2022.03.10

障がい者の運動の必要性!おすすめの運動や利用できる運動施設

障がい 運動

障がい者の運動の必要性!おすすめの運動や利用できる運動施設

2021年初めに東京都が実施した「障害者のスポーツに関する意識調査」によると、「スポーツや運動に関心がある」という回答は約半数。2021年12月9日に株式会社アニスピホールディングスが公表した「障がい者の運動実態」に関する調査では回答者の約8割が「運動の必要性」を感じていました。

コロナ禍で外に出る事が少なくなり、健康上の心配がふえたことも原因でしょう。そこで、障がい者の運動の必要性や、おすすめの運動、障がい者が利用できる運動施設をご紹介します。

 

障がい者が運動する必要性は?

「障がい者の運動実態」に関する調査で、運動の必要性を感じていると回答した方の理由は、約8割が「健康・体力づくりのため」と回答し、次に「生活習慣予防のため」「メンタルヘルス改善のため」という理由がならんでいます。

 

生活習慣病を予防する

運動には「継続」「計画」が必要であり、障がい者にとって達成が困難なので、運動しなくなることが考えられます。また、運動能力が優れておらず、学生時代の苦い経験から、ほかの人とスポーツをすることに苦手を感じている方もいます。

しかし、生活習慣病になると、生きていくためにしてはいけないことがふえます。障がい以外で通院や投薬をしたり、命に関わるような「気を付けなくてはいけないこと」も守らなくてはいけなくなります。

適度な運動はそうした生活習慣病に苦しめられる日々から予防することができます。障がいがあるからこそ、しなくてはいけないことを増やさないように、運動していく必要があります。

 

ストレス解消・自己肯定感の向上

ストレス解消に「間食」をしている方もいるかもしれません。しかし、スイーツを食べた時の幸福感が持続するのは約20分であり、1時間経過するとさらにストレスや不安感が増すといわれています。

運動は約20分の運動で、その後12時間、幸福感が持続するという研究結果があります。

また運動をすると、脳への血流が上がり、交感神経が優位である時間が長くなるため、ポジティブになりやすいことがわかっています。軽い運動をおこなったときも、セロトニンやエンドルフィンという幸福ホルモンが分泌されます。

日本障害者スポーツ協会がおこなった調査でも、7割以上の方が運動で精神的な面にプラスの効果を感じたと回答しています。

 

社会参加の機会を得られる

スポーツや外での運動を通して仲良くなったり、同じ趣味をもつ仲間ができたりして、社会参加の機会が得られることは大きなメリットです。

また自分に合うスポーツが見つかって、大会などに参加すると、応援する人や対戦相手など、人々とさまざまな交流ができます。交流をふやすことで就労の機会を得られる場合もあります。

 

 

障がい者におすすめの運動法

「障害者のスポーツに関する意識調査」では回答率1位がウォーキングや散歩、2位が体操、3位が室内運動器具を用いた運動という結果でした。

散歩や体操のメリット、おすすめ時間や、おすすめ運動法についてふれていきます。

 

散歩

散歩は適度に続けられる運動であり、継続が苦手な方も続けやすい運動です。また季節のうつろいを感じたり、環境の変化を感じたりするなど、視覚的にも楽しめます。脳への刺激もあり、脳機能の発達を促すことがわかっています。

散歩のおすすめ時間は15分~30分です。セロトニンが出るのは健康な人で15分程度、メンタル疾患がある人や睡眠に問題がある人は30分程度の散歩が必要です。

ただし30分を超えると、セロトニン神経が疲れて逆効果になるので、30分程度の散歩をおこないましょう。

 

ヨガ・体操

ヨガや体操を継続しておこなうことで、体をほぐして疲れをとったり、体幹を鍛えたり、体の歪みを整えたりできます。リラックスをして自律神経を整えることもできるので、心身ともに良い影響をあたえる運動です。

 

東京都障害者スポーツ協会ポータルサイトには、自宅で簡単にできる体操も紹介されているので、ぜひ取り入れてみてください。

https://tsad-portal.com/movie-exercise/

 

ゆるスポーツ

https://yurusports.com/

 

一般社団法人世界ゆるスポーツ協会が提供している「ゆるスポーツ」。年齢や性別、運動能力、障がいに関わらず、だれでも楽しめるスポーツです。多くの人がよく知るスポーツや運動に、独自のやさしいルールを追加して、ハンデなく楽しめるようにしています。

以下に競技内容の一部をご紹介します。このほかにも皆と遊べる競技がありますので、ゆるスポーツHPをチェックしてみてください!

★100cm走
100cm(1m)の距離を一番遅く走った人が勝ちというルール。しっかり片足を上げてゆっくり動かないといけないので体幹が鍛えられます。スピードよりも集中力や体幹バランス重視の競技です。

★コツコツ!点字ブロックリレー
プレイヤーはアイマスクをして白杖をもち、2種類の点字ブロックの意味を探り当てながら進みます。二つのチームの合計タイムを競い、早い方が勝利します。

★イモムシラグビー
下半身にイモムシ型のウェアを着用して、下半身を引きずるようにおこなうラグビーです。動きはほふく前進か、転がるか。下半身に障がいを抱える方も一緒に楽しめます。

 

 

 

障がい者の運動をサポートする施設でできること

障がい者専用や、障がい者優先で運動できる施設は全国に141か所あります。

一般のスポーツセンターと同じように、室内運動器具で運動できたり、貸出の道具をつかってスポーツができたりします。

そのほか障がい者のための運動施設でできることを、東京都障害者総合スポーツセンターを例にご紹介します。

 

健康スポーツ相談

医師や理学療法士、管理栄養士、専門のスタッフが、体の動かし方や、運動内容と運動量、注意点などの相談に応じ、助言や支援をおこないます。

初めてスポーツセンターを利用される方、運動やスポーツを実施したい方向けの相談事業もあるので安心です。相談は予約制となっているので、事前に電話または受付で問い合わせましょう。

 

スポーツ教室

東京都障害者総合スポーツセンターでは、「スポーツ導入教室」「スポーツ教室」が開かれています。

スポーツ導入教室では同じように初めてスポーツセンターを利用される方、体を動かすことに不安がある方が参加されるので、まわりのレベルなどを気にせず、みんなと一緒にスポーツや運動を始められます。

スポーツ教室は卓球やテニス、車いすテニスや水泳など競技の入門から中級、上級コースがあります。もっと本格的なものでは、障がい者スポーツトレーナーが身体の使い方を基礎からサポートしてくれる教室も。大会の成績向上やスポーツ大会の出場を目指せます!

 

運動大会

ゴルフ大会や陸上大会など、競技ごとに初心者から上級者まで参加できる「運動大会」が開催されています。同じ障がいをもつ人同士、スポーツを通して交流ができます。

また大会は土日に開催されており、家族や地域の方とも交流できる場となっています。

 

まとめ

運動が障がい者にもたらす影響は、身体的、精神的、社会的にもプラスになります。外に出て運動をするのはむずかしい方は、家で実践できる運動を取り入れてみてください。

外で運動したい方、交流の場としてもスポーツを活用したい方は、ゆるスポーツや、障がい者向けのスポーツ施設などがあります。初めてで不安という方や体を動かすことに自信がない方も安心して取り組める内容です。また、同じ仲間が見つかるかもしれません。

スポーツや運動を積極的に始めてみましょう!

 

 

参考

障害者のスポーツ | 吉備高原医療リハビリテーションセンター

運動がメンタルヘルスに与える影響 | 医療法人社団 平成医会

精神科医が「絶対にやるべきだ」と断言する朝のベスト習慣 | ストレスフリー超大全 | ダイヤモンド・オンライン

障がい者の8割が「運動の必要性」を実感、一方で「日常的に運動している」障がい者はわずか4割|株式会社アニスピホールディングスのプレスリリース

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