日本の障がい者アートがアメリカへ初進出、国内でもウェブ美術館500点展示 増える発信機会に期待高まる
海外に初進出した日本の障がい者アート
日本の障がい者の方が描かれたアートの展覧会が、アメリカ・ロサンゼルスで初めて開かれました。
出展された絵のひとつに、油絵で描かれたイチョウ並木の絵がありました。筆を叩きつけるようにして描かれたその絵は力強く重厚感があり、絵具が隆起していてキャンパスからイチョウ並木が飛び出して見えるような臨場感があります。
ロサンゼルスで行われた展示会
日本の文化を発信する施設に、12人の障がいのある作家が制作した絵画や書道などが37点展示されました。
日本国内の美術館では展示してきたが、海外に出展するのは今回が初めてとのことで、片山工房理事長の新川修平さんは「知らない人が絵を見て、この人はこんな絵を描くんだと、シンプルに驚き、面白さ、喜びを分かち合える」と語っています。
制作方法が分かるように、制作風景の映像とともに展示されています。
ウェブ美術館が開設
静岡県では県内の障がい者アートがいつでも鑑賞できるようウェブ美術館が開設されました。
障がいのある人とない人がお互いに理解を深め、共生社会を目指す静岡県の取り組みです。
ウェブ美術館「ふぁいんだー美術館」
県の障がい者芸術ポータルサイト「Findart(ふぁいんだー)」から「入館」できます。
「ふぁいんだー」という名前は、「ファインド(見つける)」と「アート(芸術)」を掛け合わせた造語となっています。
現在では県内の障がい者アーティスト120名が制作した様々な作品500点ほどが展示されています。
作品を貸し出すサービス「まちじゅうアート」
サイトでは作品を一定期間貸し出す「まちじゅうアート」の申し込みを受け付けています。法人や個人事業主に貸し出し、制作者に貸出料の一部を還元する仕組みになっています。
貸し出された作品を鑑賞できる店舗などを地図で案内して、CSR(企業の社会的責任)の推進も行っています。
まとめ
もっと日本の障がい者アーティストの方々が海外に進出できるような機会が増えてほしいですね。また、海外の障がい者アーティストの方々が日本に来てくれるようになったら交流が増えて良いなと思いました。
さらに、ウェブ美術館なら海外からも閲覧できるため、出展数が増えてほしいと思いました。これから障がい者アートがもっと盛り上がっていきそうですね!
参考
障がい者アートを世界へ…アメリカで展覧会 初の海外進出(日テレNEWS)