2022.03.16

障がい者グループホームの選び方は?入居するには?

障がい者グループホームの選び方は?入居するには?

まだ一人暮らしは不安だという方、支援を受けながら自立を目指したい方のために、障がい者グループホームがあります。グループホームで新生活を始めようと考えている方へ、障がい者グループホームの種類や選び方、入居の手続きについて解説します。

 

障がい者グループホームの対象者や種類は?

障がい者グループホームの対象者は障がい者手帳をもっており、基本的に「支援があれば一人で生活ができる方」になります。

そのため医療ケアまでおこなう障がい者グループホームは少なく、多くは生活の自立を目的とした場となっています。

また障がい者グループホームごとに、受け入れられる障がいの種類や程度は異なるため、事前に調べる必要があります。

 

障がい者グループホームは3種類

障がい者グループホームは大きく分けて

  • 介護サービス包括型
  • 日中活動サービス支援型
  • 外部サービス利用型

3つの種類があります。

 

介護サービス包括型

夜間や休日に介護が必要な方向けのグループホーム。生活支援員や世話人が、食事、入浴、排泄などを支援します。

 

日中活動サービス支援型

短期入所施設を併設している、または24時間の支援体制で日中の活動をサポートしたり、介護・相談なども幅広くおこなうグループホーム。

 

外部サービス型

おもに夜間や休日に、相談の対応や家事を支援します。入浴などの介護は、事業所が委託契約を結んだ事業者がおこないます。利用者は障がいの程度が軽い方が多いです。

 

 

最近の障がい者グループホーム

最近では、動物とふれあうことができたり、eスポーツというゲームを本格的におこなうグループホームもあります。

動物とふれあえるグループホームは、保護犬や保護猫をグループホームが飼っており、入所者たちで世話をしたりふれあったりすることができます。

eスポーツはパソコンやテレビをつかったゲームのことです。成績しだいでゲームで収入を得ることもでき、新しい働き方としても注目されています。そんなeスポーツの支援をおこなうグループホームも誕生しています。

参考 目指せ日本一!eスポーツを極めたい障がい者のためのグループホームが東京都江戸川区に誕生!|株式会社アニスピホールディングスのプレスリリース

 

 

グループホームの利用料は?

障がい者グループホームは介護保険の適用外になりますので、以下の利用料が発生する場合があります。

  • 障害福祉サービス利用料
  • 家賃
  • 食費
  • 水道光熱費
  • 日常生活にかかる生活費

 

家賃は約1〜4万円前後が最も多いです。食費はグループホームが提供した食事の回数ごとに支払う必要があります。

家賃は一定の要件を満たせば、「特定障がい者特別給付」という、家賃の一部を補助してもらえる制度を利用できます。自治体によって、独自の家賃助成をおこなっているところもあるので、お住まいの自治体のホームページを確認してみましょう。

 

グループホームの選び方

障がい者グループホームは自治体を経由して申請するのではなく、施設に直接、見学の申し込みをしたり、入居希望を提出したりします。

ケアマネージャーや福祉の窓口から問い合わせをする方法と、ポータルサイトを利用する方法があります。ポータルサイトにグループホームの情報が載っているので、掲載されている電話番号などに連絡をして、直接、施設の方とやりとりをするかたちになります。

全国の障害福祉施設を検索できるポータルサイト

みんなの障がいは写真や情報量が豊富なので、希望の施設が見つかりやすいポータルサイトです。ぜひご活用ください。

それでは、障がい者グループホームを探すとき、どういった点に気をつければよいのかをご紹介します。

 

①自身の障がいを支援してもらえるか

障がい者グループホームは、障がいの種類や程度によって、入居者を決められているところがあります。

複数の障がいをもつ方や、難病をもつ方のグループホーム探しはむずかしいかもしれません。また医療ケアが充実していないグループホームのほうが多いので、入居者の「主たる対象者」は要チェックです。

 

「夜間対応」についても、確認しましょう。

障がい者グループホームの夜間対応は、以下の4つのタイプがあります。

①スタッフが建物に常駐しており、夜間対応をしている
②常駐はしていないが、電話対応がある
③近くの系列グループホームにスタッフが常駐しており、夜間にグループホームに見回りにくる。
④夜間対応はおこなっていない

障がいに不安を抱えている方は、夜間対応があるかどうか、どのような夜間対応をおこなっているかをチェックしましょう。

 

②生活空間が自分にあっているか

基本的には一人一部屋があたえられ、あとはトイレやお風呂、洗面所、ダイニング、キッチンなどはほかのルームメイトと一緒に使うところがほとんどです。

しかし、建物によって大きな違いがあります。障がい者グループホームは、「一軒家」と「アパート・マンション」の二つのタイプがあります。

一軒家のメリット・デメリット
一軒家は大人数が入居しているので、人と接するのが好きな方は楽しく過ごせるでしょう。
しかし、キッチンやお風呂など共用スペースをつかう人数も多くなるので、自分が使う時間がへってしまうデメリットがあります。
また壁が薄いことが多く、音に敏感な方には不向きです。
アパート・マンションのメリット・デメリット
2人や3人など、少人数で入居することが多く、少人数で共有スペースを使うことができるのがメリットです。共同生活は必要だけれど大人数と接するのは苦手な方に向いています。
デメリットは、同じマンションに地域の方が住むことになるので、ご近所トラブルにあうおそれがあることです。

 

③生活しやすい立地か

障がい者グループホームえらびは、「場所」も大切です。生活をするなかで何が必要か、優先するべきは何かなどを考えてみましょう。

たとえば、以下のようなポイントがあります。

  • 日中に通っている事業所に行きやすいか
  • 買い物などをしやすい場所か
  • 駅が遠いなど交通で不便なことはないか
  • 周辺環境は静かであるか

 

④固定費が負担にならないか

家賃や食費、水道光熱費の支払いが負担にならないかどうか、計算をしましょう。

食費もすべて手作りのところか、弁当タイプか、などで費用が変わってきます。

入所前に生活にかかる費用と、自身の収入と照らし合わせて、負担が少ないところをえらびましょう。

 

 

グループホームを利用するまでの流れ

以上の注意点をふまえ、気になった施設があった場合は必ず見学をしましょう。グループホームでの生活のイメージや、生活支援員や入居者たちの雰囲気など、自分と合うかどうかを知ることができます。

見学を終えたら、以下のような流れになります。

 

障がい者グループホームで面談をおこなう

障がい者グループホームで担当者と面談をおこない、入居できるかどうかが決定します。入居審査は、グループホームがおこないます。

担当者との面談では、障がいの程度や、生活上の困りごと、必要なサポートなどを確認されます。入居が決まると、サービス等利用計画書を作成し、利用契約を結びます。

そして入居に必要なものを自身で用意し、必要書類などを提出して、新生活が始まります。

 

まとめ

障がい者グループホームをえらぶときは、自身の障がいや、自身の性格などとグループホームがあっているかどうか、立地や利用料の確認が大切です。気になった施設は必ず見学をして、新生活を始めましょう。

 

参考

障害者グループホームに入居したい場合にはどうすればよい?自治体への申請は必要? | 千葉市の障害者グループホームなら「みんなのまちグループホーム」|千葉市指定共同生活援助

障害のある人のためのグループホームとは?サービス内容や種類、入居方法などについて説明します | LITALICO仕事ナビ

障害者グループホームの選び方5選 | みんなのグルホ

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