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身体障がい者手帳の等級一覧│ 音声・言語・そしゃく機能および肢体不自由の判定基準

身体機能に障がいを持つ方々が適切な支援を受けるためには、障がいの程度を正確に判定することが重要です。この記事では、音声機能、言語機能、そしゃく機能の障がいおよび肢体不自由の等級について詳しく解説します。障がいの等級はどのように決定されるのか、具体的な基準や判定方法について理解を深めましょう。 【音声機能 、言語機能またはそしゃく機能の障がい】の等級は3〜4級 音声機能、言語機能、またはそしゃく機能の障がいの等級は、以下のように3級と4級のみとなっています。   音声機能、言語機能またはそしゃく機能の障がいの等級 3級:音声機能、言語機能またはそしゃく機能の喪失 4級:音声機能、言語機能またはそしゃく機能の著しい障がい 参考:厚生労働省「身体障がい者障がい程度等級表」   等級は、歯科医師と都道府県知事の指定医師の2段階の診断で判定されますが、「喪失」と「著しい障がい」が、どのように違うのか少しわかりにくいかと思います。音声機能、言語機能またはそしゃく機能の障がいにおいて、等級をわける喪失と著しい障がいの違いは、以下の通りです。 喪失 【音声機能、言語機能】 ・音声を全く発することができない ・発声しても、肉親とも会話の用をなさない ・手話や筆談等でしか意思疎通を図れない 【そしゃく機能】 ・経口的に食物を摂取することができず、経管栄養以外に方法がない 著しい障がい   【音声機能、言語機能】 ・音声、言語のみで意思疎通が困難 ・肉親との会話は可能であるが、他人には通じない 【そしゃく機能】 ・経口摂取では栄養が不十分で経管栄養を併用している、摂取できる食物の内容に制限(ゼリー状のものしか食べられないなど)がある ・口唇・口蓋裂等の先天異常の後遺症による著しい咬合異常があり、歯科矯正治療等を必要とする 参考:東京都「聴覚・平衡機能、音声・言語機能又はそしゃく機能障がい等級表と診断のポイント」 喪失は意思疎通がかなり困難な状態で、著しい障がいはさまざまな制限がある状態です。音声機能、言語機能の障がいの等級の具体例は、以下の通りです。   音声機能、言語機能の障がいの等級の具体例 3級 ・無咽頭、咽頭部外傷、発声筋麻痺によるもの ・乳幼児期に発生した高度難聴に伴い、言語機能を獲得できなかった失語症によるもの 4級 ・咽頭の障がい、または形態異常によるもの ・唇顎口蓋裂など構音機能の障がい、または形態異常によるもの ・中枢性疾患によるもの 参考:東京都「聴覚・平衡機能、音声・言語機能又はそしゃく機能障がい等級表と診断のポイント」 このように咽頭部の原因や、生まれつきの唇顎口蓋裂の影響などによって、音声機能や言語機能に障がいを抱えてしまう方がいるのです。   そしゃく機能の障がいの等級の具体例 そしゃく機能の障がいの等級の具体例は、以下の通りです。 3級  ・重症筋無力症等の神経・筋疾患によるもの ・仮性球麻痺、血管障がいなど延髄機能障がいや、末梢神経障がいによるもの ・外傷、主要切除等による顎(顎関節を含む)、口腔(舌、口唇、口蓋、頬、そしゃく筋等)、咽頭、喉頭の欠損等によるもの 4級 上記と同じ 参考:東京都「聴覚・平衡機能、音声・言語機能又はそしゃく機能障がい等級表と診断のポイント」 バケツに入った氷水を頭からかぶるか、寄付するかを選ぶ「アイスバケツチャレンジ」が有名なALS(筋萎縮性側索硬化症)も、重症筋無力症と同じ神経難病で、そしゃく機能が低下します。このような音声機能、言語機能またはそしゃく機能障がい者への配慮ポイントは、以下の通りです。 音声機能、言語機能またはそしゃく機能障がい者への配慮ポイント 音声機能、言語機能障がい者 話し掛けるときは、できるだけゆっくり、一言一言をはっきりと話し、その都度聞き返し対応をする そしゃく機能障がい者 経管栄養摂取の時間やスペースが必要となるので、確保する 3級は機能を喪失しているため、より手厚いサポートが必要となります。できることからで構わないので、相手に合わせて配慮しましょう。   【肢体不自由】の等級は1〜7級 肢体不自由は以下の4種類にわかれていて、種類によって等級の数が異なりますが、最大1~7級までとなっています。 ・上肢機能がい ・下肢機能障がい 1~7級まで 体幹機能障がい 1~5級まで 乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障がい 1~7級まで   上肢機能障がい 上肢機能障がいの等級は、以下のように1~7級まで(身体障がい者手帳の交付は6級まで)あります。   上肢機能障がいの等級 1級 1.両上肢の機能を全廃したもの 2.両上肢を手関節以上で欠くもの※1 2級 1.両上肢の機能の著しい障がい 2.両上肢のすべての指を欠くもの※2 3.一上肢を上腕の2分の1以上で欠くもの※3 4.一上肢の機能を全廃したもの 3級 1.両上肢の親指と人差し指を欠くもの※4 2.両上肢の親指と人差し指の機能を全廃したもの 3.一上肢の機能の著しい障がい 4.一上肢のすべての指を欠くもの※5 5.一上肢のすべての指の機能を全廃したもの 4級 1.両上肢の親指を欠くもの※6 2.両上肢の親指の機能を全廃したもの 3.一上肢の肩関節、肘関節または手関節のうち、いずれか一関節の機能を全廃したもの 4.一上肢の親指と人差し指を欠くもの※7 5.一上肢の親指と人差し指の機能を全廃したもの 6.親指または人差し指を含めて一上肢の三指を欠くもの※8 7.親指または人差し指を含めて一上肢の三指の機能を全廃したもの 8.親指または人差し指を含めて一上肢の四指の機能の著しい障がい 5級 1.両上肢の親指の機能の著しい機能障がい 2.一上肢の肩関節、肘関節または手関節のうち、いずれか一関節の機能の著しい障がい 3.一上肢の親指を欠くもの 4.一上肢の親指の機能を全廃したもの 5.一上肢の親指と人差し指の機能の著しい障がい 6.親指または人差し指を含めて一上肢の三指の機能の著しい障がい 6級 1.一上肢の親指の機能の著しい障がい 2.人差し指を含めて一上肢の二指を欠くもの 3.人差し指を含めて一上肢の二指の機能を全廃したもの 7級  1.一上肢の機能の軽度の障がい 2.一上肢の肩関節、肘関節または手関節のうち、いずれか一関節の機能の軽度の障がい 3.一上肢の手指の機能の軽度の障がい 4.一上肢の親指人差し指を含めて一上肢の二指の機能の著しい障がい 5.一上肢の中指と薬指と小指を欠くもの 6.一上肢の中指と薬指と小指の機能を全廃したもの 参考:厚生労働省「身体障がい者障がい程度等級表」 手指については、機能障がいがある指の数が増えるにつれて等級は重くなりますが、親指の機能が最重要視され、続いて人差し指の機能が重要視されます。見た目でわかる手指や腕の欠損については理解できても、「機能の全廃」や「著しい障がい」とはどのような状態なのかイメージするのは、難しいですよね。   上肢の部位別に見た等級ごとの機能障がい 上肢の部位別に見た等級ごとの機能障がいについては、以下の通りです。 一上肢の 機能障がい    ・全廃(2級):肩関節、肘関節、手関節、手指のすべての機能をなくした状態 ・著しい障がい(3級):握る、摘むといった手や指先の機能、物を持ち上げる、運ぶといった腕の機能が低下し、5kg以内のものしか下げられない、もしくは一上肢の肩関節、肘関節または手関節のうちいずれか二関節の機能をなくした状態 ・軽度の障がい(7級):精密な運動ができない、10kg以内のものしか下げられない 肩関節の 機能障がい ・全廃(4級):関節可動域が30度以下、または徒手筋力テストで2以下 ・著しい障がい(5級):関節可動域が60度以下、または徒手筋力テストで3以下 ・軽度の障がい(7級):関節可動域が90度以下、または徒手筋力テストで4に相当 肘関節の 機能障がい ・全廃(4級):関節可動域が10度以下、高度の動揺関節(関節がグラグラして安定しなかったり、通常では曲がらない方向に曲がる)、または徒手筋力テストで2以下 ・著しい障がい(5級):関節可動域が30度以下、中等度の動揺関節、徒手筋力テストで3に相当、または前腕の回内及び回外運動が可動域10度以下 ・軽度の障がい(7級):関節可動域が90度以下、軽度の動揺関節、または徒手筋力テストで4に相当 手関節の 機能障がい ・全廃(4級):関節可動域が10度以下、または徒手筋力テストで2以下 ・著しい障がい(5級):関節可動域が30度以下、または徒手筋力テストで3に相当 ・軽度の障がい(7級):関節可動域が90度以下、または徒手筋力テストで4に相当 手指の 機能障がい (五指全体) ・全廃(3級):掴む、握るなどの指の動作がまったくできない、または手の握力が0kg ・著しい障がい(4級):5kg以内のものしか下げられない、または手の握力が5kg以内 ・軽度の障がい(7級):精密な運動ができない、10kg以内のものしか下げられない、手の握力が15kg以内 参考:東京都福祉局 東京都心身障がい者福祉センター「障がい種類ごとの基準(3)肢体不自由」 全廃とは、機能をなくしていたり、可動域が非常に狭かったりする状態です。このように上肢機能障がいの等級は、手を使った繊細な動作ができるかどうかにダイレクトに影響するため、関節ごとに複雑に基準が決められています。   上肢機能障がい者への配慮ポイント つり革を持つ、手すりを掴むなど、体を支えるのが難しい場合があるため、ラッシュ時の通勤は避けるように配慮する 重いものを持つことができない場合、サポートする 素早くメモを取るのが難しい場合、代筆したり、ボイスレコーダーの活用を勧める パソコンの入力支援ソフトや支援機器の導入を検討する 等級によって、できることとできないことが違います。その人の障がいの程度に合わせて配慮しましょう。 下肢機能障がい 下肢機能障がいの等級は、以下のように1~7級まで(身体障がい者手帳の交付は6級まで)あります。   下肢機能障がいの等級 1級  1.両下肢の機能を全廃したもの 2.両下肢を大腿の2分の1以上で欠くもの※1 2級 1.両下肢の機能の著しい障がい 2.両下肢を下腿の2分の1以上で欠くもの※2 3級 1.両下肢をショパー関節以上で欠くもの※3 2.一下肢を大腿の2分の1以上で欠くもの※4 3.一下肢の機能を全廃したもの 4級 1.両下肢のすべての指を欠くもの 2.両下肢のすべての指の機能を全廃したもの 3.一下肢を下腿の2分の1以上で欠くもの※4 4.一下肢の機能の著しい障がい 5.一下肢の股関節または膝関節の機能を全廃したもの 6.一下肢が健側に比して10㎝以上または健側の長さの10分の1以上短いもの 5級 1.一下肢の股関節または膝関節の機能の著しい障がい 2.一下肢の足関節の機能を全廃したもの 3.一下肢が健側に比して5㎝以上または健側の長さの15分の1以上短いもの 6級 1.一下肢をリスフラン関節以上で欠くもの※5 2.一下肢の足関節の機能の著しい障がい 7級 1.両下肢のすべての指の機能の著しい障がい 2.一下肢の機能の軽度の障がい 3.一下肢の股関節、膝関節または足関節のうち、いずれか一関節の機能の軽度の障がい 4.一下肢のすべての指を欠くもの 5.一下肢のすべての指の機能を全廃したもの 6.一下肢が健側に比して3㎝以上または健側の長さの20分の1以上短いもの 参考:厚生労働省「身体障がい者障がい程度等級表」   下肢の部位別に見た等級ごとの機能障がい 上肢機能障がいと同様に、「全廃」や「著しい障がい」というのはどのような状態なのかわかりにくいですよね。下肢の部位別に見た等級ごとの機能障がいについては、以下の通りです。 両下肢の 機能障がい   ・全廃(1級):下肢全体の指示性と運動性を失い、立っていることも歩くことも不可能な状態 ・著しい障がい(2級):1人で歩くのは不可能だが、室内での補助的歩行(補装具なし)が可能な状態 一下肢の 機能障がい ・全廃(3級):下肢全体の筋力低下のため、患肢で立っていられない、または大腿骨か脛骨の骨幹部偽関節のため患肢で立っていられない ・著しい障がい(4級):1km以上の歩行ができない、30分以上立っていられないなどの状態 ・軽度の障がい(7級):2km以上の歩行ができない、1時間以上立っていられないなどの状態 股関節の 機能障がい ・全廃(4級):各方向の可動域が10度以下、または徒手筋力テストで2以下 ・著しい障がい(5級):可動域が30度以下、または徒手筋力テストで3に相当 ・軽度の障がい(7級):可動域が90度以下、または徒手筋力テストで4に相当 膝関節の 機能障がい ・全廃(4級):関節可動域が10度以下、高度の動揺関節(関節がグラグラして安定しなかったり、通常では曲がらない方向に曲がる)、または徒手筋力テストで2以下 ・著しい障がい(5級):関節可動域が30度以下、中等度の動揺関節、徒手筋力テストで3に相当、または前腕の回内及び回外運動が可動域10度以下 ・軽度の障がい(7級):関節可動域が90度以下、軽度の動揺関節、または徒手筋力テストで4に相当 足関節の 機能障がい ・全廃(5級):関節可動域が5度以下、高度の動揺関節、または徒手筋力テストで2以下 ・著しい障がい(5級):関節可動域が10度以下、中等度の動揺関節、または徒手筋力テストで3に相当 ・軽度の障がい(7級):関節可動域が30度以下、軽度の動揺関節、または徒手筋力テストで4に相当 足指の 機能障がい ・全廃(7級、両側の場合は4級):下駄や草履をはくことのできない状態 ・著しい障がい(両側の場合で7級):特別の工夫をしなければ下駄や草履をはくことのできない状態 参考:東京都福祉局 東京都心身障がい者福祉センター「障がい種類ごとの基準(3)肢体不自由」   下肢機能障がい者への配慮ポイント 全廃とは、機能をなくしていたり、可動域が非常に狭かったりする状態です。車椅子の他に、義足や歩行補助杖、歩行器などの補装具を利用して、機能を補完している方もいます。 等級によって、残された下肢の長さや使える機能が異なります。その人の障がいの程度に合わせて配慮しましょう。このような下肢機能障がい者への配慮ポイントは、以下の通りです。 通勤ラッシュを避けるため、時差出勤や時短勤務、在宅勤務、車通勤を認める 通路幅の確保や段差の解消など、バリアフリー化する 重量物の運搬や、立作業、頻繁な移動、かがむ作業、階段昇降が必要な作業を避ける 適度に休憩を設けて、下肢が固まらないように歩き回ることを許可する まとめ 身体機能の障がい等級は、専門的な診断を経て慎重に判定されます。これらの等級は、障がいの種類や程度に応じた適切な支援を受けるための重要な基準です。理解が難しい部分もありますが、専門医の説明や具体的な事例を通じて、より正確なイメージを持つことができるでしょう。   参考 身体障がい者手帳の等級一覧│基準や違い、等級別のサポートを解説 凸凹村や凸凹村各SNSでは、 障がいに関する情報を随時発信しています。 気になる方はぜひ凸凹村へご参加、フォローください!   凸凹村ポータルサイト   凸凹村Facebook 凸凹村 X 凸凹村 Instagram 凸凹村 TikTok  

身体障がい者手帳の等級一覧│視覚障がい、聴覚または平衡機能の障がい者手帳の等級による支援サービスの重要性

身体障がい者手帳の等級には、何段階あるのか?それぞれの障がいによって異なるの?例えば、視覚障がいや聴覚障がい、身体的な障がいなど、様々なタイプの障がいに対応するために、等級が設けられています。そして、等級が変わる可能性もあるとすれば、その基準や背景についても知りたいところです。障がいの程度に応じて均等にサポートする目的から、どのような基準が設けられているのでしょうか? 【視覚障がい】の等級は1〜6級 視覚障がいの等級は、以下のように1〜6級までとなっています。 1級 両眼の視力の和が0.01以下 2級 (1)両眼の視力の和が0.02以上0.04以下 (2)両眼の視野がそれぞれ10度以内で、かつ両眼による視野について視能率による損失率が95%以上 3級 (1)両眼の視力の和が0.05以上0.08以下 (2)両眼の視野がそれぞれ10度以内で、かつ両眼による視野について視能率による損失率が90%以上 4級 (1)両眼の視力の和が0.09以上0.12以下 (2)両眼の視野がそれぞれ10度以内 5級 (1)両眼の視力の和が0.13以上0.2以下 (2)両眼による視野の2分の1以上が欠けている 6級 一眼の視力が0.02以下、他眼の視力が0.6以下のもので、両眼の視力の和が0.2を超える 初めて見た方は、聞き慣れない言葉が多くて、イメージが湧きにくいですよね。視覚障がいの等級は、視力障がいと視野障がいの2つのポイントから認定されます。 例えば、右(矯正不能)0.1、左(矯正不能)0.3なら等級には該当しませんが、合わせて視野障がいがあり、両眼による視野の2分の1以上が欠けていれば5級の判定となるのです。判定については、以下のポイントを守る必要があります。   ■視力 万国式試視力表によって測ったもの 屈折異常のある者については、最も適当な矯正眼鏡(コンタクトレンズ、眼内レンズを含む)を掛けた矯正後の視力   ■視野 ゴールドマン視野計か自動視野計、またはこれらに準ずるものによって測ったもの 参考:函館視力障がいセンター「視覚障がい支援ハンドブック」   これらの基準に従って、視覚障がい者の等級が判定され、それに基づいて支援やサービスが提供されます。等級に関する聞き慣れない言葉の説明については、以下をご覧ください。 両眼の視力の和 両眼で見て測った視力ではなく、右眼・左眼の視力を別々に測った数値の和 ※視野障がいがない場合、右(矯正後)0.02、左(矯正後)0.04だと、視力の和は0.06なので、3級 ※視野障がいがない場合、右(矯正後)0、左(矯正後)0.7であれば、等級には該当せず、身体障害者手帳は交付されない 両眼の視野が10度以内 視野が全周にわたって、周辺部から中心に向かって見えなくなる求心性視野狭窄 (この症状がある場合、中心部の視野は最後まで保たれ、視力も進行するまでは比較的保たれる) 両眼の視能率による損失率 各眼ごとに8方向(内、内上、上、上外、外、外下、下、下内)の視野の角度を測定し、その合算した数値から計算式で求める 参考:函館視力障がいセンター「視覚障がい支援ハンドブック」   色覚障がい(赤や緑など特定の色が見えにくい)や夜盲(暗いところで見えにくい)については、身体障害者手帳の交付対象になっていません。視覚障がい者への配慮ポイントは、以下の通りです。   視覚障がい者への配慮ポイント 突然体に触ったり、手を引っ張ったりせず、「何かお困りですか?」「〇〇しましょうか?」と声を掛ける。 声だけで誰かを判断するのは難しいため、名乗ってから話し掛ける。 物の説明は、大きさや色をふまえる。 状況の説明は「あっち」や「こっち」ではなく、実際の方向などを具体的に伝える。 等級や、視力障がいと視野障がいのどちらが重いかによって、必要となる配慮は変わってくるので、まずはゆっくりはっきりとコミュニケーションを取ってみましょう。 これらの配慮ポイントを心がけることで、視覚障がい者と円滑なコミュニケーションができ、彼らの日常生活の支援に貢献することができます。 【聴覚または平衡機能の障がい】の等級は2〜6級 聴覚または平衡機能の障がいの等級は、以下のように聴覚障がいは2〜6級まで(5級はなし)、平衡機能障がいは3級と5級のみです。       聴覚障がい 平衡機能障がい 2級 両耳の聴力レベルがそれぞれ100デシベル以上(両耳全ろう) 該当なし 3級 1.両耳の聴力レベルが90デシベル以上 (耳介に接しなければ大声語を理解し得ない) 平衡機能の極めて著しい障がい 4級 1.両耳の聴力レベルが80デシベル以上 (耳介に接しなければ話声語を理解し得ない) 2.両耳による普通和声の最良の語音明瞭度が50%以下 該当なし 5級 該当なし 平衡機能の著しい障がい 6級 1.両耳の聴力レベルが70デシベル以上 (40㎝以上の距離で発声された会話後を理解し得ない) 2.一側耳の聴力レベルが90デシベル以上、他側耳の聴力レベルが50デシベル以上 該当なし 聴覚障がいの判定については、以下のポイントを守る必要があります。 オージオメータ(JIS規格)による測定を主体とする。 補聴器を装着しない状態で行う。 検査は防音室で行うことを原則とする。 これらの基準に従って行われる検査により、聴覚障がいの程度が判定されます。東京都の「聴覚・平衡機能、音声・言語機能又はそしゃく機能障害等級表と診断のポイント」を参考にすることで、適切な判定が行われ、必要な支援やサービスが提供されることになります。   デシベルと音の事例 ■100デシベル 電車が通るときのガード下 太鼓の音   ■90デシベル 怒鳴り声 犬の吠える声 騒々しい工場 カラオケ音   ■80デシベル かなり大きな声 走行中の電車内 パチンコ店内   ■70デシベル 大きな声 騒々しい事務所内 電話の呼び出し音 セミの鳴き声   ■50デシベル エアコンの室外機 静かな事務所内   これらの音が聞こえないと考えると、日常生活が極めて困難に感じることが想像できます。例えば、怒鳴り声や犬の吠える声などの警告音に反応できず、交通事故や危険な状況に気づかない可能性があります。 また、騒々しい工場やパチンコ店内のような環境では、コミュニケーションが困難になり、集中力を維持することも難しくなります。さらに、静かな事務所内でさえ、電話の呼び出し音やエアコンの室外機が聞こえないと、情報にアクセスする障壁となります。そのため、聴覚障がいを持つ人々にとって、周囲の環境や情報にアクセスすることがより困難になります。   平衡機能障がいの等級の詳細 【3級】平衡機能の極めて著しい障がい この等級では、四肢体幹に器質的異常は見られませんが、症状や他覚的なデータによって平衡機能障がいが認められます。眼を閉じて立ち上がることができず、または眼を開いて直線を歩行中に10m以内で転倒するか、あるいはよろめいて歩行を中断せざるを得ない状況です。 【5級】平衡機能の著しい障がい この等級では、眼を閉じて直線を歩行中に10m以内で転倒するか、あるいはよろめいて歩行を中断せざるを得ない状況が認められます。   聴力または平衡機能障がい者への配慮ポイント ■聴力障がい者 話し掛けるときはできるだけゆっくり、一言一言をはっきりと話すことを心がける。   ■平衡機能障がい者 高所や人混みで転倒・転落する可能性があるので、そういった場所を避ける。   等級によって障がいの程度は異なるため、相手に合わせて配慮することを心がけましょう。 まとめ 聴力と平衡機能の障がいを持つ人々への配慮は、日常生活の中で重要です。聴力障がい者には、ゆっくりとはっきりと話すことが求められます。一方、平衡機能障がい者には、高所や人混みなどでの転倒や転落のリスクを考慮する必要があります。等級に応じて障がいの程度が異なるため、相手の状況に合わせて配慮することが大切です。   参考 身体障がい者手帳の等級一覧│基準や違い、等級別のサポートを解説   凸凹村や凸凹村各SNSでは、 障がいに関する情報を随時発信しています。 気になる方はぜひ凸凹村へご参加、フォローください!   凸凹村ポータルサイト   凸凹村Facebook 凸凹村 X 凸凹村 Instagram 凸凹村 TikTok  

全盲の柔道家「右手で相手を読む」土屋美奈子選手の挑戦と成長 目指すはパラリンピック・パリ大会

3月にトルコで行われた視覚障がい者柔道の国際大会で、1人の女性が日本代表として輝きました。彼女は見えない相手を右手の感覚で捉え、得意の投げ技で魅了しました。その瞬間、彼女はパラリンピックへの道を切り拓く柔道家としての一歩を踏み出しました。 『名古屋介護系柔道部』の門を叩く 『名古屋介護系柔道部』を訪れたのは、静岡県伊豆市に住む土屋美奈子選手でした。彼女は両目とも光を感じない状態でありながら、柔道の道を突き進んでいます。 「『名古屋介護系柔道部』というチームがあって、その練習に参加するために名古屋に来ました」と土屋選手は語ります。彼女は慣れた様子でタクシーに乗り、練習場所へ向かいます。伊豆の自宅から約4時間をかけ、名古屋に通う彼女の理由は、介護系柔道部で誘導や介助歩行の技術を持つ人が多いためです。「安全に見てもらえるのが一番大きい」と土屋選手は話します。   一般の柔道とはいくつか異なる「パラ柔道」 視覚障がい者の柔道、通称「パラ柔道」は、一般の柔道とはいくつか異なる点があります。実際、濱田隼アナウンサーが体験してみました。 「組み合った状態からスタートしていきます」と名古屋介護系柔道部の竹上勝さんが説明します。このため、パラ柔道では試合が始まるとすぐに激しい技の掛け合いが展開されます。 基本的なルールは一般の柔道と同じですが、試合中に選手同士の手が離れたら、仕切り直しとなります。   身長も測ることができる 濱田アナが「相手との距離はどのように測るのですか?」と尋ねると、土屋選手は答えます。「相手の襟を右手で持って、鎖骨の下に私は右手をくっつけておきたい。相手の身長もそうなんですけど、濱田アナが上体をひねった時に、どういう体勢になっているのかというのが分かるので」 その後、濱田アナが自身の身長について尋ねると、土屋選手は「180cmちかい」と答えますが、濱田アナは「179cmです」と補足します。   「試合中は体幹がずれないようにする」 さらに、濱田アナが右手の親指に神経を集中させる土屋選手に質問します。「試合中は体幹がずれないようにしています」と土屋選手は指摘します。続いて、濱田アナがアイマスクをつけてみます。 「一気に距離が詰まることによる『怖さ』。見えていると近づいたときに、距離をとって対応できるが、見えていないと何もできない。畳との距離が分からないので、いつ床が近づいてくるのか分からないので、受け身を取るのが難しいです」と濱田アナが感想を述べます。   怖さを払拭するまで10年以上かかった その後、濱田アナが尋ねます。「土屋選手が怖さを払拭するまでにどのくらいかかったのですか?」すると、土屋選手は「正直10年以上はかかっていると思います」と答えます。 濱田アナは続けて、「パラアスリートとしての思いは?」と質問します。 土屋選手は「視覚障がいで全く見えないと『何もできない、生きていけない』と思う人もいる。『そうじゃないよ』と伝えられるポジションにいるのかなと思っています」と答えます。 土屋選手の言葉には、視覚障がい者としての困難に立ち向かい、自分の限界を超えようとする強い意志が感じられます。彼女の姿勢は、多くの人々に勇気と希望を与えています。   幼少期に両目の視力を失う 土屋選手は低体重で生まれ、幼少期に両目の視力を失いました。しかし、彼女は歌うことが大好きで、中学校ではバンドのボーカルを担当していました。 柔道との出会いは、彼女が高校生の時でした。「『腹筋を鍛えたら声の出し方が変わるよ』と聞いていたので」と土屋選手は語ります。彼女は大好きなバンド活動のために柔道を始めましたが、盲学校の大会で負けたことがきっかけで、本格的に柔道に取り組むようになりました。   「恩師」との出会い 次第に頭角を現し、2008年の北京や2021年の東京パラリンピックにも出場しました。その飛躍の裏には、「恩師」との出会いがありました。「相手の動きを見えるようにするための組み方を一番最初に教えていただいた。人間性も含めて、180度変わった期間でした」と土屋選手は振り返ります。   パラリンピックへの出場を志願 土屋選手の人生は、挫折や困難に立ち向かい、その中で成長してきた物語です。彼女の姿勢には、自分の夢を追い求める強い意志と、恩師への感謝の念が感じられます。 2016年、埼玉県川越市にある牛窪多喜男さんの道場を訪れた土屋選手は、2度のパラリンピックで金メダルを獲得した牛窪さんに東京パラリンピックへの出場を志願しました。   自分で決めることを求めた 「『4年後には東京大会が迫っている。東京のパラリンピックにぜひ出たい』だから『出るために教えてもらえないか』と」牛窪さんは土屋選手に何でも自分で決めることを求めました。 「土屋選手はものを決められない。トレーニングで使うバーベルを握る位置には、その人の好きな位置があるのに、それを『どこを持てばいい?』と聞いてきた。私が決めるんじゃなくて、本人が決めなきゃいけないが、分からなかった」と牛窪さんは振り返ります。   「本人が『なりたい』と思わなかったら強くならない」 自分の意思を持ち、周囲にはっきりと伝えることで、土屋選手の練習への取り組み方が変わっていったといいます。 「土屋さんは来た時とまるで変わりました。よく変わりました。はっきりものが言えるようになりました。強くなるには、ならせるのではなくて、本人が『なりたい』と思わなかったら強くならない」と牛窪さんは語ります。 土屋選手の決意と向上心が、彼女の柔道家としての成長を支え、次の挑戦に向けて彼女を強くするのです。   相手の情報を「手の感覚」で読み取る 稽古の中で、牛窪さんが伝えたのは、相手の情報を「手の感覚」で読み取ることでした。 「この手首の使い方をしっかり特にできるだけ鎖骨に当てるように。相手が内股に来るとか背負ってくるとか、この手の感覚でつかめるようになる。手をしっかり相手に当ててないと分からない。目で判断できないんだから」と牛窪さんは指導します。   「尊敬する選手」 牛窪さんの指導を受け、東京パラリンピックに出場した土屋選手。同じ道場で練習する選手たちは、「技のキレがすごいと思います」と感心し、「全盲の選手は組んだ感覚だけが頼りになるので、本当にすごいと思います。尊敬する選手」と尊敬の念を抱きます。 3月のトルコ大会では土屋選手は5位に入りましたが、彼女は5月にジョージアで行われる世界大会でパラリンピック・パリ大会の切符をかけて戦います。 「期待していますから、元気にやってきてください」と牛窪さんは土屋選手にエールを送り、彼女の挑戦を待ち望んでいます。   おいしいご飯で「癒しのひととき」 定期的に名古屋に来て練習している土屋選手にとって、楽しみもあるようです。大須商店街を一緒に歩いているのは、パラ柔道の西村淳未選手です。練習の後は、おいしいご飯で「癒しのひととき」を過ごします。 「どんな話をしますか?」と尋ねると、西村淳未選手は答えます。「柔道のことだったり、今どんな練習してるのとか。プライベートもありますけど…」。そして、土屋選手は笑いながら「恋バナよくしてる(笑)」と付け加えます。   「やることを全部やって5月のジョージア大会に臨みたい」 つかの間のリラックスタイムの後は、再び「選手の顔」に戻ります。パリへの道をつかみ取るため、5月のジョージア大会へ、土屋選手は並々ならぬ決意で挑みます。 「パリの出場権獲得のためには、まだ“首の皮1枚”ある感じ。やることを全部やって、埼玉に来るとか、名古屋に行くとか、そこで練習して、やることを全部やって5月のジョージア大会に臨みたい」と土屋選手は語ります。彼女の執念と努力が、次なる大会での成功につながることを期待しています。 視覚障がいとは 視覚障がいは、視覚に関する問題によって引き起こされる状態であり、視力の損失や視覚機能の障がいが含まれます。この障がいは、先天性のものから後天性のものまでさまざまな原因によって引き起こされることがあります。   種類と原因 先天性視覚障がい: 生まれつきの視覚障がいであり、胎児の発育過程で起こる問題や遺伝的な要因によって引き起こされることがあります。 後天性視覚障がい: 生後に視力を失うことがあります。これは疾患、事故、加齢による眼の疾患などが原因となることがあります。   種類 全盲: 完全な視力の喪失を伴う状態であり、目には何も見えません。 弱視: 視力が低下しているが、一部の視力が残っている状態です。視力は限られていますが、視覚的な情報を得ることができます。   生活への影響 視覚障がいは日常生活に大きな影響を与えます。教育、雇用、交通、社会的交流などの面で様々な困難があります。しかし、技術の進歩により、視覚障がい者がより独立した生活を送ることが可能になっています。点字や音声合成技術、画像認識システムなどが役立ちます。   支援と対応 視覚障がい者にとって、適切な支援が重要です。教育機関や職業訓練機関が視覚障がい者のためのプログラムを提供しており、社会参加や自立を支援しています。また、身体的環境の改善やアクセシビリティの向上も重要です。   視覚障がいと全盲について 視覚障がいは、目の機能の障がいによって引き起こされる状態を指します。視覚障がいには、程度の差はありますが、目の機能に問題があるため、視覚情報を正確に認識できない状態が含まれます。主な原因には、先天性の異常、疾患、事故、老化などがあります。   完全に視力を失っている状態 一方、全盲は視覚障がいの一種であり、完全に視力を失っている状態を指します。全盲の人々は、見えることができず、周囲の環境や物体を視覚的に認識することができません。この状態には先天性の視覚障がいや後天的な原因によるものがあります。   日常生活において様々な困難 視覚障がいや全盲には、日常生活において様々な困難が伴います。例えば、情報の入手や移動、コミュニケーションなどが挙げられます。しかし、近年の技術の進歩により、視覚障がい者や全盲者がより独立した生活を送ることが可能になってきています。 点字や音声読み上げ、画像認識技術などの補助技術が役立ちます。また、視覚障がい者や全盲者への配慮が進んでおり、社会参加や権利の保護の面でも改善が見られます。   スポーツや芸術などの活動に積極的に参加 さらに、視覚障がい者や全盲者がスポーツや芸術などの活動に積極的に参加することも増えています。例えば、視覚障がい者柔道や視覚障がい者野球などのスポーツは、視覚に頼らずに技術や感覚を駆使して競技が行われます。また、音楽や文学などの芸術活動も視覚障がい者や全盲者にとって重要な表現手段となっています。   共に支え合う社会を築くことが重要 視覚障がいや全盲は、個々の状況や環境によって異なる影響を与えますが、適切な支援や理解があれば、豊かな生活を送ることができます。そのためには、社会全体がバリアフリーな環境を提供し、差別や偏見を排除し、共に支え合う社会を築くことが重要です。 まとめ 土屋美奈子選手の姿勢は、挫折や困難にもめげず、柔道家としての夢に向かって前進する力強い証です。彼女の勇気と決意は、世界中の人々に勇気と希望を与えています。パリへの道を切り拓く彼女の挑戦を心から応援し、次なる成功を期待しています。   参考 全盲の柔道家「右手で相手を読む」飛躍の裏には「恩師」との出会い、目指すはパラリンピック・パリ大会(メ〜テレ(名古屋テレビ))#Yahooニュース 凸凹村や凸凹村各SNSでは、 障がいに関する情報を随時発信しています。 気になる方はぜひ凸凹村へご参加、フォローください!   凸凹村ポータルサイト   凸凹村Facebook 凸凹村 X 凸凹村 Instagram 凸凹村 TikTok  

男性は外食、女性はつまみ食いに要注意?心臓疾患予防戦略:生活習慣の違いと注意点

心臓の病気を予防する方法について、「神の手」として知られる心臓血管外科医、天野篤さんは最近の研究で男性と女性の間に血管と心臓の疾患発症リスク因子に違いがあることが分かったと語っています。男女それぞれが留意すべき生活習慣があるということです。 疾患発症リスク因子に「いくつかの違い」 2022年9月に、男性と女性の間に心臓と血管の疾患発症リスク因子に「いくつかの違い」があることが、世界的医学誌『ランセット』で報告されました。カナダのマックマスター大学の医師らが、35~70歳の約15万6000例を対象にした大規模前向きコホート研究において、脂質=コレステロールとうつ症状が男性の心血管疾患リスクと関連が強く、一方女性では食事が関連していると述べられました。   発症数や症状に明確な差 男女の心臓疾患には発症数や症状に明確な差があり、たとえば、高齢女性では大動脈弁狭窄症が多く見られますが、男性は冠動脈疾患が主な特徴です。このような差異は、ホルモンの働きや生活習慣の違いによるものと考えられています。 男性は特に20~50代や60歳以上でも外での活動が多く、外食や飲酒が頻繁に行われることが挙げられます。外食では高カロリーかつ高脂肪のメニューが多く、野菜や豆類、海藻などの摂取が不足しがちになり、コレステロール値が上昇しやすくなります。   LDLコレステロールの増加は主なリスク因子 LDLコレステロールの増加は動脈硬化を促進し、これは心臓疾患や脳卒中の主なリスク因子となります。なぜ男性において脂質とうつ症状が心血管リスクと関連が強いのかは明確ではありませんが、これらの要因が影響している可能性があります。   うつ症状が現れやすい環境で生活 現在では女性にも言えることですが、長時間外で働く人々は、仕事の成果を求められたり、夜遅くまで多くの仕事をこなしたり、職場での人間関係などで大きなプレッシャーを受けることが少なくありません。その結果、精神的な負担が増大し、うつ症状が現れやすい環境で生活していると言えます。   ホルモンが大きく関与 以前は「長時間外で働く」といえば男性でしたが、その活力にはホルモンが大きく関与していました。しかし、現在では男性のテストステロンというホルモンの値が年齢とともに減少し、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)として知られる男性更年期障がいの認識も高まっています。これは男性のメンタル面にも影響を及ぼします。   血管や血流に悪影響を与え心臓に負担 うつ症状はストレスと深く関わっており、自律神経のバランスが崩れて副腎皮質ホルモンや甲状腺ホルモンの血中濃度が増加し、神経伝達物質が増えることがあります。これらの変化が過剰になると血管や血流に悪影響を与え、心臓に負担をかける可能性があります。 一方、女性の場合、心臓疾患のリスク因子として「食事」との関連が強かったのは、家庭での時間が長いことが一因と考えられます。   結婚を機に専業主婦になった方に傾向が顕著 近年、外で働く女性も増えていますが、結婚を機に専業主婦として家庭に入るケースも多く見られます。特に心臓疾患のリスクが高まる高齢世代の女性では、この傾向が顕著です。 家庭では食品が豊富に備蓄されており、食べ物を手軽に口にすることが簡単です。甘いものやお菓子をつまみ食いする習慣もあります。これらの摂取が内臓脂肪の増加や肥満を引き起こす可能性があります。 また、家庭での過ごし方が多い女性は運動不足になりやすく、さらに肥満を招きやすい状況です。肥満は脂質異常症や高血圧、糖尿病のリスクを高めます。これらの疾患が同時に存在すると、動脈硬化が進行し、心臓疾患の発症リスクが高まります。   男性と女性ではかかりやすい心臓疾患が異なる 最近の研究では、人工甘味料の摂取量が多い人は心血管疾患のリスクが上昇することが報告されています。近年、人工甘味料を含むスナック菓子や低カロリーの飲料、インスタント食品が増えていますので、無意識にこれらを摂取することに注意が必要です。 研究論文では、「男性と女性で同様の心血管疾患予防戦略をとることが重要」と述べられていますが、その前提として、男性と女性ではかかりやすい心臓疾患が異なり、注意すべき生活習慣も異なることを認識しておく必要があります。   ベストな治療を受けることが重要 心臓と血管の治療は日々進歩しており、将来さらに進化した治療法が登場する可能性もあります。しかし、心臓の不調がある場合は、進歩した治療法を待つのではなく、現在行われているベストな治療を受けることが重要です。その上で、将来の体の変化に備えておくことが大切です。 万一の場合、新しい治療法は必ず役立ちます。心臓と血管の治療では、今日の備えが将来に生きてくることがあります。 心血管疾患:その予防と治療 心血管疾患は、心臓や血管に関わる病気の総称であり、世界中で最も多くの死亡原因の1つとなっています。この記事では、心血管疾患についての基本的な情報、予防法、そして治療について紹介します。   心血管疾患の種類 心血管疾患には、さまざまな種類があります。その中でも代表的な疾患には以下のものが含まれます。 冠動脈疾患(CAD):冠動脈の狭窄や閉塞によって、心筋への血液供給が不足し、心筋梗塞(心臓の一部が壊死する状態)や狭心症(胸部の痛みや圧迫感を引き起こす状態)などが発生します。 脳血管疾患:脳の血管に異常が起こることで、脳卒中(脳の血管が詰まったり破れたりして脳組織が壊死する状態)が引き起こされます。 心不全:心臓が適切に血液を送り出せない状態であり、慢性的な疾患であることが多いです。心臓のポンプ機能が低下し、全身への血液供給が不十分になります。 これらの疾患は、個々の症状や進行度合いによって異なる治療法が必要となります。また、早期発見と治療が重要であり、定期的な健康診断やリスク因子の管理が不可欠です。   リスク因子 心血管疾患のリスク因子には、以下のようなものがあります。   高血圧:血圧が正常範囲を超えると、血管や心臓に負担がかかり、心血管疾患のリスクが上昇します。 高コレステロール:LDLコレステロールが高いと、動脈硬化が進行し、血管が詰まりやすくなります。 喫煙:喫煙は血管を収縮させ、血栓ができやすくなるため、心血管疾患のリスクが高まります。 肥満:過剰な体重は心臓や血管に負担をかけ、心血管疾患のリスクを増加させます。 これらのリスク因子を適切に管理し、健康な生活習慣を実践することが心血管疾患の予防につながります。   早期の警告サイン 心血管疾患の早期の警告サインには、以下のようなものがあります。   胸部の圧迫感や痛み:狭心症や心筋梗塞の典型的な症状として現れます。 息切れや動悸:心臓の機能低下によって引き起こされることがあります。 めまいや失神:脳血管疾患の症状として現れることがあります。   これらの症状が現れた場合は、早急に医師の診察を受けることが重要です。心血管疾患は生活習慣や遺伝などの要因によって引き起こされる可能性がありますが、適切な予防策や早期の治療を行うことで、そのリスクを減らすことができます。正しい知識と健康的な生活習慣の維持が、心臓と血管の健康を守るための重要な鍵となります。   心血管疾患の予防 健康な食生活 健康な食生活は心臓と血管の健康を維持するために非常に重要です。具体的には、以下の点に留意することが勧められます。   バランスの取れた食事:食事は主食、主菜、副菜などのバランスを考え、栄養素をバランスよく摂取することが重要です。過度な栄養不良や栄養過多を避けるようにしましょう。 野菜や果物の摂取:野菜や果物には食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、心臓と血管の健康に良い影響を与えます。1日に推奨される摂取量を意識して摂取しましょう。 全粒穀物の選択:白米や白パンなどの精製された穀物ではなく、全粒穀物を選ぶことで食物繊維や栄養素を豊富に摂取することができます。 飽和脂肪や塩分の控える:飽和脂肪は動脈硬化を促進し、塩分は高血圧を引き起こす原因となります。加工食品や高カロリーの食品に含まれるこれらの成分を控えることが大切です。   適度な運動 適度な運動は心臓と血管の健康を促進するために不可欠です。以下の点に留意しましょう。   有酸素運動:ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は心臓と血管を強化し、血流を改善します。 筋力トレーニング:筋力トレーニングは筋肉の強化だけでなく、代謝を促進し、体重を管理するのにも役立ちます。 日常生活に運動を取り入れる:エレベーターやエスカレーターを使わず階段を使ったり、公共交通機関を利用する際に歩く距離を増やしたりするなど、日常生活に運動を取り入れる努力をしましょう。   禁煙 喫煙は心血管疾患のリスクを大きく高める要因の1つです。禁煙を心がけることで、心臓と血管の健康を守ることができます。必要なら禁煙治療やサポートを受けることも考えましょう。   適切な体重の維持 肥満は心血管疾患のリスクを高める要因の1つです。適切な体重を維持するためには、適切な食事と運動が必要です。バランスの取れた食事と適度な運動を行い、健康的な体重を維持しましょう。   心血管疾患の治療 心血管疾患の治療は、症状や疾患の進行具合に応じて異なります。一般的な治療法には、以下のようなものがあります。 薬物療法:血圧やコレステロールを下げる薬物が処方されることがあります。 血管内治療:血管内にバルーンを挿入して狭窄部を広げる血管内治療が行われる場合があります。 心臓手術:重症の場合には、バイパス手術や心臓弁の置換手術などの手術が必要となることがあります。 まとめ 心臓の健康を守るためには、男性と女性がそれぞれ留意すべき生活習慣が存在します。最新の研究によれば、性別によって心血管疾患の発症リスク因子に違いがあります。そのため、個々の生活環境やリスク要因を認識し、適切な予防策を取ることが重要です。未来の治療法に期待しつつも、現在行われているベストな治療を受け、今日の備えを怠らないことが、将来の健康を守る鍵となります。 心血管疾患は深刻な健康問題であり、予防が重要です。健康な生活習慣の維持や定期的な健康診断を通じて、心臓と血管の健康を保つ努力が必要です。また、症状が現れた場合は、早めの治療を受けることが重要です。心臓と血管の健康を守るために、生活習慣の見直しや医師との定期的な相談が必要です。   参考 その食べ方が心臓と血管の病気を引き起こす…最新の論文で報告された「死を招く生活習慣の男女差」 男性は外食、女性はつまみ食いに要注意 #プレジデントオンライン   凸凹村や凸凹村各SNSでは、 障がいに関する情報を随時発信しています。 気になる方はぜひ凸凹村へご参加、フォローください!   凸凹村ポータルサイト   凸凹村Facebook 凸凹村 X 凸凹村 Instagram 凸凹村 TikTok  

身体障がい者手帳の等級一覧│身体障がい者手帳の等級による支援サービスの重要性

「身体障がい者手帳の等級には、何段階あるのか?それぞれの障がいによって異なるの?」「等級が変わる可能性もあるなら、どのような基準があるのか知りたい!」という方必見の内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。   身体障がい者手帳の等級 身体障がい者手帳の等級は、障がいの種類に応じて定められており、以下のように分類されています。 視覚障がい – 1~6級 聴覚または平衡機能の障がい 聴覚機能障がい 2~6級 (5級はなし) 平衡機能障がい 3級・5級 音声機能、言語機能、 またはそしゃく機能の障がい – 3~4級 肢体不自由 上肢機能障がい 1~7級 下肢機能障がい 体幹機能障がい 1~5級 (4級はなし) 乳幼児期以前の非進行性の脳病変による 運動機能障がい 1~7級 内部障がい 心臓機能障がい 1~4級 (2級はなし) じん臓機能障がい 呼吸器機能障がい ぼうこうまたは直腸の機能障がい 小腸機能障がい ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障がい 1~4級 肝臓機能障がい   等級の段階は1から5まであり、障がいの程度に応じて割り当てられます。また、障がいの種類によっても等級が異なることがありますので、障がいの種類と等級の関係を理解することが重要です。等級が変わる可能性がある場合もありますので、その基準を知っておくことが役立ちます。 身体障がい者手帳の等級は、支援やサービスの利用など、さまざまな面で重要な情報です。特に、企業の担当者や障がい者雇用を進める方々が、より深く理解し、適切な支援を提供できるよう、これらの情報を把握しておくことが必要です。   細かく等級が定められている 手足欠損などの上肢・下肢機能障がいは、1~7級まで細かく等級が定められています。一方で、よろめき等で歩行を中断せざるを得ないといった平衡機能障がいの等級は、3級と5級の2つしかありません。   均等にサポートするために生まれた等級 身体障がい者手帳の等級は、障がいの程度に応じて均等にサポートする目的で生まれたので、このように複雑な基準が設定されています。そのため身体障がい者と接するときに、障がいの分類や等級を知ろうとしなければ、その人の状態や必要とする配慮に対応ができない恐れがあります。そこで、この記事では、障がい分類別の詳しい等級基準を含めた、以下のポイントについてご紹介します。   ポイント 身体障がい者手帳の等級ができた背景や、等級ごとに受けられるサービスがわかる 身体障がい者手帳の等級は通常は固定されるが、例外的に変更できるケースがわかる 障がい者の方向けと企業の方向けの等級に関するよくある質問から、疑問点を解決できる   身体障がい者手帳の等級について理解を深めて、障がい者の方は等級変更できるか判断するために、企業の方は障がい者雇用に活かせるように、この記事をお役立てください。 身体障がい者手帳の等級とは障がいの程度を示したもの 身体障がい者手帳の等級とは、障がいの程度を示したものです。1級から7級まであり、1級が最も重く、数字が大きくなるにつれて障がいの程度は軽くなります。(最も障がいの程度が軽い7級では、手帳は交付されません。)等級とはどのようなものかを知るために、以下の2点をご紹介するので、理解を深めましょう。   障がいの程度に応じて均等にサポートするために制定された 等級が重い方が受けられる支援サービスが手厚い   身体障がい者手帳の等級は、個々の障がいの程度を明確にするために設けられています。この等級制度は、障がいの程度に応じて適切な支援やサービスを受けられるようにするためにあります。そして、等級が重い方ほど、より充実した支援サービスを受けられるようになっています。   身体障がいの程度に応じて均等にサポートするため等級が制定 身体障がいの程度に応じて均等にサポートするために等級が制定されました。例えば、視覚障がいなら目に障がいがありますが、全く見えないのと、少しは見えるのとでは、日常生活の過ごし方は全然違います。このように同じ障がいを持つ人が2人いたとしたら、よりサポートを必要とする重度の障がいがある人の方が手厚い支援を受けられるようにするために、等級は生まれたのです。   等級を制定する必要性が認知される 身体障がい者福祉法制定時(昭和24年)には、等級に関する制度はありませんでしたが、翌年には参考資料として利用され始めました。参考資料として利用するうちに、徐々に等級を制定する必要性が認知され、昭和26年に身体障がい者福祉法施行規則に級別の記載が始まりました。昭和29年には等級表が身体障がい者福祉法施行規則中に組み込まれ、全面改正され、現在の等級表の原型となるまでになりました。   身体障がい者が受けられる支援サービス 身体障がい者手帳を運用するにあたって、障がいの程度に応じて均等にサポートすることは非常に重要です。そのために等級が設定され、障がいの程度に応じた適切な支援やサービスが提供されるのです。 身体障がい者手帳の等級が重い方が、受けられる支援サービスは手厚くなります。身体障がい者手帳を所持する人が受けられる支援サービスを大きく分けると、以下の4つがありますが、等級が1級・2級の人についてはより手厚い支援が受けられます。   ■就職のチャンスに関するもの 企業の障がい者雇用率の算定対象になる。 1級・2級の重度身体障がい者は、障がい者雇用率の算定方法が異なり、企業は実際よりも多くカウントできるため、一般企業への就職のチャンスが広がる。   ■医療費の助成に関するもの 自立支援医療制度を利用できる(窓口での支払いが1割、もしくは収入に応じて決められた負担上限額で済む)。 車椅子や補聴器などの補装具の助成が受けられる。 手すり設置や段差解消など、リフォーム費用の助成が受けられる。 1級・2級の人と、3級で療育手帳Bとの重複障がいがある人は、重度障がい者・高齢重度障がい者医療費の助成が利用できる。   ■税金控除に関するもの 所得税、住民税、相続税の控除対象となる。 自動車税、軽自動車税、自動車取得税の減免対象となる。 預貯金の非課税対象となる。 1級・2級の特別障がい者は、所得税と住民税の控除額が増える。   ■各種公共料金の割引に関するもの JRやバスなど、公共交通機関の運賃の割引がある。 上下水道料金の減免がある。 NHK受信料の減免がある。 携帯電話基本料金の割引がある。 博物館などの公共施設の入館料の割引がある。   自治体HPや障がい福祉課などの窓口で確認 自治体によって受けられる支援サービスは異なるので、詳細については、お住まいの自治体HPや障がい福祉課などの窓口で確認してみましょう。 身体障がい者手帳を所持しているだけで受けられるサービスはたくさんありますが、等級が重くなるほど日常生活が困難になるため、支援サービスも手厚くなっています。 そのため、身体障がい者手帳の等級が重い方々には、より多くの支援やサービスが提供されることがあります。自治体の窓口で詳細を確認し、必要なサービスを利用して、より快適な生活を送るためのサポートを受けましょう。 まとめ 身体障がい者手帳の等級による支援サービスは、彼らの日常生活において欠かせない支えです。等級が重くなるにつれて、より手厚いサポートが提供されるため、その重要性は言うまでもありません。お住まいの自治体の窓口で詳細を確認し、必要なサービスを受けることで、より豊かな生活を送るための支援を受けましょう。これにより、身体障がい者たちはより充実した日常生活を送ることができ、社会参加の機会が広がります。   参考 身体障がい者手帳の等級一覧│基準や違い、等級別のサポートを解説   凸凹村や凸凹村各SNSでは、 障がいに関する情報を随時発信しています。 気になる方はぜひ凸凹村へご参加、フォローください!   凸凹村ポータルサイト   凸凹村Facebook 凸凹村 X 凸凹村 Instagram 凸凹村 TikTok  

肥満防止、がんの抑制、全身の体力向上につながる!「噛むこと」の大切さとは?

長寿を迎えるために、食事において何を重視すべきか。精神科医の保坂隆さんは、「よく噛むことが何よりも重要です。噛むことの大切さを考え、伝えることを目的にした日本咀嚼学会には『卑弥呼の歯がいーぜ』という標語があります。そこでは、肥満の予防、がんの抑制、全身の健康向上など、噛むことの8つの利点が説かれています」と述べています。   食事の重要性 食事は、加齢とともにその重要性が一段と高まります。年齢を重ねると、歯の健康や口の機能が低下し、嚥下障がいや誤嚥性肺炎のリスクが増大します。このような状況下で、しっかりとした噛むことは欠かせません。食物を十分に噛むことで、消化が促進され、栄養の吸収が改善されると共に、嚥下障がいや誤嚥性肺炎のリスクも軽減されます。   健康を維持する上で極めて重要 古代の日本人が硬い食物を主食としていた時代には、1回の食事でおよそ3900回も噛んでいたとされます。そのような習慣があったことは、健康的な食事の取り方を示唆しています。しかし、現代では、食事の摂取方法や生活習慣の変化により、食物を丁寧に噛む機会が減少しています。それでも、食事をゆっくりと噛むことは、健康を維持する上で極めて重要です。 したがって、食事をする際には時間をかけ、よく噛むことを心がけることが肝要です。この習慣は、身体の健康維持だけでなく、精神的な満足感や食事の楽しみも増すでしょう。加齢による身体機能の変化に対して、食事の質を保つことはきわめて重要です。   食事にかかる時間も約11分ほどに短縮 時代は変わり、食事の西洋化が進む中、口に入るものがますます柔らかくなっています。柔らかい食べ物は噛まずに飲み込むことができますから、噛む回数は従来の約620回程度に大幅に減少し、食事にかかる時間も約11分ほどに短縮されました。しかしこのままでは、噛む回数が極端に少なすぎると言わざるを得ません。 では、具体的にどのくらいの噛み数が適切なのでしょうか。一般的な目安として、「ひと口30回」が理想的だとされています。ただし、現代人にとってこれは少々ハードルが高いかもしれません。   たくさん噛める工夫をする そのため、この目標を達成するためには、噛みごたえのある食材を積極的に取り入れることが重要です。例えば、玄米や胚芽米、きのこ、根菜、こんにゃくなどが挙げられます。さらに、食材を大きめに切ったり、少量をひと口に入れて味わいながら食べるようにすることも有効です。味付けは控えめにし、素材そのものの味わいを楽しむことも大切です。   「あと10回!」 現代人は、平均してひと口で10~20回しか噛んでいないと言われています。ですから、「飲み込もう」と思ったときに、「あと10回!」と自分に声をかけることで、適切な噛む回数に近づけるでしょう。   学会の標語「卑弥呼の歯がいーぜ」 日本咀嚼学会は、噛むことの重要性を広めるために1990年に設立されたNPO法人です。その学会の標語は「卑弥呼の歯がいーぜ」で、古代時代の女王・卑弥呼がよく噛んで食事をしていたことに由来しています。この標語のもと、噛むことの8つの効用が伝えられています。 ひ:肥満防止。よく噛むことで脳が満腹感を覚え、食べ過ぎを防ぎます。 み:味覚の発達。よく噛めば、食材の本来の味がよくわかり、味覚が発達します。 こ:言葉の発達。噛むことで顔の筋肉が鍛えられ、表情が豊かになり、言葉の発音が改善されます。 の:脳の発達。噛む動作により脳への血流が増え、脳の活性化につながります。 は:歯の病気予防。噛む回数が増えると、唾液の分泌が増え、口内が洗い流され、虫歯や歯周病の予防になります。 が:がんの予防。唾液に含まれる成分が発がん性を抑制する働きがあるため、がんの予防につながります。 い:胃腸の働きの促進。噛むことで食品が細かくなり、胃腸の負担が軽減され、正常な消化が促進されます。 ぜ:全身の体力向上。しっかり噛むとあごの筋肉が発達し、全身に力が入ります。   このように、噛むことには多くの利点があります。噛むことで健康を保つことができ、お金や特別な技術は必要ありません。自分の歯でも義歯でも、噛むことで健康を維持できます。   最も重要なのはバランスよく摂取すること 食事をする上で、最も重要なのはバランスよく摂取することです。一つの食材に偏ってしまうと、体に良くありません。これが偏食の問題です。 ある食材を過剰摂取すると、ホルモンのバランスを乱したり、成長を阻害したり、下痢を引き起こすこともあります。バランスの良い食生活を心がけることが重要です。   少ない品数で済ませる傾向 しかし、最近では、少ない品数で済ませる傾向が見られます。高齢者も同様で、牛丼やパスタ、ラーメン、おにぎり、サンドイッチなど、一つのものだけで食事を済ませることがあります。 かつての家庭料理は、豪華ではなかったものの、味噌汁、煮物、焼き物、漬物など、様々な品数があり、自然と栄養バランスが取れていました。   食材の色に注目 現在、栄養バランスを保つためにはどうしたらいいのでしょうか。それには、食材の色に注目することが重要です。赤、黒、緑、黄色、そして白の5色がそろうように食材を選ぶことが大切です。各色の代表的なものを挙げてみましょう。 赤:にんじん、トマト、そして肉類が含まれます。 黒:黒豆、黒ごま、昆布やわかめなどの海藻類、そして黒酢があります。 緑:レタス、ほうれん草、きゅうり、アスパラガス、ブロッコリーなどが含まれます。 黄色:とうもろこし、かぼちゃ、たくわん、卵があります。 白:大根、カリフラワー、豆腐、牛乳などが含まれます。   “ちょい足し”を意識 たとえば、ラーメンを食べる際に、コーン(とうもろこし)、海苔、青ねぎをトッピングすれば、黄色、黒、緑がすぐにそろいます。 メインの料理に“ちょい足し”する気持ちがあると、各色をそろえやすいかもしれません。これにより、食事の栄養バランスを向上させることができます。   栄養バランスをチェックする「マゴワヤサシイ」 栄養バランスをチェックするための簡単な目安として、「マゴワヤサシイ」というキーワードがあります。   マ(豆類):納豆、豆腐、煮豆、枝豆、きなこ、おから、ゆばなどが含まれます。 ゴ(ごまなどの植物性油脂):炒りごまやすりごまを常備し、料理にひとさじ加える習慣をつけましょう。 ワ(わかめなどの海藻類):海苔、昆布、ひじきなどを積極的に摂取し、ヨウ素の不足に注意しましょう。 ヤ(野菜):生野菜だけでなく、煮たり焼いたりして1日350グラムの野菜摂取目標を達成しましょう。 サ(魚):特に青魚を積極的に摂取しましょう。味噌汁には煮干しを使うなど、魚介類を工夫して摂取します。 シ(しいたけなどのきのこ類):しめじ、エリンギ、えのきだけ、まいたけなどを料理に取り入れましょう。 イ(いも類):いも類に含まれる澱粉と繊維質は、脳の栄養源や便秘予防に役立ちます。   これらの食品をバランスよく摂取することで、健康的な食事習慣を身につけることができます。 バランスの良い食事の重要性と実践方法 バランスの良い食事は健康的な生活を送る上で欠かせません。適切な栄養素をバランスよく摂取することは、体の機能を維持し、疾病のリスクを低減するのに役立ちます。ここでは、バランスの良い食事の重要性と実践方法について探ってみましょう。   バランスの良い食事の重要性 栄養素の摂取バランス: 健康な食事は、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく含んでいます。これらの栄養素は、体の機能を正常に保ち、健康を維持するために必要です。 疾病予防: バランスの良い食事は、心臓病や糖尿病などの慢性疾患のリスクを低減するのに役立ちます。適切な栄養素を摂取することで、体重を管理し、血糖値やコレステロールレベルをコントロールすることができます。 消化器官の健康: 食物繊維や水分を含むバランスの良い食事は、消化器官の健康を促進し、便秘や消化不良などの問題を予防します。 エネルギーの安定供給: 適切な栄養バランスを保った食事は、エネルギーの安定供給につながります。急激な血糖値の変化を防ぎ、一日中持続的なエネルギーを提供します。   バランスの良い食事の実践方法 五大栄養素のバランス: 炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取しましょう。食事を計画する際に、これらの栄養素が含まれる食品を組み合わせることが重要です。 食品グループのバランス: 主食、主菜、副菜、果物、乳製品など、食品グループをバランスよく摂取することを心がけましょう。食事のバリエーションを豊かにすることで、様々な栄養素を摂取できます。 色とりどりの食材を選ぶ: 赤、緑、黄色、白など、色とりどりの食材を選ぶことで、多様な栄養素を摂取することができます。例えば、野菜や果物の色合いを意識して選ぶことで、ビタミンやミネラルをバランスよく摂取できます。 食事の回数と量を調整する: 一日に何度か小分けして食事を摂ることで、消化吸収が効率的に行われます。また、適切な食事量を摂取し、過剰摂取や偏った食事を避けることも大切です。   バランスの良い食事は、健康的な生活を送るための基本です。食事を通じて様々な栄養素をバランスよく摂取し、体に必要な栄養をしっかりと補給しましょう。 まとめ バランスの良い食事とよく噛むことは、長寿を迎えるための重要な要素です。食事の品数や色合いに気を配り、噛む回数を意識することで、健康な生活を送ることができます。食事は単なる栄養摂取だけでなく、健康の基盤を築く行為です。今日から食事を通じて、健康的なライフスタイルを実践しましょう。   参考 これで肥満防止、がんの抑制、全身の体力向上になるうえボケない…長生きに直結する「卑弥呼の教え」の中身 古代人は一度の食事に1時間かけ約3900回噛んでいた #プレジデントオンライン

熱中症の兆候を逃さない1日3度のプチ習慣 熱中症予防のためのエアコン利用と注意点

熱中症を防ぐためには、自らがその状態にあるかどうかを正確に認識することが肝要です。天野篤さんの指摘によれば、多くの熱中症患者は自覚がありません。そのため、定期的に体温と室温を把握することが重要です。この簡単な行動が、命を守るための処方箋となるでしょう。(本稿は、天野篤『60代、70代なら知っておく 血管と心臓を守る日常』(講談社ビーシー/講談社)の一部を再編集したものです。)   心臓にトラブルがある方は要注意 心臓にトラブルがある人は、熱中症になると重症化しやすい傾向があります。特に最近では、9月になっても急に気温が上がることがあり、熱中症を引き起こすケースが減りません。このようなリスクの高い人々だけでなく、健康な人々も熱中症を避けることが重要です。そのために、体温を定期的に測定することが非常に効果的です。   熱中症のメカニズム 熱中症は、体内の水分が失われることで起こる病態で、大量の汗をかいた後、体温を下げることができなくなり、様々な臓器に障がいを引き起こします。一般的に、体温が37.0度以上の場合は危険性が高まり、39度以上の場合は脱水が深刻で危険な状態となります。脳の温度が上昇することもあり、意識を失うことさえあります。つまり、体温の上昇は熱中症の警告サインとなるのです。   体温を測る習慣をつける 熱中症から命を守るためには、1日に最低2回、できれば3回は体温を測る習慣をつけることをおすすめします。特に持病がなく健康な人が、気温の高い環境で行動する場合は、体温の変化に注意することが重要です。体温を測定すると、状況によってかなりの変化があることがわかります。 耳式体温計を使っている私の場合、右耳が36.0度、左耳も36.0度です。この体温計は耳の中のもっとも高い鼓膜の温度を測定できるため、衣服の脱ぎ着をすることなく手軽に測定できます。   日常の活動や精神状態によって変動 私は普段、何かしら考えながら会話していると右側が高くなり、英語の論文を書いていると逆に左側が高くなります。また、体を動かしているときは左右の耳で体温差がより顕著に現れます。このように、体温は自分の体の状態を反映しており、日常の活動や精神状態によって変動します。   熱中症を予防するためには 熱中症を予防するためには、体の内部の温度である深部体温を測定し、普段の体温よりも高い場合は、まずは首元など太い血管が通っている部分を冷やすことが重要です。わきの下、口(舌)、耳、直腸などの場所で測定を行い、体温が上昇している場合は適切な対策を取るようにしましょう。   水分補給も非常に重要 体温を測定することに加えて、よく言われることですが、水分補給も非常に重要です。特に大切なのは、「排出された分を補充する」という意識です。一般的な体重の人は1日に1リットル程度の水分を尿として排出しています。 したがって、最低でも1日1リットルの水分を食事以外から摂取する必要があります。ただし、一度に1リットルの水分を摂取するのではなく、起床時にコップ1杯の水を飲んだり、三度の食事の際にコップ1杯の水を飲むなど、「生活の中で行動に合わせて水を飲む」という習慣が重要です。   汗の量に応じて30分に1回程度の水分補給が必要 これだけでも脱水のリスクは減りますが、暑い環境で体温が上昇している場合は、汗の量に応じて30分に1回程度の水分補給が必要です。また、大量に汗をかくと塩分も失われるため、市販の経口補水液である「OS-1(オーエスワン)」などを利用することが理想的です。   利尿作用が強い飲み物は避ける 一方で、アルコールやウーロン茶は利尿作用が強いため、脱水につながり逆効果となりますので、積極的な摂取は避けるようにしましょう。これらの対策を踏まえて、適切な水分補給を心がけましょう。 体の状態を正常な状態に戻すための対策は、「体温が上昇しているな」と感じた段階で行うことが重要です。なぜなら、熱中症になると、通常理解しているはずの行動が困難になるからです。   通常理解しているはずの行動が困難になる 私もかつて、夏の暑い日にゴルフをプレーしている最中に熱中症になりかけた経験があります。その時、バンカーからのショットを何度も失敗し、身に覚えのない奇妙なプレーをしていたところ、キャディーさんが気付いて「具合が悪いんじゃないですか?」と声をかけてくれました。その言葉で我に返り、休憩所で体を冷やし、水分を補給したところ、回復しました。この時、自分が熱中症になりかけていたことに気付かなければ、対処法も分からず、状況は悪化していたかもしれません。   体温が上昇しているかどうかを定期的に測定 熱中症になる人は、自覚がないことがよくあります。そのため、体温が上昇しているかどうかを定期的に測定し、上昇していた場合は適切な対策を取ることが重要です。 特に心臓トラブルなど基礎疾患を抱えている人は、熱中症になるまでの時間が短い可能性があるため、さらに注意が必要です。ただし、心臓機能が低下している場合は、水分摂取量に気を付けなければなりません。適切な対処法や水分補給量については、医師に相談することが重要です。   室温を適切に調整することも非常に重要 健康維持のためには、室温を適切に調整することも非常に重要です。睡眠不足や便秘など、現代人が抱える多くの問題を改善するためにも、環境の良い場所に身を置くことが重要です。 風通しを良くするために、網戸やエアコンなどが活躍します。特に心臓にトラブルを抱えていたり、複数の薬を服用している人は、体温の管理や体液のバランスを維持することが重要です。そのためには、エアコンを適切に使って室温を環境温度に調整することが必要です。   エアコンを清潔に保つ ただし、エアコンを使う際にはいくつかの注意点があります。古いエアコンを使用している場合、フィルターの劣化や掃除不足により、アレルゲンがまき散らされる可能性があります。私自身もアレルギーを持っており、古い建物に入ると頻繁にくしゃみが出ることがあります。   アレルギーは動脈硬化や血栓形成などのリスクを高める アレルギーは、体内に異物が入ってきたときに排除しようとする免疫反応が過剰になり、体にマイナスの症状を引き起こす状態です。アレルギー反応によって体のどこかで炎症が生じると、放出されたサイトカインが全身の臓器や血管にダメージを与え、動脈硬化や血栓形成などのリスクが高まります。   空気清浄機能を備えた新しいタイプのエアコンが理想 特に大動脈で炎症が起こると、免疫細胞を活性化させるサイトカインの影響で炎症が進行し、動脈瘤が急激に膨れて突然死を引き起こす可能性もあります。そのため、心臓疾患など複数の病気を抱えている人は、経済的負担が許す限り、温度管理だけでなく空気清浄機能を備えた新しいタイプのエアコンを利用することが推奨されます。 新しいタイプのエアコンには、空気清浄機能が搭載されており、アレルゲンや微粒子を除去することが可能です。これによって、アレルギー反応が引き起こされるリスクを低減し、体内の炎症や健康への悪影響を軽減することが期待されます。   急激に体を冷やさないようにする 2つ目の重要なポイントは、エアコンを使用する際に急激に体を冷やさないようにすることです。特に、屋外から帰宅した際など、急激な温度変化には注意が必要です。エアコンの風量を「最強」や「急冷」「パワフル」などに設定することは避け、ゆっくりとした温度調節を心がけましょう。 体温と環境温度の差が10度を超えると、生体の状態に支障を来す可能性があります。例えば、心臓手術では患者の深部体温が37度とされる場合、血液の温度差を10度以内に抑える必要があります。それ以上の温度差があると、血液の成分が壊れるリスクが高まります。   高い深部体温を考慮 深部体温が37度程度である場合、エアコンの設定温度を20度とした場合、17度の温度差が生じます。体の表面の温度よりも高い深部体温を考慮すると、適切な温度差を保つためには10~15度程度にとどめることが重要です。また、体が徐々に冷えてくると感じたら、設定温度を27度程度まで上げることが有効です。   血圧を上昇させたり冠動脈の血流を低下させる可能性 心臓トラブルや複数の薬を服用している人は、急激な体温変化によるリスクがさらに高まります。急激な体の冷却は血管を収縮させ、血圧を上昇させたり、冠動脈の血流を低下させる可能性があります。したがって、「急激な変化」を避け、環境の管理をゆっくりと行うことが重要です。   就寝時のエアコンの使用 3つ目の重要な注意点は、就寝時のエアコンの使用です。心臓はもちろん、健康維持のためには十分な睡眠が不可欠です。そのためには、就寝時に快適な環境を整えることが重要です。エアコンを利用して自分が快適に眠ることができる環境を作りましょう。一般的に、真夏の就寝時は「やや高めの温度設定でエアコンをつけっぱなしにして就寝するのが望ましい」とされています。 もしエアコンに細かいタイマー設定ができるなら、気温が下がる深夜はオフにし、気温が上がる時間帯に自動的にオンになるように設定するのも効果的です。自分が夜間にリラックスできる環境温度を見つけ、エアコンを使ってそれを実現する方法を学んで実践しましょう。   薬の効果を最大限に発揮 近年の温暖化による環境温度の上昇の下では、エアコンは健康維持のために重要な家電です。特に、複数の薬を服用している人は、エアコンを適切に使用することが求められます。薬の効果を最大限に発揮するためには、体内の条件を整えることが重要です。睡眠環境を含め、食事や水分摂取量、排泄などを適切に管理することが欠かせません。   自覚できない生体変化が重篤な疾患の発症のきっかけになることも また、生体の不感蒸泄(体が自然に水分を失う過程)など、自覚できない生体変化が重篤な疾患の発症のきっかけになることもあります。そのため、エアコンは自身を守る重要な電化製品であることを認識し、適切に活用することが必要です。 熱中症:予防と対処法 熱中症は、高温多湿な環境下で体温調節機能がうまく機能せず、体内の水分や塩分が失われることで引き起こされる疾患です。 熱中症は軽度のものから命に関わる重篤なものまでさまざまな症状を引き起こす可能性があります。暑い季節に特に注意が必要ですが、実は冬でも運動などで過度に体を動かしたり、屋内の暖房が強すぎたりすることで熱中症にかかるリスクがあります。   熱中症の症状 熱中症の症状には以下のようなものがあります。 体温上昇: 体温が37.5℃以上に上がる。 頭痛やめまい: 頭痛やめまいが生じる。 悪心や嘔吐: 吐き気や嘔吐が見られる。 倦怠感: 体がだるくなり、倦怠感がある。 意識障がい: 意識が混濁し、最悪の場合は意識喪失が起こる。   熱中症の予防と対処法 熱中症を予防し、適切な対処を行うためには以下のポイントが重要です。 水分補給: 適切な水分補給を心掛けましょう。水やスポーツドリンクを定期的に摂取し、脱水を防ぎます。 適切な休息: 長時間の屋外活動や激しい運動をする場合は、定期的な休憩を取りましょう。体を休めることで熱中症のリスクを減らします。 適切な服装: 涼しい服装を選び、直射日光を避けるようにしましょう。帽子や日焼け止めなどを使用して皮膚を保護します。 涼しい場所での活動: 高温多湿の環境を避け、涼しい場所で過ごすように心がけます。 体温管理: 熱中症の症状が現れる前に、体温を定期的に測定し、適切な対処を行います。熱中症の疑いがある場合は、涼しい場所で休息し、医療機関を受診することが必要です。 まとめ 熱中症は高温多湿な環境下で起こりやすい疾患ですが、適切な予防と対処法を行うことで予防することが可能です。暑い季節だけでなく、冬でも十分な注意が必要です。熱中症の症状が現れた場合は、適切な対処を行い、早めに医療機関を受診することが重要です。   参考 何もしないと無自覚症状からあっという間に命を落としてしまう…熱中症の兆候を逃さない1日3度のプチ習慣 体温計とエアコンで熱中症から心臓を守る #プレジデントオンライン

「新しいことに挑戦」筑波技術大学:聴覚障がい・視覚障がい者、唯一の国立大

2024年度、筑波技術大学の入学式が、聴覚障がい・視覚障がいを抱える学生たちのための特別な日として、感動と希望にあふれました。茨城県つくば市の天久保キャンパスで開催されたこの式典には、大学院生を含む81人が新たな一歩を踏み出しました。手話と唇の動きで式辞を述べる石原保志学長の姿が、学生たちに勇気と力を与えました。   聴覚障がい者向けの産業技術学部、視覚障がい者向けの保健科学部 筑波技術大学は、聴覚障がい者向けの産業技術学部と、視覚障がい者向けの保健科学部を有し、現在の学生数は計321人にのぼります。 入学式では、学長が学生たちに向けて、自らの意思でこの大学を選んだことの重要性を語りました。社会で成功するためには、自らの意志で壁を乗り越える覚悟が必要であるとのメッセージが、熱い拍手と共に伝わりました。   「新たなことに挑戦していく」 学生たちは、少人数教育の環境で成長し、お互いの能力を高め合うことが期待されています。新入生の一人、聴覚障がいがある仲田恭乃さんは、入学式で「多様な考え方を育て、コミュニケーション能力を高めたい。共生社会が求められる今、私たちは新たなことに挑戦していく」と誓いました。彼らは、自らの夢や目標に向かって、決意を新たにしてキャンパス生活をスタートさせました。   「4年間で将来の方向性を見極めたい」 2024年度の筑波技術大学入学式には、視覚障がい者の白浜琥太郎さんが保健科学部を代表して参加しました。横浜市金沢区出身の彼は、人に何かを教えることが得意で、中学生の頃から数学教師を目指していました。しかし、筑波技術大学の存在を知り、他の道もあるのではないかと考えるようになったといいます。彼はこの4年間で将来の方向性を見極めたいと語りました。   介助者をつけることなく学業に専念できる環境を提供 筑波技術大学では、手話と口話でのコミュニケーションが当たり前のように行われています。産業技術学部の若月大輔教授は、他の大学と異なり、障がいのある学生に介助者をつけることなく、学業に専念できる環境を提供していると述べています。彼は教える側として、聴覚障がいのある学生が本当に理解したかを問い返す配慮を行っています。   買い物ができるように「脳内地図」を描く 視覚障がいの学生たちは、触覚や聴覚を重視して学びます。寄宿舎での生活を始める際には、まずは買い物ができるように「脳内地図」を描くことから始めます。彼らは大半の教科書を点字で使用し、学業に取り組んでいます。   聴覚障がい者の国際スポーツ大会「デフリンピック」 さらに、来年11月には東京都内で開催される聴覚障がい者の国際スポーツ大会「デフリンピック」で、筑波技術大学の学生がデザインしたエンブレムが採用される予定です。若月教授は、この大会を通じてデフリンピックの社会的認知を高め、成功させたいと期待を寄せています。   聴覚障がいと視覚障がいを抱える学生のための高等教育機関として設立 筑波技術大学は、1987年に聴覚障がいと視覚障がいを抱える学生のための高等教育機関として設立されました。当初は3年制の短期大学でしたが、2005年10月に4年制大学へと発展し、その後の2010年4月には大学院も設置されました。学部は学習内容や教育方法に応じて分かれています。   様々な学科 産業技術学部には産業情報学科と総合デザイン学科があり、学生は製造業、情報通信業、建設業、金融業などへの進路を選択することができます。一方、保健科学部の保健学科では、鍼灸学や理学療法を学びます。また、情報システム学科も設置されており、中学校や高校で数学を教えるための1種免許を取得することができます。 聴覚障がい: 生活と克服 聴覚障がいは、聴覚器官やその周辺の構造に問題があることにより、音を正しく感知できない状態を指します。これは、生まれつきのものから後天的なものまでさまざまな原因によって引き起こされます。聴覚障がいは、個人のコミュニケーションや日常生活に深い影響を与えることがありますが、近年の医学やテクノロジーの進歩により、その影響を軽減する方法も増えています。   原因と種類 聴覚障がいの原因は、さまざまな要因によって引き起こされます。その中でも、先天性の聴覚障がいは胎児期の発達上の問題や遺伝的な要因によることがあります。例えば、母体が感染症や疾患にかかったり、胎児が発達中に十分な酸素を受け取れなかったりすることが考えられます。また、遺伝的な変異や遺伝子の異常も先天性の聴覚障がいの原因として挙げられます。   後天性の聴覚障がい 一方、後天性の聴覚障がいは、生まれた後に発症することがあります。感染症や怪我、長期間にわたる騒音や耳への過度な圧力などが原因となることがあります。また、高齢による自然な聴力の低下も後天性の聴覚障がいの一因として考えられます。   音の聞こえ方には個人差 聴覚障がいには、完全に聴力を失った人から、一部の音を聞くことができる人までさまざまな程度があります。一般的には、聴力の低下の程度に応じて、軽度、中等度、重度、深刻な聴覚障がいなどの分類があります。また、音の聞こえ方にも個人差があり、周囲の環境や状況によっても影響を受けます。   聴覚障がいの種類 聴覚障がいは、次のような種類に分類されます。 聴力障がい: 聴覚的な情報を全く受け取れないか、ほとんど受け取れない状態です。音声の認識や音の方向の把握が困難です。 平衡機能障がい: 内耳の平衡感覚を司る器官に問題があり、平衡を保つことが難しい状態です。めまいや立ちくらみが頻繁に起こります。 音声機能障がい: 言語を発音する器官に問題があり、言葉の発音や聞き取りに支障が生じます。 そしゃく機能障がい: 聴覚と連動して働く構音器官や咽頭に問題があり、発声や飲み込みに支障が生じます。   影響と対処法 聴覚障がいは、個人の生活にさまざまな影響を与えます。社会的な交流やコミュニケーション、教育、職場での活動など、日常生活のさまざまな側面で困難を引き起こすことがあります。しかし、近年の技術の進歩により、聴覚障がい者が克服するための多くの手段が提供されています。   聴覚補助装置や人工内耳などのテクノロジー 聴覚補助装置や人工内耳などのテクノロジーは、音を聞く能力を改善し、日常生活での活動をサポートするのに役立ちます。また、手話や口話などのコミュニケーション手段や、字幕や手話通訳などの支援サービスも利用できます。さらに、周囲の理解と支援も非常に重要です。家族や友人、教育機関、職場などが、聴覚障がい者の生活をより良くするために役立つことがあります。   聴覚障がい者への配慮ポイント 聴覚障がい者とのコミュニケーションや日常生活において、以下の配慮ポイントが重要です。 手話や筆談の利用: 聴覚に頼らないコミュニケーション手段を提供します。手話や筆談を理解し、それに応じたコミュニケーションを行います。 音声の代わりに文字の利用: 音声情報を文字情報に変換し、理解しやすい形で提供します。字幕やテキスト情報を活用します。 環境の適応: 聴覚障がい者にとって安全で快適な環境を整えます。音の大きさや方向を視覚的に示し、通行路や非常口を明示します。 情報の提示: 重要な情報を視覚的に示し、聴覚障がい者が情報にアクセスしやすいようにします。視覚的な指示や表示を利用します。 アシスト技術の活用: 聴覚補助機器や手話通訳などのアシスト技術を提供し、聴覚障がい者のコミュニケーションや情報アクセスを支援します。   視覚障がい 視覚障がいは、眼球や視覚神経などの視覚器官に障がいがあることにより、視覚に関する情報を正しく受け取れない状態を指します。これは生まれつきのものから後天的なものまでさまざまな原因によって引き起こされます。視覚障がいは、個人の生活や日常活動に大きな影響を与える可能性がありますが、適切な支援や取り組みによって、克服することができます。   原因と種類 視覚障がいの原因は多岐にわたります。先天的なものは、胎児期の発達障がいや遺伝的な要因によることがあります。また、後天的な視覚障がいは、疾患、外傷、加齢などさまざまな要因によって引き起こされます。 視覚障がいには、完全な盲目から一部の視力を持つ人までさまざまな程度があります。主な種類には、以下のようなものがあります。   視覚障がいの種類 視力障がい: 視覚的な情報を全く受け取れないか、ほとんど受け取れない状態です。文字の拡大や視覚補助具の使用によって視力を活用することができます。 視野障がい: 見える範囲が狭くなったり、一部が欠けたりする状態です。球心性視野狭窄や中心暗転などがあります。 色覚障がい: 特定の色が見にくい、区別しにくいなどの状態です。 光覚障がい: 夜や暗い場所では何も見えない状態や、光を眩しいと感じたり、痛みを感じる状態です。 視覚障がい者は、これらの状態によって「盲」と「弱視」に分類されます。盲は視力が極端に低い状態であり、弱視は視力が低く、見える範囲が狭い状態です。   視覚障がい者への配慮ポイント 視覚障がいは、視覚機能に問題があり、日常生活や社会参加に支障をきたす状態です。視覚障がいはさまざまな原因によって引き起こされ、その種類によって異なる症状やニーズがあります。以下では、視覚障がいの種類とそれに対する配慮ポイントについて説明します。視覚障がい者と円滑なコミュニケーションを図るためには、以下の配慮ポイントが重要です。 視力がほとんどない場合: 視覚補助具の利用や、歩行時の障がい物の排除などが必要です。 保有する視力を活用できる場合: 視覚補助具の利用や、照明の配置などで明るい環境を提供することが重要です。 近いところが見えない場合: 歩行時の障がい物の排除や、照明の配置などで明るい環境を提供することが重要です。 特定の色が見えにくい場合: 見やすい色に変更するなどの配慮が必要です。 暗いところで見えにくい場合: 明るい環境を提供することが重要です。 光を眩しい、痛いと感じる場合: 座席や照明の配置を調整し、眩しい光を避けるようにします。 これらの配慮ポイントを考慮することで、視覚障がい者とのコミュニケーションを円滑にし、社会参加の機会を向上させることができます。   影響と対処法 視覚障がいは、個人の生活にさまざまな影響を与えます。例えば、移動や認識、読書、日常生活の活動などが困難になることがあります。しかし、近年の医学やテクノロジーの進歩により、視覚障がい者が克服するための多くの手段が提供されています。 視覚補助装置や視覚支援テクノロジーは、視覚障がい者の日常生活をサポートするのに役立ちます。例えば、点字や音声読み上げ機能を備えたデバイスやアプリ、視覚障がい者用のナビゲーションシステムなどがあります。また、白杖や盲導犬などの移動支援も重要です。 周囲の理解と支援も視覚障がい者にとって非常に重要です。家族や友人、教育機関、職場などが、視覚障がい者のニーズに合わせた支援を提供し、彼らが自立した生活を送ることを支援することが重要です。   まとめ 2024年度の筑波技術大学入学式は、聴覚障がい・視覚障がいを抱える学生たちにとって特別な一日となりました。手話と唇の動きで式辞を述べる石原保志学長の姿が、学生たちに勇気と力を与えました。 彼らは、少人数教育の環境で成長し、互いの能力を高め合うことが期待されています。新入生の一人、聴覚障がいがある仲田恭乃さんの誓いは、共生社会の実現への希望となりました。筑波技術大学は、学生たちが自らの夢や目標に向かって決意を新たにし、克服の道を歩むことを支援し続けます。   参考 将来へ「新しいこと挑戦」 筑波技術大で本年度81人入学 聴覚・視覚障がい者、唯一の国立大:東京新聞 TOKYO Web

障がい者雇用の新たなアプローチ 就労移行支援で先端ITを学び、企業の即戦力

2019年11月に開所した就労移行支援事業所Neuro Diveは、障がい者雇用に関する既存の先入観を一新する取り組みを行っています。この施設は、大手人材サービス会社パーソルグループの特例子会社であるパーソルダイバースが運営しており、東京都港区に位置しています。 社会で自立した就労を実現できるよう支援 Neuro Diveでは、AIや機械学習、データサイエンスなどの高度な専門スキルを提供し、障がい者の方々が社会で自立した就労を実現できるよう支援しています。 パーソルダイバース人材ソリューション統括本部人材ソリューション本部Neurodiversity事業部のゼネラルマネジャーである大濱徹氏によれば、Neuro Diveでは従来の就労支援とは異なるアプローチが取られており、障がい者の個々の能力や適性に合わせたカスタマイズされた支援が提供されています。   国内初の取り組み Neuro Diveは、一般的な就労移行支援事業所とは異なり、生活習慣やビジネスマナーだけでなく、高度なITスキルを習得できる施設です。大濱氏によると、Neuro Diveは先端ITに特化した就労移行支援事業所として国内初の取り組みであり、神経発達症の方々を主な対象としています。彼らが持つ独特の特性を生かしやすい分野として、先端ITを選択したそうです。   高い定着率 2019年11月に秋葉原に第1号の事業所を開所して以来、大阪や福岡などでも同様の事業所を展開し、現在は5つの施設が運営されています。これまでにNeuro Diveからは70人以上の卒業生が先端ITに強い人材として企業に送り込まれ、退職した者はわずか1人であり、定着率も高いと報告されています。   大まかに3つのパターンに分かれる Neuro Diveに通所している方々は、大まかに3つのパターンに分かれます。まず、大学を卒業したが就職に至らなかった方々です。彼らは卒業論文の執筆や単位取得と就職活動を同時進行できなかったケースが多く見られます。 次に、就職後に適応障がいやうつ病などを発症し、離職してしまった方々です。神経発達症による適応困難さから二次障がいを発症し、精神科での治療を受けて初めて神経発達症の診断を受けることが多いです。 最後に、戦略的な理由からNeuro Diveに通所する方々がいます。彼らは自らの神経発達症を認識し、マネジメントの仕事には向かないと考え、技術力を高めるために敢えて離職し、Neuro Diveでの就労を選択しています。   給与や処遇の交渉が可能 障がい者枠の場合、給与は一般雇用枠に比べて低いことが一般的ですが、技術力が高く社業に貢献できれば、給与や処遇の交渉が可能です。Neuro Diveでは、インターンシップを経てから就職を決定するため、企業は本人の技術力を確認し、本人も自分に合う職場かどうかを確認できます。その過程を経て、給与や処遇を話し合いの上で入社を決定しています。   パフォーマンスを最大化するために しかし、神経発達症の方々が仕事で力を発揮するためには、企業側も変わらなければなりません。抽象的な指示は神経発達症の方々にとって理解しにくいため、具体的な指示の出し方を学ぶことが重要です。また、神経発達症の方々は挨拶や敬語を苦手とすることがあるため、その点も理解してもらう必要があります。結局のところ、神経発達症の方々の職場パフォーマンスを最大化するためには、企業や環境、組織が変わる必要があります。その点を理解した企業の部長が、「変わるのは私たちだ」と述べてくれたことが印象的でした。上司が変われば、神経発達症の方々にとっても別世界が広がるということを理解してくれたのだと思います。   障がい者採用に否定的な見方をする場合もある 障がい者枠での入社において、現場では開示せずに進めることがあります。なぜなら、一部の企業では障がい者採用に否定的な見方をする場合があり、入社に際して障がいの有無を開示することで偏見や差別を受ける可能性があるためです。そのため、障がい者枠での入社を希望する場合でも、企業側には障がいの有無を開示せずに進めることが一般的です。   企業からの求人が少ないというミスマッチが存在 Neuro Diveが主に神経発達症を対象に先端ITに特化した就労移行支援事業所を作ろうと考えた理由について、大濱氏は以下のように述べています。 パーソルグループが行っている障がい者手帳を持つ方を対象とした求人・転職サービスでは、精神障がいを持つ方が大部分を占めており、それに対して企業からの求人が少ないというミスマッチが存在していました。 さらに、大学における神経発達症を持つ方への支援が不十分であることも認識されていました。このような背景から、Neuro Diveでは神経発達症を持つ方々の強みを生かせる先端IT系の仕事に特化し、就労支援を行うことが決定されました。   実務経験や職場での適応能力が求められる 一方で、例えば東京大学を卒業するような方でも就職できないケースがあることに関して、大濱氏は以下のように述べています。多くの場合、学歴が高いというだけで就職できるケースもありますが、その後につまずくことが多いと指摘しています。これは、学歴だけではなく、実務経験や職場での適応能力が求められるためです。   障がいの有無は問題にならないという考え方 パーソルダイバースは、障がい者雇用に積極的な姿勢を示しており、その現状について大濱氏は以下のように述べています。まず、従業員総数の2690人のうち、障がい者手帳を持っている社員は1873人であり、そのうち1229人が精神障がい者保健福祉手帳を持っている方です。つまり、パーソルダイバースの従業員のうち、多くが精神・発達系の障がいを持っています。 しかし、パーソルダイバースでは、障がい者枠で入社しても、現場ではそのことは一切開示されません。上司や同僚、部下も本人の診断名を知らない状況です。これは、指示が具体的であれば、障がいの有無は問題にならないという考え方に基づいています。 管理職は診断名ではなく、本人の能力や得手不得手を見極めた上で仕事を割り振ることが基本です。具体的な仕事内容としては、パーソル関連会社の経理業務や、求人サイト「doda」への求人情報の掲載などを担当しています。   生産管理を徹底 また、パーソルダイバースではオフィスワークの作業においても、生産管理を徹底しています。製造業で用いられる生産管理法を導入し、オフィスワークの全てを見える化することで、誰もが働きやすい環境を実現しています。 さらに、個々の従業員の体調管理や定着支援を重視し、不安や問題が発生した際には早期に対応する体制を整えています。産業医などに相談が必要になる前に、現場で問題を解決することを基本方針としています。   診断名を開示しないのは正しい理解を促すため 診断名を開示しないのは、悪影響を回避するためだけでなく、正しい理解を促すためでもあります。特定の疾患名に基づいたスティグマや偏見を回避し、個々の人間を見ることの重要性を強調しています。 就労移行支援事業所とは? 就労移行支援事業所は、障がいを持つ人々が社会での職業生活に適応し、自立した生活を送るための支援を提供する施設です。これらの施設では、個々の能力や興味に合わせた職業訓練や就労支援を行い、その結果として彼らが一般の職場での仕事に就くことを目指しています。   職業訓練プログラム コミュニケーションスキルの向上: 参加者は、適切なコミュニケーションの方法や職場でのコミュニケーションスキルを習得します。これには、他の従業員とのコミュニケーションやクライアントとの対話などが含まれます。 職場での振る舞いのトレーニング: 職業訓練プログラムでは、参加者が職場での適切な振る舞いや仕事の倫理観を学びます。これには、時間厳守やチームワークなどが含まれます。 基本的な仕事のスキル習得: 就労移行支援事業所では、参加者が一般的な仕事に必要な基本的なスキルを習得します。これには、計算能力、コンピュータスキル、文書作成能力などが含まれます。   キャリアカウンセリング 個別のニーズに対応した計画の策定: 参加者はキャリアカウンセラーとの個別面談を通じて、自身の能力や関心に合わせたキャリアプランを策定します。 職場環境への適合性の評価: キャリアカウンセリングでは、参加者の職場環境への適合性を評価し、最適な職場や職種を見つけるための支援が行われます。   実地トレーニング 現実の職場での体験: 参加者は、実際の職場環境で働くことを通じて、実践的なスキルを身につけます。これには、模擬店舗や実際の企業でのインターンシップなどが含まれます。 実践的なフィードバック: 実地トレーニング中、参加者は実際の業務を通じてフィードバックを受け、自身の能力を向上させる機会を得ます。   就労支援 履歴書の作成と面接の準備: 参加者は、履歴書の書き方や面接の受け方など、就職活動に必要なスキルを習得します。 職場での成功のための支援: 就労支援では、参加者が職場での成功に向けて必要な支援を提供します。これには、職場でのストレス管理や問題解決スキルの向上などが含まれます。   コミュニティ参加の促進 ボランティア活動の機会: 参加者は、地域のボランティア活動に参加することで、自己表現や社会的スキルを向上させる機会を得ます。 趣味グループやクラブへの参加: 就労移行支援事業所では、参加者が興味や趣味に基づいたグループやクラブに参加することを奨励し、地域社会とのつながりを強化します。   これらのプログラムや活動は、参加者が就労に向けて準備し、社会での自立を実現するための重要な手段となっています。   就労支援 ■個別のニーズに合わせた支援 参加者一人一人の能力や課題に応じて、個別に支援計画が策定されます。これには、障がいの種類や程度、個々の興味や能力などが考慮されます。 必要に応じて、専門家やカウンセラーとの連携が行われ、参加者が適切な支援を受けられるようにサポートされます。   ■就職活動の準備 履歴書の作成や面接の練習など、就職活動に必要な準備が行われます。参加者は、自己紹介や職務経歴の記載方法などを学び、自信を持って就職活動に臨むことができます。 面接のシミュレーションやロールプレイを通じて、参加者は実際の面接に備えます。フィードバックを受けながら、自己表現力やコミュニケーション能力を向上させます。   ■職場での成功のための支援 参加者が就労後も成功するための支援が提供されます。これには、職場での適応力を高めるためのトレーニングや指導が含まれます。 職場でのストレス管理やコンフリクト解決スキルの向上など、実際の職場で必要とされるスキルを磨くためのプログラムが提供されます。   ■長期的なキャリア支援 就労移行支援事業所は、参加者が長期的なキャリア目標を持つための支援も行います。これには、キャリアプランニングや職業トレーニングの提供が含まれます。 参加者が職場での成長や昇進を目指す場合、キャリアカウンセラーや専門家との協力によって、その目標に向けた計画や戦略が策定されます。   これらの支援を通じて、参加者は就職から職場での成功、さらには長期的なキャリアの構築までをサポートされます。就労移行支援事業所は、参加者が社会での自立を実現するための貴重なパートナーとなっています。   就労移行支援事業所の役割と重要性 就労移行支援事業所は、障がいを持つ人々が社会での職業生活に参加し、自立した生活を送ることを支援する重要な施設です。これらの事業所は、以下のような役割と重要性を果たしています。   社会の包摂性を促進:障がいを持つ人々が、社会の一員として完全に包摂されるための架け橋として機能します。彼らが社会での生活に参加し、自立することができるよう支援します。 個人の能力を最大限に発揮:参加者が自身の能力や技能を活かし、自己実現を達成し、自己満足感を得ることができるようサポートします。自信を持ち、自分の能力を信じて前進する手助けをします。 意義のある仕事を提供:参加者が自分の能力を活かせる職場環境で働き、社会に貢献することができるよう支援します。意義のある仕事は、個人の自己価値感や幸福感に直結します。   以上のように、就労移行支援事業所は、障がいを持つ人々が社会で自立し、充実した生活を送るための重要な役割を果たしています。これらの施設は、包括的な社会の実現に向けて、社会的な偏見や障壁を克服する手助けをします。 まとめ 障がい者雇用の促進は、社会の持続可能な発展において重要な課題の一つです。Neuro Diveのような先端ITに特化した支援が、障がい者の方々に新たな可能性と希望を与えるとともに、社会全体の活力と多様性を促進する一助となることでしょう。 就労移行支援事業所は、障がいを持つ人々が社会での職業生活に適応し、自立した生活を送るための重要な支援を提供する施設です。職業訓練プログラムや就労支援、コミュニティ参加の促進など、様々なサービスを通じて参加者の成長と発展を支援し、彼らが意義のある仕事を見つけ、自己実現を果たすことを目指しています。   参考 今どきの障がい者雇用、就労移行支援で先端ITを学び、企業の即戦力に

ヘルプマークってなに?支援・配慮が必要で希望する全ての人が貰えるもの

ヘルプマークを身につける人は、様々な背景や状況を持った方々です。例えば、身体的な障がいや疾患を抱える方々、精神的な課題や障がいを抱える方々、高齢者や身体的な不自由を感じる方々、そして子どもや若者も含まれます。このように、ヘルプマークの使用者は多岐にわたります。本稿では、ヘルプマークの対象範囲や、実際の利用例、企業内での活用方法、そしてヘルプマークの取得手続きについて詳しく解説しています。安心して理解できる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。 ヘルプマークを身につける人 ヘルプマークを身につける人は、さまざまな背景や状況を持った方々です。一般的なヘルプマークの使用者の例を挙げると、以下のような方々が含まれます。   ■身体的な障がいや疾患を持つ方々 車椅子利用者や視覚障害者、聴覚障害者など、外見からは直接的にはわからないが、日常生活に支援や配慮が必要な方々がいます。   ■精神的な課題や障がいを抱える方々 うつ病や不安障害、自閉症スペクトラム障害など、精神的な困難を抱える方々もヘルプマークを利用することがあります。   ■高齢者や身体的な不自由を感じる方々 高齢による動作の制限や体力の低下、または怪我や手術後の回復期間など、一時的な支援が必要な方々もいます。   ■子どもや若者 発達障害や学習障害を持つ子どもたちや、若者の中にも、周囲に対してサポートや理解を求める場合があります。   このように、ヘルプマークの使用者は多岐にわたります。重要なのは、外見や特定の条件にとらわれず、自分が支援や配慮を必要と感じる場合に、自己申告してヘルプマークを利用することができるという点です。   社会の支援を受ける人々は多岐にわたる ヘルプマークを利用して社会の支援を受ける人々は多岐にわたります。義足や人工関節を装着している人、妊娠初期の方、がんや難病などの病気に罹患している方、聴覚・言語・視覚の障がいを持つ方、また発達障がいや知的障がい、精神障がいを抱える方、さらにはパニック発作などの症状がある方まで、さまざまな背景を持った方々がヘルプマークを活用しています。   ヘルプマークの対象はこれらに限定されるものではない ただし、ヘルプマークの対象はこれらに限定されるものではありません。本人が援助や配慮を必要と感じる場合は、自己申告によってヘルプマークを受け取り、身につけることができます。 ヘルプマークの対象範囲や、実際の利用例、企業内での活用方法、そしてヘルプマークの取得手続きについて詳しく解説しています。あなたがヘルプマークの対象になるのかどうかの確認から、実際に身につける方法やその効果まで、安心して理解できる内容です。ぜひ最後までご覧ください。   ヘルプマークの対象 ヘルプマークの対象は、援助や配慮を必要としている人々です。外見上ではわからない困難を抱える人々が、周囲に自らの状況を伝える手段としてヘルプマークを利用します。 つまり、ヘルプマークは外見や特定の条件にとらわれず、自己申告によって利用できるものです。そのため、自分や家族がヘルプマークの対象かどうかを判断する際には、自らが援助や配慮を必要としているかどうかを基準にすることが重要です。   「援助や配慮を必要としている人」 ヘルプマークの対象になるのは、「援助や配慮を必要としている人」です。具体的には、義足や人工関節を使用している方、内部障がいや難病の方、妊娠初期の方などが該当します。しかし、疾患名や具体的な条件の規定は存在せず、援助や配慮を必要と感じる方であれば、誰でもヘルプマークを利用できます。   援助や配慮を必要と感じるかどうか そのため、特定の病気に限定されたり、医師の許可がないと利用できないというのは誤解です。自己判断でヘルプマークを利用することができ、自分が援助や配慮を必要と感じるかどうかを基準にして判断することが重要です。ヘルプマークの対象になるのは以下の通りです。 義足や人工関節を使用している方 内部障がいや難病の方 妊娠初期の方 その他、援助や配慮を必要と感じる方 これらの条件に該当するかどうかは、自己判断に基づいて行います。特定の病気や医師の許可が必要などといった制限はありません。   「外見では分からない困難」を周囲に知らせるためにある ヘルプマークのガイドラインによると、ヘルプマークの主旨は、援助や配慮を必要としているが外見からは分からない人々が、周囲に自身の状況を伝え、援助を得やすくするために使用することを目的としています。具体的には、義足や人工関節を使用している方、内部障がいや難病の方、妊娠初期の方などが挙げられます。ヘルプマークの対象者は、以下のような人々です。 義足の人 人工関節の人 妊娠初期の人 がんや難病などの病気の人 聴覚・言語・視覚の障がいの人 発達障がい・知的障がいの人 精神障がいの人 パニック発作などの症状がある人 ただし、これに限定されるわけではありません。誰もが自己判断でヘルプマークを利用することができ、自分が援助や配慮を必要と感じるかどうかを基準にして判断することができます。 ヘルプマークは、外見からはわからない困難を抱える人々が、平等に援助や配慮を受けるための手段として活用されています。それぞれの人が異なる状況や苦痛を抱えているため、特定の疾患や条件にとらわれず、誰もが自分の必要性を理解して利用できることが重要です。 ヘルプマークの活用エピソード 東京都福祉局と大阪府副支部の情報を参考に、対象別にヘルプマークの活用エピソードをご紹介します。   義足や人工関節を使用している方 義足や人工関節を使用している方は、一見するとそのような状態にあることが分からないため、ヘルプマークの活用が重要です。実際に、大阪府福祉部障がい福祉室障がい福祉企画課によると、電車の優先席に座っている際に注意されることがあり、ヘルプマークを用いることで事情を伝えることができ、安心感を得られるという声があります。 義足や人工関節を使用している方は、他の人と比べて足が疲れやすかったり、歩行に支障がある場面が多くあります。 しかし、そのような状態が外見からでは分からないため、周囲の配慮が得られないこともあります。ヘルプマークを身につけることで、優先席の利用や階段などでの配慮を受けることが期待され、日常生活がより快適になるでしょう。   がん患者の方 がん患者の方は、抗がん剤の投薬などの副作用や治療に伴う精神的な負担などから、周囲の配慮が不可欠です。実際にヘルプマークを活用したがん患者の方からは、以下のような声が聞かれました。 「がんを患っていて、副作用もあり、通院のために出かけると、立っているのも辛い。でも、見た目では分かってもらえない。気づいてほしいのでヘルプマークをつけている。」 見た目ではわからない抗がん剤の副作用や治療による不調は、自ら知らせなければ周囲の人は気づくことができません。特に最近では、通院しながら仕事を続けているがん患者の方も多くいらっしゃいます。   聴覚障がい・言語障がいがある方 聴覚障がいがある方や言語障がいがある方は、特に知らない人とのコミュニケーションにおいて、自分の状態を理解してもらうことや配慮してもらうことが必要となることがあります。 実際にヘルプマークを活用した視聴覚障がいや言語障がいがある方からは、以下のような声が聞かれました。 「お店で、シールに『聞こえないので筆談をお願いします』と書いたヘルプマークを見せると、すぐに分かって助けてもらえてありがたい。」周りの人が理解を示すことで、日常生活の不便が減らせることは明白です。   発達障がいがある方 発達障がいがある方は、ご本人だけでなく、支援者であるご家族にとっても、ヘルプマークを持つことで周囲の人に「配慮が必要である」と理解してもらえることは安心感に繋がります。 実際にヘルプマークを活用した発達障がいがある方からは、以下のような声が聞かれました。 「ディスレクシア(読み書き困難)があり、銀行で書類を書くのがとても大変です。でも、シールに支援してほしいことを書いたヘルプマークを見せると、さりげなく教えてくれてスムーズに手続きができるようになりました。しかも、大勢の人がいる中で、毎回、自分の障がいを説明しなくてもいいので、ストレスが減った。」   発達障がいがある小学生のお子さんの声 小学生のお子さんからも、以下のような声が聞かれました。 「発達障がいで自分から助けてくださいと言えず、ヘルプカードに自分の特性を記入して持っていたら安心できます。」 他にも、大きな声を出してしまう症状がある発達障がいのお子さんを持つご家族の方からは、ヘルプマークを身につけることで子供が大きな声を出しても事情があると理解してもらえるようになったといった声が聞かれました。 発達障がいがある方がヘルプマークを身につけることで、不便なことをサポートしてもらえたり、特性を理解してもらえたりする効果が期待できそうです。   視覚障がいがある方 視覚障がいがある人は、日常のさまざまな場面でサポートが必要となることがあります。特に公共の場では、サポートが必要となる場面が多くあるかと思います。実際に視覚障がいがある方がヘルプマークを活用したエピソードを見てみましょう。 「お店で、シールに『聞こえないので筆談をお願いします』と書いたヘルプマークを見せると、すぐ分かって助けてもらえてありがたい。」 視覚障がいがある人がヘルプマークを身につけると、上記のような筆談が必要な場面はもちろんのこと、段差などで危険な場所や工事をしているような場所、その他危ない場所で危険を回避しやすくなり、周りの人も配慮することができます。   精神疾患がある方 精神疾患がある方は、外見でそれを周囲に伝えることが難しく、配慮してもらうためにはヘルプマークが不可欠といっていいでしょう。実際、ヘルプマークを身につけることで、周囲の理解や配慮を得られて助かっている人がたくさんいるようです。 精神疾患がある方のエピソードをご紹介します。 「都内在住で、精神障がいを持つ私は、毎日遠距離通勤をしています。ある日、電車の運転見合わせで新宿駅で立ち往生しました。その時、ヘルプマークを見かけた女性が声をかけ、ファーストフード店まで案内してくれました。その優しさに助けられ、以降、同じように声をかけるようになりました。」 ヘルプマークを身につけていることで、精神障がいがある方が配慮してもらいやすくなるのはもちろんですが、周囲の人も「何かお困りですか?」と声をかけやすくなります。 不安がある方、特に誰かに助けてほしい、支援してほしいと思った経験がある方は、ヘルプマークを身につけると安心につながります。 まとめ ヘルプマークは様々な場所でのサポートや理解を得るための手段として役立ちます。少しでも日常生活を送りやすくするために、困難を感じている方はヘルプマークを身につけることを検討してみてはいかがでしょうか。   参考 ヘルプマークの対象は?支援・配慮が必要で希望する全ての人が貰える

障がいの種類ってどのくらいあるの?障がい者手帳と様々なマーク

障がい者の手帳には、その人の障がいの種類や程度が記載されており、これを見ることで彼らのニーズを理解しやすくなります。初対面の人に直接手帳を見せることは難しいかもしれませんが、企業や組織にとっては、障がい者の手帳に書かれている等級を理解しておくことは重要です。   手帳の種類 身体障がい者手帳:1級~6級(1級が最も重い) 療育手帳:A(重度・最重度)・B(軽度・中等度) 精神障がい者保健福祉手帳:1級~3級(1級が最も重い)   これらの手帳の等級は、障がいの程度や支援の必要性を示す重要な指標です。障がい者の雇用を促進する際には、これらの情報を理解して適切なサポートを提供することが不可欠です。   身体障がい者手帳 身体障がい者手帳には、身体障がい者の基本情報が記載されており、その等級によって障がいの程度が分類されています。この手帳では、1級から6級までの等級が設けられていますが、7級の場合は交付されないことが一般的です。   障がいごとに詳細な基準が設けられている この手帳が他の手帳と異なる点は、障がいごとに詳細な基準が設けられ、障がいの程度に合わせて等級が割り当てられていることです。このような細かい分類があることで、障がい者の状況やニーズをより正確に把握し、適切な支援や配慮を行うことが可能になります。   視覚障がいの場合 身体障がい者手帳には、身体障がい者の基本情報が詳細に記載されており、その等級によって障がいの程度が分類されます。視覚障がいの場合も、等級ごとに障がいの程度が具体的に示されています。 1級から6級までの等級があり、その基準は以下の通りです。   1級:両眼の視力の和が0.01以下 2級:両眼の視力の和が0.02以上0.04以下、または両眼の視野が10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失率が95%以上 3級:両眼の視力の和が0.05以上0.08以下、または両眼の視野が10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失率が90%以上 4級:両眼の視力の和が0.09以上0.12以下、または両眼の視野が10度以内 5級:両眼の視力の和が0.13以上0.2以下、または両眼による視野の2分の1以上が欠けている 6級:一眼の視力が0.02以下、他眼の視力が0.6以下のもので、両眼の視力の和が0.2を超える   このように、身体障がい者手帳には視覚障がいの程度が細かく分類されており、障がい者のサポートや配慮に役立ちます。   身体障がい者手帳の交付者数 厚生労働省の「令和3年度福祉行政報告例」によると、身体障がい者手帳の交付者数は491万98人で、その障がいの種類別に見ると、視覚障がい、聴覚・平衡機能障がい、音声・言語・そしゃく機能障がい、肢体不自由、内部障がいが挙げられます。   身体障がい手帳の種類別に見た交付者数 視覚障がい:32万2,310人 聴覚・平衡機能障がい:44万3,013人 音声・言語・そしゃく機能障がい:5万9,240人 肢体不自由:246万2,523人 内部障がい:162万3,012人   特に注目すべきは、肢体不自由や内部障がいの交付者数が多いことです。企業が障がい者雇用を進める際には、このような事実を踏まえて、肢体不自由の人の雇用を検討することが重要です。バリアフリー対応やアクセシビリティを考慮した環境整備が、障がい者の雇用機会を拡大し、社会参加を促進する一助となります。   療育手帳 知的障がい者が所持する療育手帳の等級は、基本的にAとBの二段階に分かれています。以下は、IQに応じて等級が分けられる例です。   療育手帳の等級と障がいの程度 ■等級A 交付者数:42万8,890人 重度(IQが約20~35)最重度(IQが約19以下) (1)IQが概ね35以下で、次のいずれかに該当する 食事、着脱衣、排便、洗面などの日常生活の介助を必要とする 異食、興奮などの問題行動がある (2)IQが概ね50以下で、盲、ろうあ、肢体不自由などがある   ■等級B 交付者数:78万4,173人 軽度(IQが約50~70)・中等度(IQが約36~49)   知的障がい者の療育手帳の等級は、心理判定員が本人や保護者から聞いた生育歴や日常生活での知的発達の状態と知能検査から診断し、精神科医などとの協議で総合判定されます。18歳未満と18歳以上では判定基準が異なることもあります。   療育手帳の交付者数 厚生労働省の「令和3年度福祉行政報告例」によると、療育手帳の交付者数は121万3,063人ですが、そのうち約80万人がB等級となっています。 Aの知的障がい者は、就労継続支援事業所で働くことが一般的です。そのため、一般企業で雇用する障がい者は、交付者数も多いB(軽度~中等度)の人になる可能性が高いでしょう。   精神障がい者保健福祉手帳 精神障がい者が所持する精神障がい者保健福祉手帳の等級は、1級から3級までの3段階で、1級が最も重くなっています。   ■1級 交付者数:13万2,163人 精神障がいによって、周囲の人の援助がなければ、自力では生活をほとんど送ることができない 外出が付き添いが必要である 食事の準備や片付けが一人ではできない 金銭管理が難しい   ■2級 交付者数:74万3,152人 精神障がいによって、必ずしも周囲の人の援助が必要ではないが、日常生活は困難である 付き添いなしで外出できるが、ストレスがかかる出来事が起こると、一人で対処できない 自発的かつ適切に清潔さを保持するのが難しい 日常生活で適切な発言ができないことがある   ■3級 交付者数:38万8,145人 精神障がいによって、社会生活に一定の制限かかかる、もしくは制限をかける必要がある 日常的な家事はできるが、状況や手順が変わると、対応できないことがある   等級は、精神保健福祉センターで、精神障がいによって「どのような症状が出て、どの程度の支障をきたすのか」を基準に判定されます。 厚生労働省の「令和3年度衛生行政報告例」によると、精神障がい者保険福祉手帳の交付者数は126万3,460人で、その内訳では2級交付者の割合が多くなっています。 一般企業では、2~3級の精神障がい者や、精神障がい者保健福祉手帳は所持していないものの、精神障がいを抱える人を雇用する機会が多いでしょう。 マークでわかる障がいの種類 手帳の等級を見れば障がいの程度はわかります。しかし、その人が障がい者手帳を所持しているかどうかはすぐにはわかりません。そこで、見ただけで障がいの種類を知ることができる、以下の6つのマークをご紹介します。   障がい者のための国際シンボルマーク: すべての障がい者 身体障がい者標識(身体障がい者マーク): 肢体不自由の人 盲人のための国際シンボルマーク: 視覚障がいがある人 聴覚障がい者標識(聴覚障がい者マーク): 聴覚障がいがある人 ハート・プラスマーク: 内部障がいがある人 ヘルプマーク: 内部障がい者をはじめ、外見ではわからなくても、援助や配慮を必要としている人   障がい者に寄り添う姿勢を示すマークも合わせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみましょう。   障がい者のための国際シンボルマーク 障がい者のための国際シンボルマークは、車椅子を利用する障がい者だけではなく、すべての障がい者が利用できる世界共通のシンボルマークです。   周囲の人々に配慮を促す役割 個人の車に付いている場合、障がい者が乗車していることを周囲に知らせています。障がい者だからといって、道路交通法上の規制を免れるなどの法的効力はありませんが、周囲の人々に配慮を促す役割があります。   障がい者が利用できる施設であることを示す また、建物や施設に付いている場合、障がい者が利用できる施設であることを示しています。バリアフリーであることや、障がい者への配慮がされていることを示す重要なシンボルとなっています。   身体障がい者標識(身体障がい者マーク) 身体障がい者標識(身体障がい者マーク)は、肢体不自由であることを理由に、免許に条件がある方が運転する車に表示するマークです。 このマークを付けた車に対して、幅寄せや割り込みを行った運転者は、危険防止のため、やむを得ない場合を除いて、道路交通法によって罰せられます。肢体不自由の人の運転を妨げないように、身体障がい者標識(身体障がい者マーク)を見たら、思いやりのある運転を心がけましょう。   盲人のための国際シンボルマーク 盲人のための国際シンボルマークは、視覚障がいがある人への配慮した対応ができる設備(信号機など)や機器についている世界共通のマークです。視覚障がい者が身に着けているマークではありませんが、このマークのそばには視覚障がい者がいる場合があるので、配慮しましょう。   聴覚障がい者標識(聴覚障がい者マーク) 聴覚障がい者標識(聴覚障がい者マーク)は、聴覚障がいがあることを理由に免許に条件がある人が運転する車にマークを表示することが義務付けられています。このマークを付けた車に幅寄せや割り込みを行った運転者は、危険防止のため、やむを得ない場合を除いて、道路交通法によって罰せられます。   ハート・プラスマーク ハート・プラスマークは、見た目ではわかりませんが、心臓機能や呼吸器機能などの内部障がいがある人が着用しています。内部障がい者は電車などの優先席に座りたい、障がい者用駐車スペースに停めたいといった希望を持つことがありますので、このマークを見かけたら配慮を心がけましょう。   ヘルプマーク ヘルプマークは、内部障がいがある人や義足の人、人工関節を使用している人、難病の人、妊娠初期の人など、外見からはわからない場合でも援助や配慮を必要としている人が身に着けられるマークです。ヘルプマークを身に着けた人を見かけたら、席を譲る、声をかけるなど、思いやりのある行動を心がけましょう。 まとめ 手帳の等級を見れば障がいの程度はわかりますが、その人が手帳を所持しているかどうかはすぐにはわかりません。そのため、見ただけで障がいの種類を知ることができるマークが存在します。これらのマークを理解し、障がい者のニーズに寄り添うことが、より包括的な支援を提供する上で重要です。   参考 障がいの種類は?わかりやすく分類するなら身体・知的・精神の3種類

腹式呼吸の効果!朝晩2回やるだけで変わる?健康を守るために知っておきたいこと

天野篤さんは、多くの研究で心拍数が高い人は突然死しやすいことがわかっていると指摘しています。そして、朝晩の腹式呼吸は適度な運動になるうえ、平均心拍数を安定させるのにも効果的だと述べています。 つまり、日常的に腹式呼吸を取り入れることで、突然死のリスクを下げることができるかもしれません。このことは、私たちが自分の健康を守るために積極的な行動を取る上で重要な示唆となります。   適度な運動が突然死のリスクを低減する 2021年2月に公表されたデンマークの研究によれば、適度な運動が突然死のリスクを低減することが示されました。身体活動が中程度の人は、座りがちな人と比べて心筋梗塞後の突然死リスクが33%低く、身体活動が高度の人はさらに45%低下していたそうです。   身体活動の強さ「メッツ(METs)」 この研究では、身体活動の強さを「メッツ(METs)」という単位で示しています。通常、座っている状態が1メッツで、普通の歩行が3メッツとされています。厚生労働省の「健康づくりのための身体基準」でもこの指標が示され、例えば60分の普通の歩行や30分の軽いジョギングが「3.0メッツ」とされています。   適度な運動を継続することで心臓病の予防効果が期待できる この研究において、中程度の身体活動の範囲に該当する1週間の「メッツ」は16.1〜32であり、座りがちな人と比べて明らかに高くなっています。適度な運動を継続することで、心臓病の予防効果が期待できることが示唆されています。   適度な運動は重要 心臓にトラブルを抱えている人や生活習慣病がある段階の患者にとって、適度な運動は重要です。しかし、コロナ禍により外出が減り、運動量が激減している人も多いでしょう。そのような状況下でおすすめしたいのが「呼吸法」です。   ロングブレスなどの「腹式呼吸」 美木良介さんが考案した「ロングブレス」は、鼻から強く吸って口で長く吐く呼吸法で、筋肉を効率的に増やして脂肪を減らす効果があると言われています。 この呼吸法は今でも高い人気を誇りますが、他にもさまざまな呼吸法が存在します。どれを実践すればいいのか迷ってしまうかもしれませんが、心臓の健康を維持するためには「腹式呼吸」が効果的であるということを覚えておくと良いでしょう。   肺の血流が促進され心臓も活発に動く われわれが日常で行っている呼吸は「胸式呼吸」と呼ばれ、主に胸を動かします。しかし、腹式呼吸は異なり、胸をあまり動かさず、横隔膜を上下に動かしてお腹を大きく膨らませたりへこませたりする呼吸です。 この動きにより、横隔膜を大きく動かすため一度に吸う量が多くなり、肺にどんどん血液が送られて血流がよくなります。その結果、肺の血流が促進され、心臓も活発に動くことになります。   1日朝晩2回行う 腹式呼吸のやり方はいくつもありますが、具体的な例を挙げると、まず、背筋を伸ばしてイスに座り、鼻からゆっくり大きく息を吸い込んでお腹を膨らませます。次に口からゆっくり長く息を吐き出し、お腹をへこませます。吐くときは吸い込む際の倍くらいの時間をかけて行います。この呼吸を3秒かけて吸い、6秒かけて吐くイメージで行います。これを5回ほど繰り返すのを1セットにして、1日朝晩2回行うとよいでしょう。   腹式呼吸は心臓の健康維持に有益 腹式呼吸は、心臓に適度な負荷をコンスタントにかけるため、心臓突然死の予防効果があるとされています。また、日頃から呼吸法を行うことで、呼吸が整い、平均心拍数が低くなることも報告されています。多くの研究で、心拍数が高い人は突然死しやすいことが示されており、その点からも腹式呼吸は心臓の健康維持に有益と言えます。   「インナーマッスル」が鍛えられることも心臓に良い影響を与える 腹式呼吸によって内臓を包んでいる「インナーマッスル」が鍛えられることも心臓に良い影響を与えます。これらの深層筋は、脊椎や骨盤を支え、姿勢保持や関節の安定性に関わる筋肉であり、呼吸にも重要な役割を果たしています。   湿度の高い場所で実践すると効果が高まる 心臓は血液を全身に送り出すポンプの役割を担っていますが、全身の筋肉、特にインナーマッスルが活発に活動していると、心臓から送り出される血液の受け取り側がしっかりと機能し、血圧が安定するなど心臓の負担が減ります。 さらに、腹式呼吸を湿度の高い場所で実践すると効果が高まります。例えば、お風呂など。また、好みの香りのアロマオイルと組み合わせることで、副交感神経が優位になる効果が期待できます。副交感神経が優位になると、心拍数が抑えられ、血管が拡張して血圧も低下するのです。 日頃から心拍数や脈拍数を計測して把握しておくことが重要 心臓の健康管理に呼吸法を取り入れる場合、日頃から心拍数や脈拍数を計測して把握しておくことが重要です。さらに、血中の酸素飽和度を計測するパルスオキシメーターを使用し、腹式呼吸を何回行うと最大値に到達するかを確認することも有益です。 自分に最適な呼吸法を見つけるためには、呼吸の速度や回数を試行錯誤しながら実践することが重要です。これによって心臓を守るだけでなく、突然の身体への負担にも備えることができます。   ウイルスから身を守る最善の手段 新型コロナウイルス感染症は、2023年に感染症法上で5類感染症に指定され、高齢者にとってはまだまだ用心すべき感染症です。日本では、これまで無料で提供されてきたワクチン接種が今後、季節性インフルエンザと同様に、一部負担金を支払っての接種になる見通しです。しかし、新型コロナウイルス感染症の発症や重症化を防ぐ効果は間違いなく、現時点ではウイルスから身を守る最善の手段と言えるでしょう。   副反応とワクチン接種との因果関係は明確ではない 一方で、ワクチン接種後に副反応の報告が増えていることも事実です。心血管障がいや脳血管障がい、血栓症が確認されたケースもありますが、現時点ではこれらの副反応とワクチン接種との因果関係は明確ではありません。   医師との相談が必要 mRNAワクチンは、タンパク質の設計図である遺伝子情報を投与するタイプの集団接種ワクチンであり、新型コロナワクチンが初めて使用されることから、副反応についても手探りの状況です。一部の人々で、これまで表面化していなかった心臓や血管のトラブルがワクチン接種を契機に現れる可能性も考えられます。 しかし、ワクチン接種によってもたらされる免疫反応により高熱が出ることもありますが、それが一部の方に健康被害をもたらす可能性もあります。このようなリスクと利益を考慮した上で、個々の医師との相談や情報収集が重要です。   ワクチン接種後に血圧が上昇 実際、ワクチン接種後に血圧が上昇するという報告が増えています。さらに、大動脈解離で救急搬送される患者さんも増加しており、これまでは月に1件あるかないかだったのが、多い月では2〜3件に増えた印象があります。大動脈解離は、血管が突然裂けて解離し、1度目の発症で突然死する危険がある疾患です。高血圧で上行大動脈が太くなっている人に多く見られます。 この増加の背景には、コロナ禍の自宅待機が血圧管理の不足を招いている可能性もあります。また、ワクチン接種による血圧上昇が影響している可能性も否定できません。しかし、その因果関係を明らかにするには、より詳細な調査が必要です。   医師との相談を通じて最善の選択を行う ただし、ワクチンは新型コロナからの防御に非常に効果的です。したがって、心臓や血管にトラブルが起こる可能性があることを考慮し、ワクチン接種に臨む前に対策を講じることが重要です。リスクと利益のバランスを考慮し、医師との相談を通じて最善の選択を行うことが理想的です。   自分の体の基礎データをきちんと把握しておく まずは心臓ドックなどの検査を受けて、自分の体の基礎データをきちんと把握しておくことが重要です。心臓血管系では心電図、心エコー、心臓CTの3つの検査で正常なのか異常があるのかがわかります。 これにプラスして頭部MRIで脳血管の状態を確認しておけば安心です。血管トラブルが起こったときに命にかかわるのは心臓、脳、大血管ですから、検査を受けて自分がそれぞれどんなリスクを抱えているのかをチェックしておきましょう。   血圧を日頃から定期的に測る また、血圧を日頃から定期的に測り、把握しておくことも大切です。ワクチン接種後に血圧が上がるケースが多く見られるため、日頃からのモニタリングが重要です。 病院で計測した場合、「上の血圧(収縮期血圧)120mmHg未満/下の血圧(拡張期血圧)80mmHg未満」が正常の範囲です。しかし、ワクチン接種後に上が180、下が110を超えるようなら、すぐに医療機関で診てもらうべきです。 この数値は放置すると、3年後には人工透析が必要なレベルに達する可能性があります。常に血圧をチェックし、異常が見られた場合は早めの対処が重要です。   生活習慣が健康に与える影響 私たちの生活習慣は、健康に大きな影響を与えます。食事、運動、睡眠、ストレス管理などの要素が、私たちの身体と心の健康に直接関与しています。ここでは、健康的な生活習慣の重要性と具体的な改善方法について考えてみましょう。 食事 バランスの取れた食事は、健康的な生活の基本です。野菜、果物、たんぱく質、良質な脂肪、繊維質を含む多様な食材を摂取することが重要です。加工食品や砂糖、飽和脂肪を過剰に摂取すると、肥満や心血管疾患などのリスクが高まります。食事の準備を整え、バランスの良い食事を心がけましょう。 運動 定期的な運動は、健康を維持するために不可欠です。有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)と筋力トレーニングの両方が、心臓血管系や筋肉の強化に役立ちます。毎日30分の運動を目指し、生活に取り入れることが大切です。 睡眠 十分な睡眠を確保することは、身体と心の健康にとって重要です。睡眠不足はストレスや不安の増加、免疫機能の低下などにつながります。規則正しい睡眠環境を整え、7〜9時間の睡眠を確保しましょう。 ストレス管理 ストレスは身体に様々な悪影響を与えます。心臓疾患や消化器系の問題、睡眠障がいなどがその一例です。ストレスを軽減するためには、リラックス法やマインドフルネス、趣味に時間を割くことなどが有効です。また、ストレスの原因を明確にし、解決策を見つけることも大切です。 健康チェック 定期的な健康チェックは、健康維持に欠かせません。定期健康診断や歯科検診、視力検査などを受け、早期発見・治療に努めましょう。   健康的な生活習慣は、健康や幸福感を築くための基盤です。自分の生活習慣を見直し、健康を意識した行動を取ることで、豊かな人生を送ることができます。 まとめ 自分の健康を守るためには、日々の生活習慣に注意を払うことが不可欠です。腹式呼吸などの簡単な呼吸法を取り入れ、定期的な検査や血圧のモニタリングを行うことで、心臓や血管の健康管理に一歩近づくことができます。リスクと利益を考慮した上で、医師との相談を通じて最善の選択を行い、健康な生活を送りましょう。   参考 朝晩2回だけで"突然死リスク"を下げられる…上皇陛下の執刀医が「座りがちな人」に勧める生活習慣 腹式呼吸と血圧測定で心臓と血管を守る #プレジデントオンライン

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