2022.03.23

eスポーツがオリンピックに採用される可能性は?

eスポーツがオリンピックに採用される可能性は?

eスポーツは支援学校の授業に取り入れられたり、eスポーツ専門の部活や学校があるなど、eスポーツの将来性がとても期待されています。そのためオリンピックにも採用されるのではないかとも考えられています。

eスポーツがオリンピックに採用される可能性や課題、採用された場合のゲームタイトルなどを解説します。

 

eスポーツをオリンピックに採用するときの課題

とても盛り上がりを見せているeスポーツですが、オリンピックに採用する場合には課題があり、なかなか導入できない現状があります。

 

オリンピックの理念と一致しないゲームがある

eスポーツには、銃で撃ち合う対戦ゲーム(FPS)など、暴力性のあるゲームもeスポーツとして使われています。

オリンピックは「平和の祭典」であるため、暴力性もあるeスポーツは採用しにくいという側面があります。

 

視聴者がわかりやすいものにしなくてはいけない

ゲームタイトルえらびも課題となっています。オリンピックは幅広い年齢層の方が見るため、誰にとってもわかりやすいものにしなくてはいけません。そのゲームを知らなくても理解でき、さらに映像が見やすいゲームタイトルをえらぶ必要があります。

また、誰もがわかりやすい「陸上競技」をeスポーツにしても、視聴者が見たくなることはないでしょう。映像よりも、実際に動く人を見たくなるはずです。

そのため視聴者がわかりやすく、興味がひかれるようなゲームタイトルをえらばなくてはいけないので、むずかしいところになります。

 

ゲームタイトルが変わりやすい

ゲームは年々更新され、タイトルや仕様が変わることが多いです。そのため、4年に1回に開催されるオリンピックとは相性があまりよくありません。

オリンピックを開催するごとに、ゲームタイトルをえらぶ必要性も出てきます。

 

ゲーム会社へ許諾をとらなくてはいけない

eスポーツはゲーム会社がゲームの権利をもっています。オリンピックに採用されるとゲームの知名度がとても上がり、ゲームの売上も上がります。売上はゲーム会社に入るため、オリンピックが会社の売上を上げることを助けるような行為とみなされると、問題になります。

またeスポーツでゲーム大会をする場合は、ゲームの著作権をもつ会社に許諾をとらなくてはいけません。オリンピック委員会はオリンピック競技に関する放送権の販売もおこなっており、さらにゲーム会社へ権利の許諾が必要になると、手続きが複雑化してきます。

手続きに時間をかける余裕がなければ、なかなかオリンピックに採用することがむずかしいかもしれません。

 

 

eスポーツがオリンピックに採用される可能性はある

しかし、国際オリンピック委員会の会長は、eスポーツに対して完全に否定的ではありません。

2021年4月には国際オリンピック委員会(IOC)が、東京オリンピック・パラリンピック開催前の公式イベントとして、テレビゲームのeスポーツ大会「オリンピック・バーチャル・シリーズ」を開催すると発表し、実際に5月6月に競技大会がおこなわれました。

2022年9月に中国・杭州で開催される、第十九回アジア競技大会では、eスポーツが正式種目となっており、メダルを競います。

また国内では、国民体育大会の「文化プログラム」として、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」が開催されています。2019年には茨城で国体にも選ばれました。海外ではもっとeスポーツが盛り上がっています。

このようにeスポーツは認められつつあり、将来的にはオリンピックに採用される可能性が高いです。

そのほかにも、eスポーツがオリンピックに採用されると思われる理由があります。

 

eスポーツで若年層の視聴者をふやす

オリンピック・パラリンピックの視聴者の年齢層はどんどん上がっており、若者離れがすすんでいます。

eスポーツの視聴者の平均年齢は26歳前後とされており、オリンピックにeスポーツを採用することで、若い視聴者をひきつけることができます。

IOC会長のトーマス・バッハ氏も、このように述べています。

「オリンピック・バーチャル・シリーズは、バーチャルスポーツの分野で新しい視聴者との関わりを深めることを目的とした、新しいユニークなデジタルオリンピック体験です。その構想は、オリンピックアジェンダ2020 +5およびIOCのデジタル戦略に沿ったものです。それはスポーツへの参加を促し、特に若者に焦点を当ててオリンピックの価値観を促進します」

 

eスポーツがオリンピックに採用された場合、ゲームタイトルは?

もしeスポーツがオリンピックに採用された場合、えらばれる可能性が高いゲームタイトルは何でしょうか。過去の例を見ながら、ご紹介します。

 

実際のスポーツに近いゲームタイトル

オリンピックは「スポーツ」がメインとなっている祭典のため、国際スポーツ連盟が公認または提携しているゲームタイトルがえらばれやすいと考えられます。

  • 世界野球ソフトボール連盟「eBaseball パラフルプロ野球」
  • 国際自転車競技連合「Zwit」
  • 国際ボート連盟「オープンフォーマット」
  • 国際自動車連盟「グランツーリスモ」  など

 

知名度が高いゲームタイトル

2022年9月に中国で開催される第19回アジア競技大会の正式種目では、プレーヤーが多く、知名度が高いゲームがえらばれています。

正式競技ゲームタイトル
・Arena of Valor Asian Games Version (伝説対決 -Arena of Valor-)
・Dota 2
・Dream Three Kingdoms 2
・EA SPORTS FIFA branded soccer games
・HearthStone (ハースストーン)
・League of Legends (リーグ・オブ・レジェンド)
・PUBG Mobile Asian Games Version
・Street Fighter V (ストリートファイターV)

 

まとめ

eスポーツはオリンピックに採用される可能性が高いです。これからますます知名度が上がり、ゲームタイトルを多くの人が知るようになれば、オリンピックの理念にそったゲームが見られるようになるでしょう。

 

 

参考

e-Sportsはオリンピックの採用されない4個の理由|G学院を運営する株式会社GimoGimoのオウンドメディア「G-MEDIA」

eスポーツをオリンピック公式種目にすべき理由 | TechCrunch Japan

eスポーツがオリンピック種目になる? ゲームタイトルは? 初となるIOC公式大会も | GAMEクロス

「2022年アジア競技大会」の正式メダル競技「eスポーツ」の採用ゲーム8タイトル発表、『Dota 2』『LoL』を含むMOBAジャンルから4タイトルを選出 – Negitaku.org esports

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