこ塾とタッチラグビーもやっています。公共施設を使った活動には筋トレやストレッチもあります。
スポーツが街に点在しスポーツがたくさん見えることで、みんなが元気に過ごせる街を目標にしているため、地域の公園や、サイクリングロード、川、公共施設で活動させていただいています。
Q2.伊勢崎西部スポーツクラブの今後の課題と展望を教えてください。
施設を所有しておらず、屋外での活動が多いため、天候の課題は切っても切れない課題です。またNPO法事のため、運営する側のスタッフはもちろん、こういったイベントや活動にもより多くの方に参加していただきたいと思っています!
Q3.今後のイベントや活動の予定はありますか?
今週金曜日が締め切りですが、11月19日(日)にさくらやまトレイルが行われます。初心者でも気軽に参加でき、冬桜と紅葉を同時に楽しめる大変人気のイベントです。残り枠が十数名ですので、気になる方は早めにチェックしてください!
12月17日(日)には三時間走(徒歩も可)があります。(前年の様子はこちら)
さらに今年度ボッチャ俱楽部も新しく発足しました!
初回は11月12日(日)、2回目は12月24日(日)と毎月1回の開催を予定しています。伊勢崎市外の方でも参加できますので、気になる方はぜひお問い合わせください。
体験会レポの写真や動画は凸凹村で掲載予定です!
さて、いかがでしたでしょうか?今回の運動会の様子や写真、インタビュー動画などは、このあと、凸凹村でも掲載予定です!気になる方はぜひ凸凹村へご参加ください!
取材:町田
取材ご協力:NPO法人伊勢崎西部スポーツクラブ様
NPO法人伊勢崎西部スポーツクラブ
DET群馬
社会福祉法人伊勢崎社会福祉協議会
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※参加できるのは、「障がいをお持ちの方のみ」です。※
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ぜひチェックしてみてください!
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- コラム
左手指全指機能全廃の私から。「片手で困ることはいくらでもある。けれど、」
私は生まれつき、左手指全指機能全廃という障がいを持っています。どういう障がいかというと、左肘から下の神経がほぼ全廃してしまい、左の手首を曲げたり、手を握ったり、物をつまんだりすることができません。なので、生まれた時からずっと右手を使って生活しています。
小さい頃は、生まれつきだったので片手しか使えなくても何も疑問に思うことなく過ごすことができました。けれど、大きくなるにつれて、できないことが多くなっていき、自分はみんなとちがうんだなぁ〜と思いはじめていきました。
ここで片手で苦労したことやできなかったことをいくつか紹介したいと思います。
一つ目は、重たい荷物の持ち運びです。片手が使えない分、みんなと同じように重たいものを運ぶことができませんでした。重たいものを運ぶ時、友達が代わりによく運んでくれましたが、その時僕は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
二つ目は、体育の授業です。僕は体を動かすことが好きだったので、体育の授業は好きでした。しかし、縄跳び、鉄棒、マット運動など片手でやるのは難しいものもありました。先生は、危ないから見学しておくだけでもいいよと声をかけてくれましたが、僕はやりたい気持ちもあったので、もどかしくなることが多かったです。
こんな感じで、片手で不自由なことは、多分いくらでも出てきます。その度に誰かに助けられたりしてきました。みんなに感謝している反面、申し訳ない気持ちや、できないけどやりたいという気持ちがありました。
そんな自分が嫌で、自分でできることは最大限、やれることはやろうと思いました。
なので、考えて、工夫し、努力することで、自分のやり方を見つけ、今では色々なことが片手でできるようになっています。左手指は狭いところの物をとるのに良いという利点も見つけました。これからも、障がいでできない、と決めつけることなく、色々片手でチャレンジしていきたいです。
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自己効力感を高めるクライミング。障がい者がおこなうメリットと方法。関東のイベントと施設をご紹介。
自己効力感を高めるクライミング。障がい者がおこなうメリットと方法や関東のイベントと施設をご紹介。
視覚障がいの方がおこなうクライミング「ブラインドクライミング」を知っていますか?目隠しをした状態でクライミングをし、ガイドの指示にそって登る方法です。クライミングには障がい者がおこなう上でメリットが多くあり、視覚障がい者だけでなく、幅広く、今注目されつつあります。障がい者がクライミングをおこなうメリットや方法、関東で障がい者クライミングができる施設やイベントをご紹介します。
障がい者がクライミングをおこなうメリットとは
クライミングは障がいの有無にかかわらず、みんな同じルールで、同じ方法で楽しむことができるスポーツです。バリアフリースポーツともいえるクライミング。障がい者がクライミングをおこなうメリットはつぎになります。
誰かと競うことなく自分のペースでできる
クライミングは、ほかのスポーツと違い、飛んでくるボールはなく、速さや運動神経を競うものでもありません。自分でスタートとゴールを決めることができ、誰かのペースに合わせる必要もなく、一点に集中することができます。
精神、身体に関わらず、障がいのある方はどうしても集団スポーツがむずかしいと感じるでしょう。発達障がいや精神障がいの方は、他人と合わせることに困難を感じると思います。
クライミングは他の人を気にすることなく、マイペースにゴールを目指すことができるので、一つのことに集中しがちな方にも最適といえるスポーツです。
障がいの有無に関わらず同じ課題に取り組める
手足をつかい、頂上に登るのに、障がい者のみのルールはありません。クライミングに挑戦する障がい者も健常者と同じ課題に取り組むことができます。
そのため、課題をクリアしたとき、「障がいに関係なく努力することができ、ほかの人と同じ成功体験ができた」という経験をもつことができます。この経験は自信につながり、人生のさまざまな場面で役立つはずです。
自己効力感を高める
自己効力感とは、「自分には目標を達成できる力がある」と信じられる状態のことをいいます。自己肯定感とは違います。自己肯定感はありのままの自分を受け入れられるチカラなので、「目標を達成できなくても自分は良いのだ」という感覚です。
自己肯定感だけでは不足です。人間は「できそうにない」と感じると行動しにくくなります。けれど、「自己効力感」があれば、なんでもチャレンジすることができます。そして新しいことをするのは、人との出会いや自己の成長につながりやすいので、「自己効力感」は障がいのある方こそ身につけたい大事な感覚です。
クライミングは自己効力感を高めると、研究結果でも明らかにされています。フランスの身体障がい者に向けた実験でも、コロンビア州で発達障がい児におこなわれた実験でも、自己効力感の向上が認められています。
参考:https://www.jarvi.org/pub/wp-content/uploads/2018/12/JJVR20130301-05.pdf
全身の運動能力やバランス力を向上することができる
クライミングのイメージは、壁にある物をつかんで登っていくので、握力や腕力などチカラが大事だとイメージされていますでしょうか。
クライミングは握力や腕力の強さよりも、体力に頼るところが大きいです。手だけではなく、足や全身を使って登るので、力の調整がむずかしかったり、弱かったりされる障がい者もおこなえる運動です。クライミングをして全身を鍛えることで、体全体や力のバランス力を整えることができるようになります。
障がい者がクライミングを始めるときの準備やその方法は?
障がいのあるご家族や友達と、クライミングしてみたいと思いましたでしょうか。まず何か道具が必要なのか、どのように始められるか、気になるところでしょう。障がいのある方と一緒に始めるとき、準備しておいた方が良いことや、実際の方法についてご説明します。
まずは室内でおこなうボルダリングから
クライミングにはロープを使いながら壁を登っていく、本格的な方法と、ロープを使わず2~5m程度の壁を登る方法があります。ロープを使わない、短い壁を登るのは「ボルダリング」といいます。
ボルダリングでは、厚いマットが敷かれており、安全対策がとられています。また2~5mなので、それほど高い目標ではなく、なんとかクリアできそうな、挑戦しやすい壁です。
室内でおこなうことができるので、天候に関係なく、いつでもおこなうことができるのもメリットです。初心者の方はボルダリングから始めて、登ることの楽しさを知りましょう。
ボルダリングをしに行くときの持ち物
ボルダリングは、ボルダリングができる専用の室内ジムがあります。登るためのシューズなど道具はありますが、ほとんどレンタルすることが可能です。通常の運動をするときと同じで、動きやすい服装と靴下を履いていくと良いでしょう。
視覚障がいや聴覚障がい、内部障がいなど、目に見えない障がいのある方は「障がい者マーク」のついたものなどわかりやすくしておくと、まわりの方にも気を遣うことができます。衝突事故などをふせぐことにも繋がります。
ボルダリングのルール
ボルダリングは登るコースごとにレベル分けされています。壁にある「特定の色や目印がついた出っ張り」をつかんで登っていく必要があります。それ以外は複雑なルールがないので、簡単なコースから始めましょう。
ほかにも同じコースを登っている方がいる場合は、登らない。登っている人の下に立たない。このように安全面で守らなくてはいけないルールはあるので、ジムを利用する際は注意点を確認しましょう。
【関東】障がい者向けのクライミングジム・イベント
クライミングが障がい者に広まりつつあるとはいえ、まだ一般的とはいえません。近くのボルダリングジムに行きたいと思われたときは、事前に電話で確認しましょう。安全面を考慮した上で、体の状態を聞かれることがあります。
ここでは、障がい者の方に向けた、関東圏にあるクライミングイベントや施設をご紹介します。
ケースケズ ロック クラフト
https://ksks-rock-craft.p-kit.com/
場所:〒365-0014 埼玉県鴻巣市屈巣3649 電話番号:090-6516-5162(9:00~19:00)
障がいのある方に向けて、完全予約、貸し切り制となっているジムです。家族だけで利用できるので、まわりの目を気にすることなく、ボルダリングを楽しむことができます。
クライミング ボルダリングジム HANN (ハン)
https://www.hann-hann2.com/
場所:〒253-0106 神奈川県高座郡寒川町宮山3718-1電話番号:0467-50-0576
場所;〒243-0804 神奈川県厚木市関口166-1電話番号:0464-04-0886
神奈川県寒川町、厚木の2店舗を展開しているボルダリングジム。初心者向け、上級者向けと分けてあり、ほかの人のペースを気にせずおこなうことができます。障がい者手帳があれば、障がい者割引を利用できます。
障がい者クライミングイベント。マンデーマジック
https://www.monkeymagic.or.jp/join#magic
マンデーマジックは、NPO法人モンキーマジックが主催する、クライミングイベントです。東京と横浜で毎月1回おこなわれています。
東京場所:NOBOROCK 高田馬場店 新宿区高田馬場4丁目9-9 早稲田13時ホールビル1F (高田馬場駅徒歩1分)
横浜場所:クライミングジム Rise 横浜市戸塚区上倉田町479-2 東横ビル上倉田B1 (JR戸塚駅東口から徒歩5分)
クライミングをしたことのある人ない人も、障害のある人も、障害のある人と関わったことのない人も、みんなでクライミングを楽しむことができるイベントです。
障がいや多様性の理解を目的としており、クライミングだけでなく、多様性についての講座もあります。クライミングを通して、人との関わりもしていきたいという方におすすめのイベントです。
まとめ
クライミングはマイペースにみんなと同じ課題に取り組み、成功体験を積むことができるので、自己効力感を高めることができます。もともと障がいのある方は困難を感じやすく、自己効力感を高めることがむずかしいでしょう。だからこそ、クライミングでの成功体験は大きく役に立ちます。障がい者向けに開かれているイベントもありますので、積極的にチャレンジしてみましょう。
近くの障害福祉サービスをお探しの方はこちら
参考
ハートネットTV フクチッチ(32)視覚障害 後編 | NHK ハートネットTV
NPO法人モンキーマジック
cococolor – Diversity is beautiful.| » 視覚障害者といっしょにフリークライミング。見えてきたことは?
- 寄稿
群馬県庁で開催。障がい者eスポーツ体験会【体験レポ】
「一般社団法人群馬県パラスポーツ協会」主催「障がい者eスポーツ体験会」に参加してきました!
みなさんこんにちは!10月9日(月祝)、「一般社団法人群馬県パラスポーツ協会」さんが「障がい者eスポーツ体験会」を開催していたので、お邪魔してきました!
「ぷよぷよ」や「鉄拳」「太鼓の達人」などのゲームを体験!
体験会では「ぷよぷよ」や「鉄拳」「太鼓の達人」などのゲームを体験することができます。
「ぷよぷよ」のブースでは、視線で操作できるコントローラーを展示していました!
私も操作してみました!落ちてくるぷよぷよを見ながら、動かしたい方向の矢印を見て操作する……目はもちろん、脳みそもフル回転です!慣れるまでは大変そうですが、操作に慣れたら、障がいのある方ができるゲームの幅が広がると感じました。
障害福祉施設の物販コーナーも魅力的!
障がい者eスポーツ体験会ですが、ゲームだけではなく、障害福祉施設の利用者さんがつくられたパン、焼き菓子やうどん、アート作品もたくさんならんでいました!
みんなの障がいの運営会社でもあり、群馬県で障害福祉施設を提供する株式会社ワンライフもeスポーツを推進しており、ひとつブースをお借りしていました!
「ONEFRAME」と「ONECODE」は、映像関係やプログラミングなどIT関係の就労継続支援事業所です!
次回開催された際には、みなさんぜひご来場ください!
eスポーツの技術が進歩して、どんどんできる幅が広がれば、eスポーツは本当に障がいの壁をなくすことができるコンテンツになります!そんな可能性をたくさん感じられた展示会でしたし、利用者さんがつくられたパンや創作アートはとても魅力的でした。eスポーツの可能性に興味がある方、障がいについてもっと知りたい方にはぜひ来場してほしいです!
今回の体験会の様子や写真は、この後、凸凹村でも掲載予定です。みなさんぜひ、凸凹村へご参加ください!
同じ障がいをもつ人と話せる安心コミュニティ「凸凹村」
取材:町田ご協力:一般社団法人群馬県パラスポーツ協会
クローズ就労で障がいがバレるのが怖い…そんな不安をなくせる、もう一つの選択肢。「セミオープン就労」とは?
クローズ就労で障がいがバレるのが怖い…そんな不安をなくせる、もう一つの選択肢。「セミオープン就労」とは?
障がいがバレる不安を感じながら、仕事を続けていくのはきつい。けれど、障がい者雇用で入社はしたくない。クローズ就労でバレたり、バレたときに不当な扱いを受けるのも避けたい。
人並みに仕事ができていると思う方や、とくに以前までは普通に働いており、前職の影響で障がい者になったという方は、オープンかクローズで働くか、とても大きな課題になっているでしょう。
そんな悩みを解消するひとつの方法に「セミオープン就労」があります。セミオープン就労とはなにか、メリットやデメリット、セミクローズ就労をする際に気を付けたいことなどを解説します。
セミオープン就労は一部に障がいを開示する働き方
セミオープン就労とは、一般枠に応募し、一部には障がいをオープンにして、一部には障がいを隠して働くという働き方です。法律的には問題ありません。業務に支障を出さない限りは、障がいを隠すかどうかは、プライバシーと同じ扱いになります。
セミオープン就労について最初は面接時に伝える
一番に障がいをオープンにする場は、面接時になります。障がいの特性と「セミオープン就労で働きたい」ことを伝えましょう。採用率が下がるのではないか、と思われるでしょうか。しかし、嘘があまり得意ではない方は、緊張や不安が面接官に伝わってしまう可能性もあります。また障がいを理由に断られる場合、配慮を得られない会社かもしれません。どうしても強い志望動機がある場合は、障がいと合わせて自分の職歴を示したり、できることをアピールしたりして、会社にとってメリットになる部分をしっかり伝えましょう。
直属の上司や仕事で関わる同僚だけに伝える
障がい者がクローズ就労で仕事をやめたり、障がいがバレたりするキッカケの多くは「体調の悪化」です。仕事に支障をきたしたり、自身の許容量を超えた仕事をさせられ、障がいの特性が強くなったり、体調が悪くなったりしないように、仕事に関係のある人にだけには伝えましょう。噂話などで、関係がない社員に広まる可能性もありますね。けれど、噂話は否定しても良いですし、噂話で待遇が変わることもありません。実務に集中して、仕事の成果を出すことが重要です。
伝える範囲は自分がどうしても配慮が必要な部分
面接官、直属の上司や同僚には、障がい者雇用とは違い、障がいについて何も知りません。そのため、障がいの伝え方はとても重要です。障がいの症状の中でも自分で対処することができないところと、どのようにすれば改善できるかを伝えましょう。平日に月1回の通院が必要であれば、通院しないわけにもいかないため、月1回は通院のため半休などいただきたいことを事前に伝えます。あとは自分ではどうしてもカバーできない症状や、困難な作業や働き方についてよく考え、相談してみましょう。
セミオープン就労から転職したくない。長く働くために気を付けることは?
一般枠で働きながら、最低限の配慮は受けられるセミオープン就労。メリットもありますが、デメリットも多くあります。障がいにたいして十分な配慮は受けられませんし、一般の人たちと同じように働くことが求められます。長く働き続けるためには、与えられた仕事をしっかりすること、自身の体調を崩さないことの両立が必要です。
自分の体調管理を徹底する
不規則な生活をしていると、体調が悪化し、障がいの症状も強くなるでしょう。自分の体調が良い睡眠時間を意識し、規則正しい生活を心がけましょう。毎日の体調や障がいの状態を記録して、どういったときに不調を起こしやすいのか、不規則な生活になるのかを把握しておくことも大切です。
残業が続くと症状が悪化する。作業量の限界がある。自分のできる仕事量を把握し、残業をへらすために効率化できる仕事はないかを考えたり、作業量をへらす工夫をします。どうしてもむずかしい場合は上司に相談しましょう。
切り替え方法やストレス発散方法を見つける
発達障がいの場合、ストレスを夜更かしして取り戻そうとする「リベンジ夜更かし」があります。このほかにも不安やストレスで寝られず、睡眠不足で仕事に支障が出るかもしれません。体調の悪化をふせぐために、ストレス発散方法を見つけたり、切り替えになる動作や物をもっておくと良いでしょう。
また、同じ悩みをもつ人同士で話し合ったり、同じくセミオープン就労している人はどのように働いているか聞いてみるのもひとつの手です。解決方法が得られなくても、同じ悩みを話すだけで、気が楽になるはずです。
「障がいをもち、同じように一般枠で頑張っている人と話したい。」そんな方に『凸凹村』をおすすめします。
『凸凹村』はみんなの障がい運営が開き、同じ障がい者が悩みを共有したり一緒に解決したりできるコミュニティです。匿名性の低いフェイスブックのコミュニティなので、安心して使うことができます。ぜひご参加ください。
同じ障がいをもつ人と話せる安心コミュニティ「凸凹村」
まとめ
一般枠で働きながら、障がいにたいして最低限の配慮を得られるセミオープン就労。面接時や仕事をするとき、会社にバレるのではないかという不安や悩みをなくすことができ、メリットが多いです。けれど、一般枠で働く同僚たちと同じ分の仕事をこなす必要があること、自身の障がいを悪化させないことを意識しないといけません。
体調不良を起こさないように体調の管理を徹底すること、働き方を工夫することを心がけ、どうしても対処できない部分は上司やまわりに相談しましょう。
参考
働く工夫 | 双極はたらくラボ | 双極性障害(躁うつ病)で働くヒントがみつかるWebメディア
- コラム
痙性斜頸の私から。「首と体の曲がる生活で意識していること」
自分の病気は、「ジストニア」の「形成斜頸」という首の曲がる病気です。この病気は一般的にはあまり知られていません。寝ている間に首が勝手に動いてしまうせいで、睡眠がよく取れなかった時期もありました。三回目の手術を受けてからは、傾斜が落ち着き、睡眠がとれるようになりました。病気と付き合いながら、今はパソコンの勉強を頑張っています。最初はパソコン操作も苦労しましたが、少しずつ出来るようになって、楽しく今は作業をしています。
楽しく生活するために、自分が意識していることを話します。
ひとつは、病気でツラくなったときに、どうするかを意識しています。この病気はあまり知られていないので、理解を得る事ができなくて、落ち込んでしまったり、考え込んだりしてしまったことがありました。そんなときは、何か集中できることを始めればいいと思いつきました。読書やゲームでもいいと思いますが、自分にとって勉強になることや資格の勉強をするのもいいと思います。
もうひとつ、意識して取り組んでいることは、歩き方と対処方法です。首が曲がっているため、まっすぐに歩けず、徐々に歩く方向が左に寄っていってしまいます。体が曲がっているとバランスがとりづらいので、なるべく、視線がまっすぐになるように頭の位置を意識しています。けれど、自分ではなかなか歩く時に、左に寄っていることに気づけません。日々歩くときに、まっすぐ歩くよう意識することもそうですが、他にはリハビリをちゃんとやる事も意識して、やっています。
最後の手術をしてから、最近は頭がまっすぐになるようになったので、これまでより、更に意識をして頭の傾きをまっすぐにしています。体はまだ曲がる癖がついてしまっているので、体を横に曲げる体操とかもやっています。これは気分転換にもなります。リハビリは今後も悩みながら試行錯誤して、ゆっくりとコツコツ頑張っていきたいと思っています。
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- 寄稿
【車いすバスケ体験会と代表者インタビュー】群馬の車いすバスケチーム「群馬マジック」を取材しました!
【車いすバスケ体験会と代表者インタビュー】群馬の車いすバスケチーム「群馬マジック」を取材しました!
みなさんこんにちは!
9月10日(日)、車いすバスケットボールチームの「群馬マジック」さんが、車いすバスケの体験会を開催していたので、お邪魔してきました!
あっという間の2時間!車いすバスケはとても楽しいと実感できた体験会
体験会では、
車いすの基本的な動かし方
ボールのつき方や、シュートの練習
車いすで早く走る練習として鬼ごっこ
をしました!鬼ごっこなど遊びを楽しみながら、バスケ用の車いすに慣れていくことができました。
その後、選手も交えた試合をおこない、みなさん、選手さながらの白熱したマッチを繰り広げていました。
間近で観戦することができ、選手に質問できるコーナーもあり、2時間が本当にあっという間でした!
チームの皆さんが気さくに話しかけてくれるので、私も含め、初めて体験会に来た方もすぐになじめましたよ!
群馬マジック代表者、高橋 俊一郎さんにインタビュー!
群馬マジックさんは、なんと、群馬県にひとつの車いすバスケットボールチーム。
最後に、そんな群馬マジックの代表である高橋 俊一郎さんにインタビューをさせていただきました!
Q1.車いすバスケを始めたきっかけは?
18歳の時に事故で歩けなくなったとき、リハビリの先生から車いすバスケというものがあるよ、と誘われたのがきっかけです。
Q2.車いすバスケは健常者の方でもできるスポーツだと初めて知りました。そもそも健常者が車いすバスケに参加できるようになったのには、どういった経緯があったのでしょうか?
全日本大学バスケットボール連盟主催の「大学バスケットボール選手権」という大会があるのですが、以前から、そのような大会に出ている選手から、「卒業後の活躍の場がない」という声がありました。
そんな中、関東の「車いすバスケットボール連盟」でリーグ戦を作ることになったのですが、出場選手を確保する必要があったので、対象者を健常者にまで広げて、その大会の元選手に声をかけていった、という経緯があります。
また、2020年の東京パラリンピックが決まったあと、スポーツ庁から「パラスポーツの普及のため、健常者も取り入れた組織作りをするように」という指示があったので、そこから健常者もどんどん競技に参加するようになっていきました。
Q3.2024パリ大会が近づいてきましたね。車いすバスケの選手には何を期待していますか?
車いすバスケは前回の東京パラリンピックで男子が銀メダル、女子は6位だったので、これを上回るような成績を目指してほしいなと期待しています。
Q4.高橋さんは車椅子バスケ以外にも様々な活動をされていますが、具体的に何をされていますか?
手軽にできるボッチャや、この車いすバスケでの活動をしています。
私自身、高崎市で障害者を支援しているところに勤務しており、障がいを持った方と関わることが多いので、その中で障がいスポーツをやりたいという人に紹介もしています。
Q5.車いすバスケチームの代表としての課題と展望はありますか?
群馬自体の人口も少ないですが、障がい者もその分少なく、さらにパラ競技をやる選手も少ないので、選手をうまく発掘できるようにしていきたい、というのが課題です。
群馬県で開催される、国民スポーツ大会の規模の「全国障がい者スポーツ大会」が6年後にありますので、せっかく群馬の地でパラスポーツをしている限りは、大会に向けて選手育成に力を入れ、スタッフや応援していただけるファンを増やしていきたいなと思ってます。
Q6.最後に、直近にある、群馬マジックの告知したい活動があれば教えてください。
10月28日・29日と安中市の総合体育館で、安中市長大会があります。関東近県の8チームが集まって、しのぎを削ります。
また、12月9日・10日には高崎アリーナでの全国大会を予定してますので、ぜひ観に来ていただきたいと思います。
もっと盛り上がってほしい、車いすバスケ!
メンバーや体験に来た方の中には健常者の方もいらっしゃったり、みなさん楽しそうに車いすバスケをされている様子を見て、もっともっと車いすバスケが盛り上がってほしいと感じました。
今回の体験会の様子や写真は、この後、凸凹村でも掲載予定です。インタビュー動画も公開します!
気になる方はぜひ凸凹村へご参加ください!
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取材者:町田
ご協力チーム様:群馬マジック
1995年にチームを結成し、高崎車椅子バスケットボールクラブとして連盟に登録。2010年10月1日にチーム名を群馬マジックに変更。チームの目標は、日本選抜車椅子バスケットボール選手権高崎大会の優勝。
群馬マジックHP
群馬マジックFacebook
群馬マジックTwitter
群馬マジックInstagram
- コラム
ADHDの私から。「おすすめしたい、自分自身に合った回避術」
私の障がいは【ADHD】です。
ADHDで検索をすると、「注意力が足りない、衝動的で落ち着きがないといった特性があるために、日常生活に支障をきたしてしまう障がい」と出てきます。
私の場合、その場の空気が読めなくて、他の人と違う行動をしてしまったり、話しかけられても相手の言っていることが理解できなくて、違う言動をとってしまいます。
それで相手の方が私の受け取り方の違いにびっくりしているのを見て、相手の方に迷惑をかけてしまったと心の中で反省し、自分自身何も言えず固まってしまうことがよくあります。
そんなやり取りが続くと、気持ちが落ち込んだり、相手とのコミュニケーションに萎縮したりしてしまいます。
自分の殻に気持ちを閉じ込め、無表情になって、何も手に付かなくなってしまうこともありました。片付けもできなくなり、部屋が物だらけになってしまうことも。
この障がいをもつ人は真面目で責任感が強く、失敗を他の人よりも重く捉えてしまう結果、うつ病になってしまうこともあるそうです。(諸説あり)そこで、自分にあった回避術を見つけることが必要だと、私は思っています。
その回避術のひとつとして、庭の草取りをおすすめします。庭の草取りはすごく気分転換できます。
集中して草取りをしていく中で、捨てる草を何かに活かせないか?と考えるようになったのですが、とても楽しいです。野草の特性を調べて、お茶や入浴剤を作ってみるなど、やりたいことや興味があることを見つけられます。それに集中することでやる気を引き出し、実際にやってみて、幸せな気持ちになっています。
私の場合は、その回避術が自分自身に合っていると思います。
私のことを理解して温かい目で見てくれる家族も身近にいてくれるので、今では気持ちが大分安定してきていて、毎日を幸せに暮らせています。同じ悩みをもつ方にも、私の回避術を参考にしていただけたらと思います。
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- コラム
右上肢機能障がいの私から。「障がいだからこそ、やってみよう」
私は先天性による右上肢機能障がいという障がいがあります。右腕が真っすぐにならず常に曲がった状態になっています。腕の成長が遅れた状態になっており、大きさと太さのままは、ほぼ幼少期のままです。
物心がついた頃には今の状態であったため、とくに自分自身に違和感はありませんでした。けれど、小学生になり、周りの友人との違いに悩んだ時もありました。特に体育の授業で鉄棒をする時、鉄棒は腕を使うため、やりたくても出来ない事に自分自身が嫌になり、その事で周りから、からかわれる経験もしました。
ただ幸いにも先生からは頻繁に声をかけて励ましてもらったり、友人からも悩みや愚痴をたくさん聞いてもらったりしました。
そのおかげかもしれません。なにか大きなきっかけがあったわけではないのですが、ある時から、何よりもまずは自分自身が、現実を受け入れなければならないという気持ちをもつ事に切り替えました。「障がいがある現実はこれから先も変える事が出来ない」と自分に言い聞かせた感じです。
今では、取りにくい狭い場所に物が落ちた時、左腕が入らず取れない時は、小さい右腕を入れて取ったりなど、意外と便利で重宝したりしています!(笑)
障がいがあって良かった所を見るようにしたり、障がいを障がいだけと思わずにチャレンジしてみる事を意識して、生活するように心がけています。スポーツでバレーボールやバスケットボールなどをみんなでやったり、登山に誘われたので、急勾配な所を登ったりもしました。
障がいだからとあきらめず、障がいがあるからこそ、やってみてほしいと思います。
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発達障がい児の子育てに重要な「レジリエンス」の育て方
発達障がい児の子育てに重要な「レジリエンス」の育て方
「レジリエンス」とは、「立ち直り力」ともいいます。何をされても凹まない強さではなく、凹んでも、落ち込みすぎず、良い方向へ立ち直れる力です。とくに発達障がいのお子さんは生きづらさを感じやすく、つらい出来事や失敗を多く経験しがちなので、「レジリエンス」がとても重要になります。レジリエンスがあると、二次障がいを防ぎ、大人になっても、お子さんを支えてくれます。発達障がいのお子さんこそ身につけたいレジリエンスとは何か、レジリエンスの育て方について解説します。
レジリエンスとは?発達障がいの子どもに必要?
超ストレス社会と言われている現代。精神的にどれほど強くても、失敗やストレスが続くと、いつか心が折れてしまいます。そこで今求められているのが、レジリエンスです。凹んでも何度でも良い方向へ立ち上がれる「しなやかさ」が、今の子どもたちや、とくに発達障がいのお子さんに欠かせないものとなっています。このレジリエンスとは何か詳しく見ていきましょう。
二次障がいをふせぐ
発達障がいの特性は本人やまわりの努力によって減らすことはできますが、なくすことはできません。どこかで、勉強や人間関係などでつまずくことがあるでしょう。そして失敗を繰り返すと、自信を失い、不安がちになり、睡眠の質が悪くなるなど、「二次障がい」が起こるおそれがあります。
けれど、失敗を経験したときにレジリエンスが育っていると、マイナス思考をやめて、もう一度頑張ることができます。前向きな思考により、まわりや自分を信用できます。すると社会性が育つので、二次障がいもふせげるようになります。
社会に適応する力になる
発達障がいのお子さんの子育てでは、よく「自尊心」が大事だと言われていますね。お子さんを頑張ってほめているお母さんも多いでしょう。
自尊心とレジリエンスは違います。自尊心は成功したり、ほめられたりすると育ちますが、「失敗には弱く、受け入れられない」という側面があります。
それを支えるのがレジリエンスです。レジリエンスがあると、失敗という現実を受け入れられるので、再チャレンジしたり、まわりに頼ったりできます。さらに、まわりに頼るときにソーシャルスキルがあると、人にスムーズに相談できますね。
自尊心
レジリエンス
ソーシャルスキル
自尊心をもって物事に積極的に取り組み、失敗したり困難な状況になったりしたら、まわりにちゃんと頼る事ができる。この三つは補い合う関係にあり、社会に適応する大きな力になります。
レジリエンスの三要素
レジリエンスがある人には、以下の3つの心理的な特徴があります。
新しい事に興味関心がある
感情をコントロールできる
未来志向が明るく前向き
新しい事に興味をもち、チャレンジする意欲があること。何か失敗をしても、自身の気持ちを切り替える方法を知っていれば、失敗を引きずりません。そして「一生懸命努力すれば叶う」と、未来にたいして明るく前向きであれば、また頑張ることができます。この三つの要素を育てることで、お子さんのレジリエンスを高めることができます。
発達障がいのお子さんが身につけたいレジリエンスの育て方
レジリエンスは日々の生活のなかでゆっくりと育っていくものです。長い子育てのなか、このレジリエンスを育てるには、何に気を付け、どのようにすれば良いのかをご説明します。
生活習慣を整える
レジリエンスを育てるには、気持ちが安定していることが第一歩です。気持ちを安定させるためには、安定した生活が必要なので、まずは必ず生活習慣を整えるようにしましょう。
お子さんの生活に乱れがある場合は、なにが原因かを見定めてください。発達障がいの特性で習慣が乱れている場合は、障がいの特性にあわせて対処します。家庭内での改善がむずかしいときは、医師に相談するのも良いでしょう。
人を頼って成功する体験をふやす
生活が整い、自律性が育ってきたら、次のステップです。お子さんの興味関心やペースを尊重して、さまざまな体験をさせましょう。
ただ、発達障がいのお子さんは失敗することの方が多いです。ご家族でサポートして、意見を言いやすくしたり、失敗よりも成功体験をふやしたりしてください。
なにか目標設定をするときは、お子さんが「ほとんどできていること」を目安に。ほとんどできていることがちゃんとできるようになったら、目標達成です。お子さんも成功しやすく、達成感を感じられます。
子どもの興味を育てる
子どもの意欲関心があることを積極的に肯定しましょう。ただ好奇心をほめるだけではなく、子どもに自分で選んで決めさせることが大事です。お子さんが興味をもったことにたいして、選択肢を示してあげましょう。
「どちらがいいか」「何をするか」を子どもに決めさせることで、子どもが自分で決めたことに責任をもちます。責任をもって取り組むからこそ、達成感を得られます。
そのほか、お子さんに役割をもたせるのも、自主性を育て物事に興味をもたせることに有効です。お子さんがこなしやすく、少しでも関心がある家事を手伝ってもらいましょう。
気持ちを切り替える
イライラしたとき、落ち着かないとき、気持ちを少し切り替える方法を身につけられるように、サポートしましょう。深呼吸や、お子さんが落ち着く持ち物など。
個人の力では限界があるので、頼れる人をつくるのも有効です。安心する居場所があったり、相談しやすい相手がいると、ネガティブな気持ちを引きずらず、レジリエンスを高めることができます。
家族だけではなく、外のつながりをつくると良いでしょう。同じ障がい者同士で悩みを共有し、解決できる『凸凹村』というコミュニティサイトがあります。匿名性の低いフェイスブックでつながることができるので、ネット上でも安心です。
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まとめ
ストレスが多い現代社会。とくに、発達障がいのお子さんはストレスや困難を避けられません。そこで、自尊心を高めるのと同じぐらいに欠かせないのが、レジリエンスです。レジリエンスを高めて、お子さんがこれからの社会に適応できるようにサポートしましょう。
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参考
発達障害の子の立ち直り力「レジリエンス」を育てる本 著:藤野 博/日戸 由刈【監修】