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みんなの障がいニュースは、最新の障がいに関する話題や時事ニュースを、
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障がい別おすすめスマホアプリ

はじめに:現代のスマホが支援ツールになる時代 スマホアプリは、様々な障がいを持つ方の生活を支える強力な味方です。 視覚・聴覚・コミュニケーション・移動などの困りごとを、スマホひとつで軽減できるアプリが増えています。 ここでは、視覚障がい、聴覚障がい、肢体不自由、発達障がいなど、障がい別に厳選したアプリをご紹介。実際に使える日本のサービスを中心に、特徴・使い方・導入のヒントをわかりやすくまとめます。 視覚障がいにおすすめのアプリ Seeing AI|Microsoftが提供する全視覚支援アプリ 「Seeing AI」はスマホのカメラで対象物を撮影すると、文字・人物・物体・色彩・表情などを音声で説明してくれます。日本語対応もしており、印刷物やバーコードを読み取りながらの買い物、知らない人への案内確認など、生活の様々な場面で活用できます。 参考リンク:ケータイWatch Eye Navi|日本発の歩行支援アプリ 東京都立大学と共同開発した「Eye Navi」は、歩行中の障害物や信号、点字ブロックなどをリアルタイムで音声案内します。 道案内機能に加えて、障害物検出や地図ロギングまで備えており、外出時の安心感を高めます。 参考リンク:視覚障がい者歩行支援アプリ Eye Navi アイナビ 聴覚障がいに役立つアプリ UDトーク|リアルタイム音声→字幕表示 聴覚障がい者との会話や講演などを、音声を認識して即座に字幕表示できるアプリ。 多言語字幕も可能なので、訪日外国人との交流にも便利です。 対応端末の複数共有や音声翻訳機能もあり、コミュニケーションの幅が広がります。 参考リンク:UDトーク こえとら|会話を支援する文字と音声の変換 「こえとら」は、音声を文字に変換したり、文字を音声で読み上げたりできるコミュニケーション支援アプリ。 健聴者との対話を支援し、対面でもスムーズなやり取りが可能です。 無償提供・iOS/Android両対応なのも嬉しい点です。 参考リンク:こえとら 肢体不自由や移動の支援アプリ ミライロID|障害者手帳をスマホで提示 全国4,000以上の施設で使えるデジタル障害者手帳アプリ。 手帳の携帯・提示が不要になり、電子クーポンの提供や割引案内などのライフサポート機能も備えています。 参考リンク:みらいID WheeLog!|車いす利用者のためのバリアフリーマップ 車いすユーザーが投稿するバリアフリー施設のレビューやルート情報が地図上で共有できます。投稿されたルート情報は緯度・経度や傾斜なども記録されており、事前に移動計画を立てるのにも役立ちます。 参考リンク:WheeLog! GPSナビ(GoogleMapなど)|視覚障がいや車いすユーザー向け オープンソースの地図データを使い、音声による屋内外のナビゲーションを提供するGoogleMapのようなアプリは、駅や商業施設での移動をサポートします。 参考リンク:GoogleMap 発達障がいやコミュニケーション支援 ヘルスチェッカー 発達障がいや精神の体調を記録・管理できるアプリです。 気分や体調の変化をグラフ化し、医療機関や支援者とも共有できる点が特徴で、自己理解と支援連携の土台をつくります。 参考リンク:アスピック Voice4u 言葉の代わりに「アイコンや絵カード」を選択することで、テキストや音声で伝えられるコミュニケーションアプリ。 思考を伝える手段として、自発的な意思表示が可能になるサポートツールです。 参考リンク:Voice4u 汎用支援アプリ&最新アクセシビリティ機能 Voice Access|声だけでAndroid操作 Googleが提供する音声操作アプリで、スマホ操作を言葉だけで完結できる支援ツール。 手が不自由な方や発語を使いたくない場面でも電話や検索などが可能です。 参考リンク:Voice Access Be My Eyes/Be My AI|視覚支援のグローバルボランティアアプリ 世界中の視覚障がい者が体験をシェアできるコミュニティ型アプリ。 ライブ映像でボランティアに物を見せたり、AIが説明してくれたりと、多彩な支援が可能です。日本国内でも利用者が増えています。 参考リンク:Be My Eyes 利用時のチェックポイント 自分の障がい・目的に応じたアプリを選ぶ それぞれの障がいに合うアプリが多数あります。 まずは自分の困りごとや周囲のサポート環境を検討し、それに合ったものを選びましょう。 プライバシー・セキュリティに配慮 位置情報や個人情報を扱うアプリが多いため、利用前にはプライバシーポリシーを確認し、安全性を確保してから活用してください。 日常生活の一部として気軽に使う すべてを一度に導入するより、ひとつずつ試して生活の一部にすることで、より継続的な利用が期待できます。 困りごとを軽減しながら、新しい生活の可能性を広げていきましょう。 まとめ:スマホアプリがもたらす「自由で安心な日常」 障がいに関する困りごとを、スマホアプリが解消してくれる時代になりました。視覚障がい、聴覚障がい、発話・移動・発達など、それぞれに適した支援ツールを活用することで、日常の自由度がグッと上がります。まずは自分に合うアプリを探し、気軽に使ってみることから始めましょう。あなたの生活がもっと快適に、もっと自由になりますように。
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じっとできない?だからこそ楽しい!ADHD的・動き回る趣味のススメ

はじめに:ADHD(多動)の「じっとできない」は才能の源泉 ADHD、特に多動の症状が強い人は、静かに座っているよりも体を動かしてこそ集中力が高まることがあります。エネルギッシュに動く趣味を取り入れることで、毎日がより豊かに、心地よく変化します。当事者やその家族・支援者にとっても役立つ内容です。 動きが鍵!身体を動かすアクティブ趣味 有酸素運動で心と体に刺激を ランニングやサイクリング、ダンスなど、リズムと運動を組み合わせた趣味は、集中力を高め、不安感を減らすのに効果的です。 特に身体を使う活動は感情のコントロールにもつながるとされています。 格闘技・ボルダリングで心を整える ボクシングや柔術、ボルダリングなど反復動作と挑戦要素のある体験は、ADHD傾向の脳に適した刺激が与えられ、集中力や達成感が得られます。 水中やヨガで心地よく動く 水泳のような浮力のある運動や、ヨガ・ストレッチで体を軽く動かす習慣は、緩やかな身体活動と心の安定を叶えてくれます。 創造と動きを融合するハイブリッド趣味 音楽・ダンスで五感をフルに刺激 楽器演奏やダンスは、身体とリズム、音楽を連動させる刺激が豊富で、感情表現や集中力にもプラスになります。 DIYや手作業で集中と気分転換を両立 木工や陶芸、手芸といった創作活動は、手と身体の感触で集中状態を作りやすく、達成感を感じやすい趣味です。 料理やガーデニングで体と意欲が動く 料理では食材を切ったり混ぜたりする動的な工程があり、ガーデニングも土いじりや世話の行動で身体が自然に動くため、心身のバランスを整える趣味として優れています。 ADHD脳に効く「動き」の科学的背景 刺激が必要なADHD脳の特徴 ADHDの方はドーパミン系の働きが弱いため、「刺激」が必要で、単調な状況では集中が続きづらい傾向があります。 有酸素運動や変化のある行動は、その不足を自然に補ってくれます。 揺れや動作が集中を補助する 「フィジェッティング」と呼ばれる小さな動き—例えば、脚を揺らす、指を動かす—が、注意を高める補助行動として有効であるとされています。 フィジェットトイというADHDのサポートアイテムもあるので、参考にしてみましょう! https://www.youtube.com/watch?v=vxw8BVoPygo 始める前に押さえたいヒントとコツ 自分に合うスタイルを探す 反復リズムに安定を感じるタイプもいれば、変化あるアクションの方が楽しいタイプもいます。まずは日常の中で無理なく続けやすいものから始めることが大切です。 小さな成功体験を積み重ねる 掃除、ストレッチ、短いウォーキングなど「できた」を日々感じられる活動を積み上げることで、習慣化しやすくなります。 周囲との協力が継続に力をくれる 家族や仲間と一緒に楽しむことで、励まし合いながら継続する意欲が生まれます。共有できる趣味ほど続けやすいです。 まとめ:じっとできないあなたこそ、動いてこそ輝く 「じっとできない」はADHDの多動の特性。ただそれをマイナスとせず、動きながら集中し、楽しむ習慣を持つことで、集中力や創造力、自己肯定感を伸ばせます。 あなたのリズムで動く楽しさを、ぜひ取り入れてみてください。 参考リンク・参考動画 ADHDの子どもにおすすめの習い事|選び方や続けるコツを解説メガジュン ADHDの人におすすめの趣味や習慣(note) 低予算!ADHD向けのんびり趣味8選(note) https://youtu.be/gZm6mNzb6GM?si=ILCo-UDx3_p1CmkF
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片麻痺でも全力で楽しめるスポーツで人生をもっとアクティブに!

片側に麻痺のある片麻痺でも、スポーツは思い切り楽しめます。 むしろ、身体を動かし続ける中で、自己肯定感が高まったり、新しい仲間と出会えたりすることも。 本記事では、 片麻痺でも気軽に始められるスポーツ 実践者の声や支援情報 を、実例や動画とともにお届けします。 特に、健康的な生活を大切にする片麻痺の当事者や、そのパートナー・家族が一緒に楽しめる内容を目指しました。 スポーツで自分らしく動く喜び 車いすテニス/バドミントンで笑顔倍増 車椅子テニスとバドミントンは、片麻痺の人でも取り組みやすいスポーツ。特に下半身の麻痺がある方に適しており、上半身を使って力強いスイングが可能です。 障がい者スポーツ連盟が明確なルール整備を進めており、初心者から大会出場を目指す競技者までスムーズに参加できます。 参考動画   https://youtu.be/gouJixYiq34?si=NjcYqiIHh_AB_nG9 https://www.youtube.com/watch?v=EOJTba5diYY フレームランニング(歩行補助走)にチャレンジ 地面に固定されたランニングフレームにまたがり、歩く・走る動きを安全に楽しめるスポーツです。 もともとは脳性麻痺の人向けに生まれましたが、片麻痺の方にも人気。 参考リンク:フレームランニングの良さを広めたい 障害があっても乗れる自転車で風を切る爽快感 自転車に乗るのは難しい…と思いがちですが、障害があっても乗れる自転車なら、片側麻痺でも比較的スムーズに乗車可能です。バランス補助付きで安全に風を感じながら運動できます。 リハビリにも効果があり、医療機関でも導入事例があります。 参考リンク:NPO法人アダプティワールド 水辺から雪山まで!アウトドアを楽しむアイデア スイミングで全身運動 水泳は、浮力があるため関節や体に負担がなく、疲れにくい運動として片麻痺に適しています。 プールでの自由な体の動きは、筋力・可動域・バランス感覚を自然に向上させてくれます。温かい水でリラックスしながら行える点も魅力です。 シットスキーで雪上ウォータリング 本格的な雪山遊びを望むなら、シットスキー(座ったまま滑走できるスキー装置)がおすすめ。 座位でも雪と触れ合える喜びは格別です。 カヤック&パドルスポーツで自然とつながる 座位でも操作可能なカヤックは、腕力と体幹を使った水上アクティビティ。自然の音や風を近くに感じられる、リフレッシュ効果の高いレジャーです。 体験会や教室も増えており、安全面も配慮されたサポート体制が整っています。 自宅や仲間と楽しむスポーツ&エンタメ ボッチャや卓球で盛り上がる ボッチャは、ボールの位置を狙うゲームで、身体的ハンデに関わらず楽しめます。卓球も卓上ラケットで片手対応可能。 家族や友人、地域住民とのふれあいの時間にぴったりです。 自宅で楽しむ視聴覚エンタメ 運動が難しい日は、パラリンピックの名場面動画を楽しんでみましょう! YouTubeには多数の公式・ファン動画があります。 実践者の声「できた!の瞬間が人生を変える」 片麻痺でもマラソンなどに挑戦する姿 脳梗塞や片麻痺の後、マラソンやトライアスロン、100kmウルトラマラソンに挑戦する方が増えています。 早見さんは「B-SUB4プロジェクト」という挑戦を通じて、自分の可能性を広げました 参考リンク:soar(ソア) 12歳で片麻痺からパラローイング日本代表候補へ 片麻痺があっても競技スポーツに挑戦している少年のストーリーが話題に。 パラローイング日本代表候補になるまでのエピソードが紹介されています。 参考リンク:Spportunity 始める前に知っておきたい3つのポイント じっくり続けられる第一歩を選ぶ 初めは自宅でできる体操や軽い運動、あるいはボッチャや家族と楽しめるものから始めましょう。無理なく続けられる習慣が大切です。 専門家のサポートを活用する 理学療法士やトレーナーに相談しながら、安全なフォームや補助器具の選び方を確認しましょう。 仲間との出会いが継続の鍵 イベントや支援団体、アダプティブスポーツの体験会に参加すると、同じ境遇の仲間や理解者と出会いやすく、モチベーションの維持につながります。 まとめ:楽しく続けることで得られるもの 片麻痺があっても、スポーツやエンタメを楽しむ力は誰にでもあります。重要なのは“最初の一歩”と“継続する工夫”。少しずつできることを増やし、自分にぴったりの活動を見つけていきましょう。 運動による心身の変化、仲間とのつながり、新たな趣味として取り入れる楽しさ。これらが揃えば、「できない」が「できた!」に変わり、人生の幅がぐっと広がります。
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音だけで、文字だけで楽しめる?バリアフリー映画の魅力

はじめに:誰もが「映画」を楽しめる世の中へ 映画は感動を共有し、想像を掻き立てる文化です。しかし視覚や聴覚に制約がある人にとっては、それが当たり前ではありません。 そこで注目されているのが、音声ガイド付き上映やバリアフリー字幕などの「映画におけるバリアフリー化」。これらは、見えなくても聴こえなくても、映画を同じように楽しむための大切な取り組みです。 バリアフリー映画とは? 音声ガイド付き上映とは? 音声ガイドとは、映像の動きや表情、場面の変化を音声で補足する仕組みです。 たとえば登場人物の表情や動機、景色の説明をナレーション化し、映像の主音声(セリフや音楽)に被らないよう工夫され、絶妙なタイミングで挿入されます。 日本では、ソニー・ピクチャーズが提供する“バリアフリー日本語音声ガイド”が代表例です。 参考リンク:SONY Pictures バリアフリー日本語音声ガイドとバリアフリー日本語字幕 バリアフリー字幕とは? 字幕には「耳の聞こえない人向けに音で伝わる情報を文字で伝える」機能があります。通常の字幕に加えて、環境音や効果音、音楽の説明まで網羅します。 バリアフリー字幕は「補助的な字幕」とは異なり、構成から専門基準をもって制作されています。 オープン方式とクローズド方式 オープン方式:映像に字幕や音声ガイドが埋め込まれており、誰でも利用可能。 クローズド方式:専用デバイス(スマホ・スマートグラス)を使い、必要な人だけが享受できる形式。 参考リンク:NPOメディア・アクセス・サポートセンター(MASC) 日本における実際の取り組みと利用法 HELLO! MOVIE/UDCast:スマホ・スマートグラス一台で 「HELLO! MOVIE」はスマホやスマートグラスで、映画に音声ガイドや字幕ガイドをリアルタイム同期できる無料アプリです。2024年時点で10万以上ダウンロードされています。 使い方は簡単! アプリをインストール 鑑賞前に音声ガイドか字幕ガイドを選択・ダウンロード 映画館で再生される音をスマホが認識し、自動でガイド開始 アプリDL:HELLO! MOVIE公式サイト 映画館での“バリアフリー上映会” 全国の映画館や特別上映会では、ヘッドホンと音声ガイドで視覚障がい者に合わせた上映や、字幕グラスによる聴覚障がい者対応上映を実施しています。 「映画みにいこ!」では最新のバリアフリー上映情報やポッドキャストも提供中です。 参考リンク:映画みにいこ!バリアフリー映画情報 バリアフリー映画の魅力と効果 映像の「共有」が可能になる喜び 音声ガイドや字幕を通じて、見えない人も見える人も同じ映画の感動を共に体験できます。 友人や家族と「選択肢」ではなく「共感」ができる場となることは、映画の本質そのものを高めています。 表現への新視点と創造性の拡張 特に音声ガイドは、描写表現の芸術として昇華しうる存在です。 河瀬直美監督の『光(Radiance)』では、音声ガイド制作の担当者である主人公の葛藤や苦悩を通じて、“どこまで説明すべきか”という問いの芸術性を観客に深く考えさせる構造になっています。 音声ガイドは作品の一部として、ただ映像を補完するだけでなく、映像が持つ意味や感情を翻訳しようとする高い創造力を帯びて描かれています。 映画紹介:『光』公式ページ 自宅でも楽しめる!サービス&アイテム紹介 SONYバリアフリーBD:映画を家でも音声ガイドで ソニー・ピクチャーズは家庭向けに、バリアフリー音声ガイド&字幕付きBlu‑ray/DVDを多数発売しています。 参考:ソニー バリアフリーBlu-ray作品一覧 THEATRE for ALL:多彩なジャンルでバリアフリー対応 THEATRE for ALLは、演劇・ダンス・映画・メディア芸術などを対象に、多様なバリアフリー対応(音声ガイド/字幕/手話通訳)を施した映像作品を配信しています。 スマホ・タブレット・パソコンでストリーミング視聴が可能で、作品ジャンルも幅広く、アート鑑賞の裾野を広げています。 多言語対応や知的障害・発達障害に配慮した設計もされており、視覚障害者に限らず包括的な設計が特徴です。 公式サイト:THEATRE for ALL 映像アーカイブ 利用者の声とリアルな体験 スマートグラスで字幕上映の感動 字幕メガネとHELLO! MOVIEの組み合わせで、家族や友達、恋人と一緒に映画を楽しめたという感想が寄せられています。 映画館へ一人で出かける安心感を手に 視覚障がいのある方からは「一人でも映画館へ行く勇気が湧いた」「友人と一緒に共感できた」という声があり、映画館が身近になったと喜ばれています。 今後に期待したい展望と課題 対応作品数の拡充と全国展開 スマホアプリなどの技術を活用して、全国どこでも誰でも利用できるバリアフリー化が理想です。 映画会社や自治体との連携がカギとなります。 音声ガイドのクオリティ改善 ナレーションのバランスは重要で、「説明しすぎは想像の余地を奪う」という指摘もあります。 適切なガイダンス設計が求められています。 おわりに:すべての人が感動を共有する未来へ 音声ガイドやバリアフリー字幕は、一部の人のためだけのものではなく、全ての映画ファンを包み込む普遍的価値です。 「音だけで、文字だけで楽しめる」世界は、ひと昔前には想像できませんでしたが、いまでは映画文化に欠かせない一要素になりつつあります。 ぜひ次回の映画鑑賞は、こうした社会に優しく、自分にも優しい選択肢を試してみてください。共有された感動が、あなたの映画体験をさらに豊かにしてくれるはずです。
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視覚障がい者のための安心キッチン入門

「視覚障がいがあると料理は危ない」「包丁や火を使うなんて無理」 こう思われがちですが、実はそんなことはありません。視覚に頼らずとも、調理を安全かつ楽しく行うための道具や工夫は、近年急速に進化しています。 この記事では、視覚障がいを持つ方が自宅で料理をする際に安心して使えるサポートアイテムや、日々の調理を快適にするコツ、失敗しにくい環境づくりまでを解説します。 視覚に頼らない料理ってどういうこと? 他の感覚を活用した調理スタイル 視覚以外の感覚——特に聴覚・触覚・嗅覚——を活かすことで、調理の進行を把握できます。 フライパンが熱されたときの「パチパチ音」や、ニンニクの香ばしい香り、加熱した鍋の温度を触って確認するテクニックなど、感覚を研ぎ澄ませることで料理の“状態”を見極められるようになります。 参考動画 https://youtu.be/KXGwnvwxDFA テクノロジーの進化が後押しに 音声ガイド付きのスケールや温度計、スマホアプリ「Be My Eyes」や「Seeing AI」「Envision AI」など、生活支援技術の進化によって、見えない部分を“聴く・伝える”ことが可能になりました。 調味料の識別、加熱状態の確認、レシピの読み上げなど、視覚の代替を担うアイテムが日常に溶け込んでいます。 参考動画 https://www.youtube.com/watch?v=akOEH8qDGeM 文字認識スマホアプリ「Envision AI」を使って全盲ママがカレーを作ってみた 安全・快適なキッチン環境づくり 調理道具の定位置管理 使う道具は定位置に置きましょう。 たとえば、包丁は必ず同じ場所に戻し、棚には触って分かる「バンプドット」などを貼っておくことで、目に頼らず調理動線が安定します。 参考動画 https://youtu.be/cMpJa61z1jE 火や刃物の“見える化”ならぬ“感じる化” ガスコンロのつまみに触れる位置に印をつける、IHヒーターに音声操作やタイマーを組み合わせることで、誤作動や火傷リスクを減らせます。 包丁も、滑り止め付きのまな板や指ガードと併用することで、ケガのリスクを最小限に抑えられます。 事前準備が成功の鍵 具材や調味料はあらかじめ計量・仕分けしておきましょう。 すべての材料を手前に配置し、手順通りに並べておくだけで混乱を防げます。 実際に使える“神アイテム”5選 話すキッチンスケール(音声読み上げ) 商品ページ 視覚に頼らずに正確な計量ができるデジタルスケール。 指定の重さを読み上げてくれるため、砂糖・塩・小麦粉などの分量調整が安心です。 液体調味料が定量出せるさじかげん 商品ページ 一押しで10ccと15ccが出せる計量器。 決まった量の調味料が出せるので、味が濃くなったり薄くなったりすることがありません。 黒色まな板 商品ページ 弱視の方向け用。 例えば白い豆腐など、黒色のまな板だとコントラストで良く見えるようになります。 自助食器 商品ページ 縁が高く、食材を集めやすい構造。 片手で食事をすくいやすく、食べやすい設計です。 点字シール 商品ページ 家電スイッチや棚、調味料などに貼ることで、触っただけで操作や位置が判断できます。 安価かつ汎用性が高いのも魅力です。 参照:川崎市視覚障害者情報文化センター 視覚障害者用調理グッズ、coocpod news 視覚障がい者が料理を続けるためのコツ 成功体験を積み上げる はじめは「卵かけご飯」「サラダ」「冷凍うどん」といった簡単なレシピから挑戦しましょう。 「できた!」という体験が自信を生み、次への意欲を高めてくれます。 習慣化と一貫性が鍵 使う調味料・道具の配置、レシピ手順を一定に保つことで、余計な混乱やストレスを回避できます。 毎日同じ流れをつくることが安心へつながります。 楽しむ気持ちを忘れずに 料理は義務ではなく“楽しみ”でもあります。 たまには香りクイズや食材当てゲームなどで、調理を遊びとしても取り入れてみましょう。 まとめ:道具と工夫で“料理できる自分”へ 視覚障がいがあっても、料理は十分に楽しむことができます。必要なのは、少しの工夫と、安心を支える道具たち。技術の進化とともに、料理の自由度は確実に広がっています。 最初から完璧を目指すのではなく、少しずつ「できる」ことを増やしていきましょう。 安心できる調理環境と、“できた”を積み重ねる日々が、あなたの暮らしに大きな自信と楽しさをもたらしてくれるはずです。 ■参考動画 「全盲で一人暮らし?」火を起こす?手を切る?(料理編) https://www.youtube.com/watch?v=4IIOuTgMVyI 視覚障害弱視の「料理あるある」てんこ盛視覚に障害があっても作れる!おすすめレシピ3選 https://www.youtube.com/watch?v=7zJR9nTRu8g
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自立生活センターとは?支援内容・相談の流れをわかりやすく解説

障がいがあることで「当たり前の生活」が制限される現実は、今なお多く存在します。移動、住まい、仕事、人間関係…。それぞれの場面で「支援が必要なのに、どこに相談すればいいかわからない」という声は少なくありません。 そんなとき、頼りになる存在のひとつが「自立生活センター」です。 この記事では、自立生活センターとは何か、どんな支援を行っているのか、どのように相談すればいいのかをわかりやすく解説します。 1. 自立生活センターとは?その目的と役割 自立生活センターの定義と成り立ち 自立生活センターは、障がいのある当事者が中心となって運営する福祉団体です。その原点は1970年代のアメリカにあり「施設ではなく地域で自分らしく暮らしたい」という当事者たちの声から生まれました。 日本では1986年に初のCILが誕生し、現在では全国各地に100カ所以上のセンターがあります 参考:全国自立生活センター協議会 「支援する人」も「される人」も、障がい当事者 自立生活センターの特徴のひとつは、スタッフの多くが障がい当事者であるということ。これは「自分たちのことは自分たちで決める」という理念に基づいています。 “障がいがあるから助けられる存在”ではなく“経験を活かして助ける側にもなれる”という相互支援の形が、自立生活センターを特別な場にしています。 施設や入所ではなく、「地域で暮らす自由」を支援 自立生活センターは、利用者を特別な「福祉の対象」として扱うのではなく、一人ひとりの「地域での暮らし」を支える伴走者として機能しています。介助の手配、家探し、行政との交渉など、生活のあらゆる面で「その人らしく生きる」ための支援を行っています。 参考動画:自立生活センター十彩 https://youtu.be/8AztVpK3Qxc?si=Z6V8rHieV1CQ__RP 2. 自立生活センターで受けられる主な支援内容 ピア・カウンセリング(当事者同士の相談) ピア・カウンセリングとは、同じような経験をした障がい当事者同士による相談支援です。「こんなことを話してもわかってもらえない…」と感じやすい障がいの悩みに対して、共通の視点で向き合い、力になってくれます。 精神的な安心感や、自信の回復につながることも多く、「ただ話を聞いてもらえる」ことの大切さを実感できます。 参照:全国自立生活支援センター協議会 ピアカウンセリングとは 介助者の手配・自立生活のサポート 地域で暮らすには、身体介助や外出支援などの人的サポートが必要になることがあります。自立生活センターでは、介助者(ヘルパー)とのマッチングや生活の組み立て方のアドバイスなどを通じて、「住み慣れた地域で自立した生活を送る」支援をしています。 行政サービスの申請のサポートや、ケアマネジャーとの連携も行います。 住宅探し・引っ越し支援 多くの人が悩むのが「障がい者のための住宅探し」。「車いすでは入れない」「保証人がいない」「断られてしまった」などの壁に直面することもあります。 自立生活センターでは、地域の不動産情報をもとに、住宅探しの同行や交渉支援も行っています。自治体の住宅施策や福祉制度も含めてアドバイスを受けることができます。 就労や学校生活、制度利用の相談 「仕事がしたい」「学校に通いたい」「就労移行支援ってどこで受けられるの?」こういったライフプランに関する相談も可能です。 自立生活センターは、制度や支援機関との「つなぎ役」として、多職種と連携しながら個別の相談に対応してくれます。 3. 実際の相談の流れ:利用のステップ まずは電話やメールで問い合わせ ほとんどの自立生活センターでは、相談は無料・予約制です。まずは電話やメールで「こういうことで困っている」と伝えましょう。最初の一歩に勇気が必要ですが、スタッフの多くは同じような経験を持っています。構えず、素直な気持ちで連絡してみてください。 面談やヒアリング|悩みをじっくり聴いてもらう 初回相談では、スタッフとの面談が行われます。 どんな支援を希望しているか 日常生活で何が困っているか 自分の希望や夢は何か こうした話をゆっくり聴きながら本人の気持ちを尊重した支援計画を一緒に考えていきます。 必要に応じて福祉制度の紹介や同行支援 本人の希望に応じて、役所への同行や支援制度の紹介、他の専門機関への橋渡しなどを行います。「何が使えるのかわからない」という方にとって、自立生活センターは“福祉のパイプ役”のような存在になってくれます。 4. 自立生活センターを利用するメリット 「自分の言葉」で話せる安心感 一般の相談機関では「専門用語が多い」「こちらの気持ちが伝わらない」といったもどかしさがあります。しかし自立生活センターでは、当事者の立場に立った支援がベースなので、安心して話すことができます。 制度や支援の“使い方”を教えてくれる 「この制度がある」だけでなく「どう使えば自分の生活がラクになるか」を一緒に考えてくれるのが自立生活センターの強みです。“制度の説明”ではなく、“人生のデザイン”を一緒に考えてくれる場所、それが自立生活センターです。 社会とのつながりができる 自立生活センターでは、サロン・交流イベント・講座なども開催しており、「孤立しがちな生活」に居場所とつながりを生み出してくれます。一人で悩まずに、他者との出会いの中で「こんなふうに生きられるんだ」と感じられるきっかけになるかもしれません。 5. 実際の取り組みと当事者の声 実例:重度障がい者が一人暮らしを実現 ある地方都市の自立生活センターでは、呼吸器を使用している方が自宅での一人暮らしを実現しました。自立生活センターが介助体制の構築、福祉制度との調整、行政交渉を支援し、地域での生活が現実のものとなった事例です。 利用者の声「初めて“わかってもらえた”と感じた」 「役所では“できません”と言われたけれど、自立生活センターでは“どうすればできるか”を一緒に考えてくれた」(30代、男性) 「同じ障がいがある人と話して、自分の感じていることはおかしくないと思えた」(20代、女性) といった声が多く寄せられています。 6. どこにある?どう探す? 自立生活センター協議会の一覧 全国の自立生活センターは、公式サイトから調べることができ、地域別の一覧と連絡先が掲載されています。 ▶ 全国の自立生活センター一覧(全国自立生活センター協議会) 市町村の障がい福祉課・相談支援事業所に尋ねてもOK 地域によっては、行政や相談支援事業所から自立生活センターを紹介してもらえることもあります。怖がらず「自立生活センターって近くにありますか?」と聞いてみましょう。 7. どんな人が利用できる?費用は?よくある疑問 どんな障がいの人でも対象? 身体障がい、知的障がい、精神障がい、難病など、障がいの種類を問わず相談可能です。ただし、センターごとに専門領域に差があるため、事前に内容を確認しましょう。 利用料金はかかる? 相談自体は基本無料のところが多いです。 同行支援や出張には費用がかかる場合もありますが、その都度説明があります。 家族や支援者も相談できる? はい。 本人が動けない場合でも、家族や支援者が代理で相談することができます。 まとめ:「一人で頑張らなくていい」を伝える場として 「誰にも頼れない」「どこに相談してもダメだった」 そんな経験をしたことがある方こそ、自立生活センターに一度話してみてほしいと思います。 支援とは、「手を出すこと」ではなく「手を離さずに見守ること」。自立生活センターは、その想いを形にしている場所です。
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【保存版】片麻痺・しびれで眠れない夜に|身体障がいと快適な眠りのための対策ガイド

身体障がい、特に麻痺を伴う方にとって、夜の「眠れなさ」は非常につらい問題です。しびれや痛み、体位交換の困難、寝具との相性など、眠るために乗り越えなければならない障壁は想像以上に多く存在します。 本記事では「麻痺によるしびれや痛みで眠れない」という悩みに焦点を当て、原因から具体的な快眠対策、福祉用具やサポート情報までを幅広く紹介します。眠りの質を少しでも改善し、毎日の生活に少しでも楽さを取り戻すヒントとなることを願って。 1. 麻痺と睡眠の関係|なぜ眠りにくいのか 麻痺のしびれ・疼痛が眠りを妨げる 麻痺のある方にとって、「しびれ=感覚が鈍い」と思われがちですが、実際にはジリジリ・ビリビリとした不快な感覚や痛みが続き、それが睡眠を大きく妨げる要因となります。これは「中枢性疼痛(ちゅうすうせいとうつう)」と呼ばれ、脳卒中や脊髄損傷の後遺症でよく見られます。 寝ようとするとかえって痛みやしびれに意識が集中し、リラックスが難しくなる。そんな悪循環を、多くの方が経験しています。 体位の自由がきかず、寝返りが難しい 健常な体であれば、無意識に寝返りを打つことで血流や筋肉の緊張を調整しながら眠れます。しかし麻痺があると、麻痺側に負荷をかけることが難しく、同じ姿勢が続いてしまうことが多くなります。 その結果、圧迫感や不快感が強まり、途中で目が覚めたり、浅い眠りしか取れなかったりします。 精神的ストレスや不安も睡眠を悪化させる 「また今夜も眠れないのでは」「横になるのが怖い」といった不安やストレスも、睡眠を妨げる大きな要因です。 こうした不安は脳の覚醒を高め、自律神経のバランスを崩しやすくなり、眠りが浅くなるという悪循環を招きます。 2. 医学的に見た「片麻痺としびれ」の仕組み 中枢性疼痛と末梢性疼痛の違い しびれや痛みには大きく分けて「中枢性」と「末梢性」の2種類があります。 中枢性疼痛:脳や脊髄に損傷がある場合。感覚が異常に増幅される。 末梢性疼痛:神経が圧迫・損傷されて起こる。ピリピリ、チクチクすることが多い。 片麻痺では、脳卒中などによる中枢性の感覚障害が多く見られ、治療が難しいこともしばしば。しびれがあるからといって「感覚が残っている証拠」と誤解されることもありますが、しびれや痛みは“回復とは関係ない苦痛”であることが多いのです。 参照:桑名眼科脳神経クリニック 中枢性神経障害性疼痛 自律神経と痛みの関係 痛みや不快感が続くと、自律神経が乱れがちになります。特に交感神経が優位になると、身体が「戦闘モード」になってしまい、睡眠に適した状態を作れません。 しびれを「気にしないようにする」だけでは解決しにくい理由はここにあります。 専門医に相談すべきタイミング しびれや痛みが強くなってきたり、眠れない状態が続いて生活に支障をきたしている場合は、ペインクリニックやリハビリ科の専門医に相談することが大切です。薬物療法・神経ブロック・運動療法など、多角的なアプローチが可能なこともあります。 参照:ペインクリニックとは 3. 快眠を支える工夫と対策 寝具を見直す マットレス・まくらの選び方 片麻痺がある場合、体圧分散型のマットレスが有効です。麻痺側への圧迫を減らし、寝返りをしやすくする構造になっているものを選ぶと、負担を大幅に減らすことができます。 まくらも、首と肩のラインに合った高さや硬さが重要。麻痺側を下にして寝ることが多い方は、左右で高さや硬さが違う「左右非対称の枕」も試してみる価値があります。 参照:THE PILLOW(左右非対称の枕) 姿勢サポート用のクッションや抱きまくら 横向きにしか寝られない、仰向けが苦しいという場合、身体の傾きを安定させるサポートクッションがあると非常に便利です。特に「抱きまくら」や「膝下に入れるクッション」などは、筋緊張を緩和しリラックスに役立ちます。 「体が沈みすぎない」「自然に支えてくれる」タイプを選びましょう。 しびれを緩和する温熱・冷却ケア 寝る前に温熱パッドや湯たんぽで麻痺側を温めることで、しびれが和らぐ場合があります。逆に、炎症や浮腫がある場合はアイスパックで冷やす方が楽になることも。 どちらが合うかは個人差があるため、症状や体調に応じて試してみるのがよいでしょう。 4. 日常生活からできる快眠習慣づくり 寝る前のリラックスルーティンを整える 眠る前にスマホやテレビを見ると脳が興奮し、眠りが遠ざかります。その代わりに、以下のような「寝る前習慣」を取り入れてみましょう! ゆっくりとしたストレッチ(可能な範囲で) 湯船につかって体を温める 好きな音楽やアロマでリラックスする こうした習慣が「眠るスイッチ」を自然と入れてくれます。 ▽オススメの寝る前ストレッチはこちら https://www.youtube.com/watch?v=prEz_P2Ytms https://www.youtube.com/watch?v=t-E3Eg4E92o カフェイン・アルコールの摂取を控える 意外と見落とされがちなのが、「飲み物の影響」。カフェイン(コーヒー、緑茶、エナジードリンク)は覚醒作用があり、しびれを強く感じさせることもあります。またアルコールも、眠りが浅くなり途中で何度も目が覚めてしまいます。 就寝前はカフェインレスのハーブティーや白湯などがオススメです。 参照:NELL(ネル)マットレス ハーブティーは安眠に効果あり?おすすめの飲み方や注意点を解説 日中の過ごし方が夜の眠りを左右する 昼間に体を動かさずずっと座っていると、夜の眠気がうまく訪れません。片麻痺があっても、少しのストレッチや軽い活動を心がけることで、体内時計が整いやすくなります。また、朝起きたら太陽の光を浴びることで、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が安定します。 参照:無呼吸ラボ 乱れがちな体内時計のリズムを保つ鍵は太陽の光にあり 5. 薬や治療に頼ることも選択肢に 神経痛や不眠に効果のある薬の活用 どうしても眠れない日が続く場合、医師の処方による神経痛緩和薬(プレガバリンなど)や睡眠導入剤の活用も視野に入れましょう。自己判断で市販薬を使い続けるのではなく、症状に合った薬を短期的に使うことで心身を整えることも大切です。 漢方やサプリメントも検討 西洋薬が合わない方には、漢方薬やハーブ由来のサプリなども選択肢になります。たとえば「芍薬甘草湯」や「加味逍遙散」は、筋緊張や自律神経の乱れに効果があるとされます。 ただし、体質によって効き方が異なるため、薬剤師や医師に相談のうえで取り入れるのが安心です。 通院だけでなく訪問診療や在宅リハも視野に 通院が難しい方は、訪問リハビリや在宅診療の仕組みもあります。理学療法士や作業療法士に来てもらって、寝具の見直しやストレッチのアドバイスを受けることで、快眠への近道となることもあります。 おわりに:「眠れる自分」を少しずつ取り戻すために 「しびれが強くて、今夜も眠れないかもしれない」そんな不安な夜を何度も経験している方にとって、眠りの質が生活のすべてを左右すると言っても過言ではありません。 完璧な解決策は見つからなくても、「少しでも楽になる方法を重ねていく」ことが未来の自分を支える力になります。無理をせず、自分にやさしく、今日できることをひとつずつ。
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【完全ガイド】身体障がいとバリアフリーな職場環境|働きやすさを実現するためにできること

はじめに:“働けるけど働きにくい”現実と向き合う 身体障がいのある人が「働ける能力」を持っていても、「働きやすい環境」が整っていなければ、その力は十分に発揮されません。 近年、障がい者雇用率制度の影響もあり、身体障がいのある人が職場で働く機会は増えつつあります。しかし実際には、移動・設備・コミュニケーションなど、多くの「バリア=障壁」が存在し、就労継続に苦労するケースも少なくありません。 この記事では、身体障がいを持つ方が働きやすい「バリアフリーな職場づくり」について、多角的に紹介していきます。ご本人だけでなく、企業や人事担当者の方、同僚や支援者の方にも役立つ内容を意識しています。 1. 身体障がいのある人にとっての“バリア”とは何か 「物理的バリア」はまだまだ多い 身体障がいのある人にとって、最もわかりやすいのが「物理的なバリア」です。たとえば、車いす利用者にとっては段差や狭い廊下、手の届かないスイッチなど。義足を使用している人にとっても、滑りやすい床材や長い移動距離は負担になります。 一見、何も問題がないように見える建物でも、「バリアフリー設計」がなされていなければ、日常的な困難に直面します。 情報やコミュニケーションの壁も 「バリアフリー」というと建物や設備の改善を思い浮かべがちですが、それだけではありません。 たとえば聴覚障がいを持つ方にとっては、口頭での指示や電話対応が大きな負担になることがあります。視覚障がいを伴う場合、文書の読み上げやデジタルデバイスのアクセシビリティも重要です。 職場における「情報のバリアフリー」もまた、非常に大切なポイントなのです。 心の壁、意識の壁が一番高いことも 物理的・情報的なバリアと同時に、見落とされがちなのが「意識のバリア」です。「配慮しすぎて何も頼めない」「できないと思ってしまう」「腫れ物に触るような対応をされる」など、無意識の偏見や遠慮が、職場における分断や孤立を生み出してしまうこともあります。 2. バリアフリーな職場を実現するための基本視点 ユニバーサルデザインの考え方を取り入れる ユニバーサルデザインとは、「すべての人にとって使いやすい設計思想」のこと。障がいの有無に関係なく使える仕組みを最初から導入しておくことで、後から特別な配慮を必要とせず、自然と多様性を受け入れる職場になります。 たとえば、昇降可能なデスクや段差のないフロア、電子機器の音声読み上げ機能などは、誰にとっても便利で働きやすい工夫です。 参照:練馬区公式ホームページ 対話による「個別配慮」がカギになる 身体障がいといっても、その症状や影響は人それぞれです。同じく車いすを使っていても「移乗ができる人」「できない人」「長時間座位が困難な人」などさまざま。 だからこそ、本人との丁寧な対話を通して「何に困っているのか」「どこに配慮が必要なのか」を明確にしていくことが重要です。 マニュアル化ではなく、相手に応じた「個別の支援」が信頼関係を生み出します。 「合理的配慮」は法律で義務化されている 企業には、障がい者に対して「合理的配慮」を提供する義務があります(障害者差別解消法・障害者雇用促進法)。これは「できる範囲で柔軟に対応する」ことを意味しており、過重な負担とならない範囲での職場調整や制度整備が求められています。 参照:内閣府 3. 働きやすさを支える職場環境の工夫 出入り口・トイレ・共有スペースの整備 建物全体のバリアフリー化は、最初の大きな一歩です。自動ドアの設置、スロープの設置、多目的トイレの確保、エレベーターの点検など、基本的なインフラ整備は欠かせません。 また、会議室や休憩スペースも「動きやすい」「使いやすい」配置が重要です。物理的な移動のしやすさは、職場での自立を促します。 通勤やテレワークへの柔軟な対応 多くの身体障がいのある方にとって、通勤そのものが大きなハードルになることも。そのため、時差出勤・通勤支援・送迎制度の導入や、自宅から働けるテレワーク環境の整備が重要です。 テレワークであれば、体調に応じた働き方や、移動ストレスのない働き方が可能になります。 職場内でのIT活用による支援 ITツールを活用することで、さまざまなサポートが可能になります。たとえば、音声入力ソフト、拡大読書機能、チャットツールでの連絡、バーチャル会議など、身体的な制約をカバーできる手段は年々増えています。 「テクノロジーは障がいの壁を壊す鍵」と言われるように、働き方を変える大きな武器になるのです。 4. 実際の職場で見られる好事例と取り組み 大企業が導入するインクルーシブな制度 日本の大手企業では、身体障がいのある方の雇用を積極的に進めるところが増えています。たとえば、富士通では「特例子会社」を設立し、障がいのある社員が専門性を活かしながら働ける環境を提供しています。 バリアフリー設計だけでなく、キャリアアップ支援にも力を入れており、他企業のモデルケースとなっています。 参照:富士通ハーモニー株式会社 中小企業でもできる柔軟な対応 中小企業でも、創意工夫をもって対応する事例があります。あるITベンチャー企業では、身体障がいのある社員に対して、業務を完全リモート化し、週1回だけの通勤にすることで負担を大きく軽減しました。 コストをかけずとも、工夫と対話によって「働ける環境」は整えられるのです。 5. 身体障がいのある当事者が働く上で大切にしたい視点 遠慮しすぎず、自分のニーズを伝える勇気 職場での配慮は「伝えないと気づいてもらえない」ことが多くあります。我慢して働き続けるより、「こうしてもらえると助かる」と率直に伝えることが、長く安心して働ける職場づくりにつながります。 もちろん、伝え方やタイミングには配慮が必要ですが、「遠慮しない権利」も大切にしていきたいポイントです。 自分に合う働き方・職種を見つけていく 「働きやすい職場」は、設備面だけでなく「仕事内容との相性」にも大きく左右されます。たとえば、外回りよりもデスクワークの方が向いている、短時間勤務から始めたい、PC操作が得意…など、自分の強みや制限を整理することで、選択肢が広がっていきます。 就労移行支援事業所やハローワークの相談員などを頼りながら、少しずつ「自分に合った働き方」を探す姿勢も重要です。 6. 企業側ができること|本当の“共生”を目指して 研修・啓発による意識改革 どんなに制度や設備が整っていても、職場全体の「理解」がなければ共生は成り立ちません。定期的な障がい理解の研修や、ロールプレイを通したコミュニケーション訓練などを取り入れることで、「違いを自然に受け入れる職場文化」を育てていくことが可能になります。 「できない」ではなく「どうすればできるか」を考える文化 企業にとって大切なのは、障がいを理由に選別することではなく、「どうすれば一緒に働けるか」を柔軟に考えることです。バリアフリーは“設備”の話ではなく、“価値観”の話でもあります。多様な働き方を支える文化そのものが、企業の魅力や競争力にもつながっていくのです。 まとめ:誰もが活躍できる社会へ 身体障がいのある人が働きやすい職場づくりは、「障がい者のためだけの配慮」ではありません。それは誰にとっても優しい職場であり、将来的に誰もが必要とする“働きやすさ”の実現でもあります。 「困っている人がいたら、まずは話を聞いてみる」「制度や設備は完璧でなくても、改善の姿勢を持ち続ける」そんな一歩一歩の積み重ねが、バリアフリーな社会をつくっていく力になるのです。 関連記事 https://dekobokomura.net/column/asdwork/ https://dekobokomura.net/column/kitsuon/ https://dekobokomura.net/column/shintaichintai/ https://dekobokomura.net/column/iikatarennsyuu/ https://dekobokomura.net/column/asdcommunication/
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ドキドキするけど頼みたい!吃音でも安心して注文するコツ

飲食店やカフェ、コンビニでの注文。「食べたいものが決まっているのに、言葉が出ない」「店員さんに注目されるのがつらい」──吃音がある人にとって、注文の場面は日常の中でもハードルが高い場面です。 この記事では、吃音のある方ができるだけ安心して、スマートに注文をこなせる方法やコツ、心構えを紹介します。また、もしうまく話せなかったときでも落ち込みすぎないためのヒントも盛り込んでいます。 注文時に感じやすいプレッシャーと吃音の関係 注文=「スムーズに話さなければ」という思い込み 待っている人が後ろにいると焦る 注目されている気がして緊張する 噛んだり詰まったりするのが「迷惑」と思ってしまう 吃音がある人ほど「早く正確に話さなきゃ」というプレッシャーにより、かえって言葉が出にくくなる傾向があります。でも実際には、多少詰まっても気にしていない店員さんが多いですし、相手に伝われば大丈夫。完璧じゃなくてもいいんです。 吃音でも安心して注文するコツ 言いやすいメニューを先に選ぶ 吃音が出やすい言葉を避けるだけでも安心感が違います。 自分が比較的スムーズに言いやすいメニュー名を選ぶ 言いにくい「カタカナ語」や「語頭が詰まりやすい言葉」は避ける 迷ったときは「これください」と指差しでもOK! 注文文を“パターン化”しておく スクリプトを作って、脳内で練習しておきましょう。 「〇〇を、ください」 「〇〇、お願いします」 「テイクアウトで、〇〇ひとつ」 事前に「このお店ではこう言おう」と決めておくと、脳が“自動化”してくれて詰まりにくくなります。 ゆっくり・深呼吸・タイミングを意識 話す前の“間”をどう使うかが大切です。 並んでいるときに深呼吸でリズムを整える 自分の番が来ても一呼吸おいてから話し始める 焦らずゆっくり、息を吐くイメージで声を出す 「すぐに話さなきゃ!」と思うと、言葉はますます出にくくなります。“自分のペース”を取り戻すのがカギです。 メモやスマホを活用する 話す以外の伝え方を“堂々と”使ってみましょう。 事前にスマホのメモ帳にメニュー名を打ち込み、店員さんに見せる 紙に書いて渡す(アナログだけど確実) タブレット注文やモバイルオーダーを活用する 「話さなくて済む方法」は恥ずかしいことではありません。自分がラクに注文できる手段を選ぶことこそ、“賢い工夫”です。 「どもるかも」と言ってしまうのも手 打ち明けることで、プレッシャーが軽くなることもあります。 「ちょっと言葉が出にくいかもしれません」 「すみません、少し話すのが苦手で…」 一言伝えることで店員さんの理解が得られ、空気がやわらかくなることも多いです。話す前に言ってしまうことで、自分の緊張も少し和らぐ場合もあります。 うまく言えなかったとき、落ち込まないために 「詰まってもいい」「伝わればOK」という自分ルールを 他人はあなたが思うほど気にしていない 店員さんは「注文を聞き取る」のが仕事。多少詰まっても問題なし 落ち込んだら「注文できた自分、すごい!」と褒めてあげよう 吃音があると失敗をひとりで何度も反芻しがち。でも、うまくいかなかったことよりも「やった」という行動に価値があるんです。 まとめ:「自分なりのやり方」で食べたい気持ちを叶えよう 吃音があるからこそ、注文の場面はとても勇気がいります。でも、コツや工夫、心構えひとつで、気持ちのハードルは確実に下がっていきます。 言い方を工夫するタイミングをずらす話す以外の方法で伝える事前に準備する どれもあなたが「自分らしく、食べたいものを頼む」ための選択肢。無理せず、でもちょっとずつ挑戦できるように、一緒にコツを見つけていきましょう。
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夏の暑さ対策 障がい者でも安心な外出グッズ&工夫集

身体障がいの有無にかかわらず、暑さや熱中症への対策は外出の安心につながります。特に身体の体温調節に不安がある方や、車いす・バギーを使う方には、専用グッズや工夫があると快適さ・安全性がぐっと上がります。 この記事では、実用的で使いやすいアイテムを厳選し、外出時に役立つポイントを詳しくご紹介します。 便利な外出グッズ 送風付きクールアイテムで“風”を感じる快適さ 暑さ対策の基本は「風を感じること」。送風グッズは、はっきりとした涼感と不快感の軽減につながります。 🔹 おすすめアイテム一覧 車椅子用送風ファン(クリップ&羽なしタイプ) 抱っこファン(ネックストラップ型) 扇風機付きクールシート(送風+冷感マット) ポイント説明 クリップ型の羽なし扇風機は、安全性と軽量さを兼ね備え、背中や脇に風を送れて快適です。実際に使っている方は「地面の熱を背中に感じにくくなった」「汗による不快感が減った」と高く評価。 ただ、気温が高すぎると熱風を送ることになり、熱中症のリスクが上がるため注意が必要です。体を濡れタオルや汗拭きシートで拭いてから風を当てるようにしたり、冷却プレートが付いているものを選ぶようにしましょう。 参考:夏の日に!車椅子の暑さ対策6つのヒント(京都きものサロン創夢) 保冷系グッズで体を内部からしっかり冷やす 日差しや送風だけでは足りない時は、体を冷やすグッズも効果的。特に首筋や脇の下など太い血管付近を冷やすと全身に涼しさが広がります。 🔹 実用アイテム一覧 首掛け保冷剤ポーチ(フィルム式・ジェル式) 冷感タオル・UVカットブランケット(吸水性・通気性あり) 保冷パッド・ジェル入りクッション(車椅子座席用) ポイント説明 冷感タオルは、濡らすだけで数時間持続し、重ねて使えばゲリラ豪雨のような激暑にも対応できます。また、座席用クッションは地面からの輻射熱を防ぎ、体表温度を安定させる効果も。 参考:暑さ対策におすすめの人気冷却グッズ徹底解説!(MY KITCHENCAR) 日差し対策グッズで“温度そのもの”を防ぐ 直射日光は体温を上げる最大の原因です。UVカットグッズは見た目以上に重要です。 🔹 おすすめアイテム UVカット日傘(遮光率99%・軽量タイプ) 通気性帽子や広めつば帽子(通気孔付き) 車椅子用日よけサンシェード(UPF50+) ポイント説明 日傘は自立姿勢でも使用できます。帽子は首まで影ができる設計を選ぶと、日焼け対策にも有効。車椅子に付ける遮光シェードは、日陰のような安心空間を創り出すアイテムとして人気です。 参考:熱中症対策に効果のある日傘・帽子は? 水分と塩分補給の“持ち運び”アイテム 外出中は"体の中から冷やす"ことも忘れずに。携帯できる飲み物や補給グッズがあると安心です。 🔹 ポイント 経口補水液(OS-1など) ミニ水筒入りスポーツドリンク 塩飴・塩タブレット(1粒タイプ) ポイント説明 OS-1などの経口補水液は即効性があり、脱水の初期段階に効果的だと厚労省も推奨しています。また、スポーツドリンクはポーチで常に手元に。塩飴はバッグやサコッシュに忍ばせておくと便利。 参考:塩分補給と水分補給について(厚生労働省) 外出前・外出中にチェックしたい5つのポイント 夏のお出かけは、**事前の準備と「気づく力」**が大きな安心につながります。以下の5つのポイントを意識しておくと、突然の体調不良や不安な場面でも慌てず対応しやすくなります。 1. 定期的な水分補給 20分おきに少しずつ、こまめに水分を摂ることが大切です。のどが渇いたと感じた時には、すでに軽度の脱水状態になっていることも。携帯しやすい小型のボトルやストロー付きマグなど、自分が飲みやすい容器を選んでおくとスムーズに補給できます。甘いジュースよりも、水や経口補水液、塩分を含んだ飲料がおすすめです。 2. 体感温度を測る 首や背中を手で触れて、汗の量や皮膚の温度をこまめに確認しましょう。特に車椅子使用時は、背中に熱がこもりやすいため注意が必要です。背中が熱くなっていたら、いったん止まって送風ファンを当てたり、保冷パッドで冷やすようにすると効果的。周囲に比べて自分の体が熱いと感じたら、無理せず涼しい場所へ移動しましょう。 3. 風の通り道を確保 リュックと背中の間、座面などに冷却シートや通気素材を挟むと、熱のこもりを防げます。とくに背もたれや座面に体が密着していると、空気の循環がなくなり体温が上がりやすくなります。メッシュ素材のクッションや、ジェルパッド入りの冷却マットを使うと通気性と快適さがアップします。車椅子やバギーの場合は、背面に取り付ける送風ファンとの併用もおすすめです。 4. 日陰を探す 日差しの強い日は「どこで休憩するか」も計画のうちに入れておきましょう。ベンチや建物の陰、駅ナカの広場、バス停の屋根の下など、休めるスポットを見つけたら迷わず活用を。公園などでレジャーシートを広げて休む場合も、必ず木陰やテントの中を選んでください。長く移動する時は、「次に休める場所までの距離」を常に意識して行動すると、疲れや熱中症のリスクを軽減できます。 5. 緊急時の移動動線確認 もしもの時に備え、「どこに避難できるか」「誰に頼れるか」を知っておくと安心です。最寄りのコンビニ、公衆トイレ、自販機、福祉対応施設など、休憩や避難に使えそうな場所を事前に地図で確認しておきましょう。スマホの地図アプリ(Googleマップなど)に「休憩」「バリアフリー」「日陰」などのキーワードを保存しておくのも便利です。万が一体調が悪くなった時に、短い距離で涼しい場所にたどり着けるようにするのがポイントです。 これらのチェックポイントを習慣化しておくことで、夏の外出に自信が持てるようになります。日々の生活の中で少しずつ取り入れながら、自分に合った対策を見つけていきましょう。 まとめ 安全に外出を楽しむための暑さ対策には、 “風を送る”グッズ、 “冷やす”保冷アイテム、 “遮る”日差し対策、 “補給”用飲み物・塩分、 “使いやすさ”を工夫する小物 の5要素を組み合わせることで、安心して外出できる環境が整います。特に身体的な負担が大きい方にとって、これらのグッズは命を守る大切なサポートになります。 ぜひ、活用してみてください! 関連記事 https://www.minnanosyougai.com/article1/kannkakukabinnodekake/ https://www.minnanosyougai.com/article1/oshikatsu/ https://www.minnanosyougai.com/article1/jibunnniyasashiku/ https://www.minnanosyougai.com/article1/amekansetsu/ https://www.minnanosyougai.com/article1/kannkakukabinnodekake/
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好きなことが見つからない人へ|やりたいことの探し方入門

「自分の好きなことがわからない」「やりたいことがないまま年齢だけ重ねてしまった」と感じていませんか?実は、そうした悩みは年齢や立場に関係なく、多くの人が一度は抱えるものです。 「やりたいこと」はある日突然空から降ってくるわけではありません。大切なのは“見つけ方を知る”こと。 この記事では「好きなことが見つからない」と感じるあなたに向けて、自己理解のワークや向き・不向きの整理方法、実践的な行動ステップをご紹介します。 「やりたいことが見つからない」本当の理由 原因①:自己理解が浅い 子どもの頃から「周りの期待」や「社会的な正解」に合わせて生きてきた人ほど、自分自身の本音に鈍感になりがちです。何が好きか、何が嫌いか、本当はどうしたいのか。そこに向き合う機会がないまま大人になっていることがよくあります。 原因②:選択肢が多すぎて迷ってしまう SNSやネットの発達で、世の中には魅力的な「やりたいこと」が溢れています。しかし、その分「本当に自分に合っているのか」「他の方が良いのでは」と迷いが生じやすいのも事実です。 原因③:理想が高すぎて行動できない 「これが本当にやりたいことなのか確信が持てない」と悩み、行動できずにいる人も多くいます。でも本当は、「完璧な正解」を求めすぎてしまっているのかもしれません。 自己理解ワーク ①あえて「嫌いなこと」を書き出す やりたいことを探すためには、「やりたくないこと」を明確にするのもひとつの手段です。 たとえば以下のような問いを、自分に投げかけてみてください。 人と接するときに苦痛に感じるのはどんなとき? 仕事や勉強で「うんざり」したのはどんな瞬間? どんな作業や状況にストレスを感じる? これらを洗い出していくことで、逆に「自分に向いている働き方」や「大切にしたい価値観」が浮かび上がってきます。 ②「好き」「得意」「価値観」の3つを整理 やりたいことは、次の3つの重なりにあります。 好きなこと=興味がある・やってみたいと思うこと 例:文章を書く、料理、動画編集、人と話す など 得意なこと=自然にできること、他人より苦労せずこなせること 例:整理整頓、タイピング、聞き上手、分析力 など 大切にしている価値観=生き方や選択に関係する心の軸 例:自由、安心感、成長、社会貢献 など この3つをワークシートで書き出し、「重なる部分」に注目することで、自分にとって自然体でいられる「やりたいことの種」が見えてきます。 ③診断ツールと他己分析 自己診断ツールを活用する 厚生労働省が提供する「職業興味検査」など、無料で受けられる診断ツールが多数存在します。科学的な手法に基づいた診断は、主観だけでは見えない特性を発見する助けになります。 適職診断ツール(ミヅカラ) ④他己分析で「他人からの自分」を知る 自分で気づけない“強み”や“魅力”は、案外まわりの人が知っていたりします。「私ってどんな時にイキイキして見える?」「向いていそうな仕事ってある?」といった質問を、親しい友人や家族に聞いてみましょう。 ステップアップ 行動ベースで試す 自己理解を進めたら、「やりたいかも」と思ったことを小さく試してみるステップへ。重要なのは、いきなり転職したり習い事を始めたりすることではなく、「体験」してみること。 例えば…… 動画編集が気になる → YouTubeで無料講座を見る カウンセラーに興味 → noteで心理学コラムを読む カフェ経営が夢 → 週末に店主インタビュー記事を読む 行動に移してみると、「やっぱり違った」と気づくこともあります。それも大切な収穫。頭だけで考えず、まず一歩踏み出すことがカギです。 向き・不向きの判断軸を持つ 行動を重ねたあとは、「自分に合っていたかどうか」を振り返る時間が必要です。 向いているサイン やっていて時間を忘れる 疲れても充実感がある 自分らしさを発揮できる 不向きのサイン 毎回苦痛を感じる ミスが多く、改善も難しい 自分の価値観とズレがある 習慣化と集中力の工夫で継続力UP 「やりたいこと」は、一度見つけたからといってすぐ軌道に乗るわけではありません。日常生活の中で小さく取り組み続ける「習慣化」が重要です。 スマホの使用時間を制限する 1日15分だけでも続ける 週末に振り返りノートを書く 特に現代では「集中力の低下」がやりたいことの発見・継続を妨げる大きな障壁。デジタルデトックスや朝の静かな時間を使うなど、環境整備もポイントです。 まとめと次の一歩 「やりたいこと探し」は、自分の内面を見つめる旅でもあります。以下の5ステップを順に踏むことで、誰でも“本音”に近づくことができます。 やりたくないことを整理 好き・得意・価値観を見える化 診断・他人の声で客観視 行動で体験・検証 継続的に振り返る習慣 完璧な答えを求めすぎず「まずは動く」ことが何より大切です。   参考リンク・書籍 やりたいことがわからない原因と対処法(THE PORT)苦手・ストレスから考える適職(キャリアパーク)世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方やりたいことの見つけ方とは?自分がほんとうにしたい仕事を見つける方法(はたらくティブ)向き不向きの判断軸と適職の見つけ方(認知科学コーチング研究所)集中力を高める実践的な10の方法(みんチャレブログ)   関連記事 https://www.minnanosyougai.com/article1/oshikatsu/ https://www.minnanosyougai.com/article1/kitsuon/  
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障がい者グループホームの選び方

「ひとりで暮らしてみたいけれど、サポートも必要」そんな想いを抱える障がいのある方にとって、グループホームは“自分らしく暮らす”ための有力な選択肢です。 本記事では、グループホームの基本知識から、タイプごとの違い、入居までのステップ、費用の目安、実際の選び方まで詳しく解説します。実際に制度を利用する人だけでなく、家族・支援者にとっても参考になる内容です。 「安心できる場所で、自立を目指したい」――そんな願いを叶えるための第一歩として、ぜひこの記事を読んでみてください。 グループホームの種類と特徴 ① 介護サービス包括型 主に夜間・休日に食事・入浴・排せつ支援あり。 利用者数・事業所数とも最多で、軽度〜中等度の障がいの方に多く選ばれます ② 外部サービス利用型 主に夜間に相談や日常生活上の援助を提供。身体介護は外部の居宅介護サービスに委託。 比較的軽度の方に向いており、費用は場合により高くなることも。 ③ 日中活動サービス支援型 平日昼間もスタッフ支援あり。医療的ケアや短期入所対応が特徴。 重度の障がいがある方にも対応可能になった新型サービス。 ④ サテライト型住居 グループホーム近くのアパートやマンションで生活。定期巡回支援あり。 将来の一人暮らしを見据える人に適しており、利用期限2年。 最新トレンド情報 動物との共生型ホーム 犬や猫と暮らすことで、情緒安定やQOL向上につながると報告例あり。 全国で60カ所以上が確認されています。 IoT・見守り技術の導入 転倒自動検知センサー、健康状態の遠隔モニタリングなどで安心感がアップ。 オンライン医療連携 医師との遠隔相談や服薬指導が可能で、通院負担も低減されています。 利用者にとってのメリット ①「ちょうどいい距離感」で暮らせる安心感 一人暮らしの自立性と、実家暮らしの安心感。グループホームは、その“ちょうど中間”のような存在です。 食事や掃除などを自分でやりながら 必要なときはスタッフに助けてもらえる 他の入居者との関わりも、自分のペースでOK ②「少しずつできることが増える」自信につながる 日常生活そのものが、生活スキルのトレーニングになります。 ゴミ出し、洗濯、買い物などを練習できる スタッフが必要なところだけそっと支援 簡単な料理や金銭管理にも挑戦しやすい 自分のペースで“できること”が増えるたびに、自信が育っていく。一人暮らしへのステップアップを目指す人にもぴったりです。 ③ 経済的な負担が少ない暮らし方 公的制度を活用することで、費用の不安を抑えられます。 サービス利用料:原則1割負担(上限あり) 家賃補助(1〜2.5万円)で実質家賃が下がる 食費・光熱費も定額制で管理しやすい 地域によって補助の内容が異なるため、市区町村の福祉課で事前確認がおすすめです。 選び方のステップガイド STEP 1|自分のニーズを整理しよう まずは「自分がどんな暮らしを望んでいるか」を具体的に言葉にしましょう。支援者や家族と一緒に整理するのもおすすめです。 夜間もスタッフにそばにいてほしい? 食事や入浴に介助が必要? にぎやかな環境より静かなほうが落ち着く? 将来は一人暮らしを目指している? どのくらいの距離で家族・支援者と関わりたい? 自分に合う支援のタイプを知ることが、ミスマッチを防ぐ第一歩です。 STEP 2|支援区分と類型を確認しよう 障がい支援区分(0〜6)は、どの類型のホームを利用できるかに影響します。 ホームの種類 こんな人におすすめ 介護サービス包括型 生活全般にわたって支援が必要な人 外部サービス利用型 生活は自立しているが、相談や見守りが欲しい人 日中サービス支援型 日中の見守り・支援が必要な人 サテライト型 将来の単身生活を目指す人、静かな環境を希望する人 STEP 3|費用の見通しを立てよう グループホームの費用は、場所・支援の内容・家賃補助の有無で差が出ます。 月額の目安(全国平均) 費用項目 相場(概算) 備考 サービス利用料(1割負担) 5,000〜15,000円 障害福祉サービス費の1割 家賃 30,000〜50,000円 家賃補助により実質負担減可 食費・光熱費等 25,000〜35,000円 定額制のところも多い 特定障害者特別給付費(補足給付)家賃のうち上限1〜2.5万円まで国が負担。さらに市区町村で独自の助成がある場合も! STEP 4|複数のホームを見学・体験しよう パンフレットや写真だけでは分からない“雰囲気”や“肌感覚”を確かめましょう。 見学時のチェックポイント 室内のバリアフリー化(段差、手すり、トイレの広さなど) スタッフの対応は丁寧か?急かすような態度はないか? 利用者の様子は落ち着いているか?年齢層や性別構成は? 食事は手作り?外部委託?内容・栄養バランスは? 緊急時(発作、転倒など)の対応体制は? 可能であれば「体験入居」をしてみましょう。数日でも過ごしてみると、生活の合う・合わないがよく分かります。 STEP5|サービス等利用計画を作成しよう 正式に利用するには、「サービス等利用計画」が必要です(※相談支援専門員が作成します)。 内容に含まれるもの: どのような暮らしを望んでいるか(将来像) グループホームでどのような支援を受けたいか 医療・就労・日中活動などとの連携方針 「自分の想い」をなるべく具体的に伝えましょう。支援内容に反映されやすくなります。 STEP6|契約・入居準備をしよう 契約前に「重要事項説明書」を受け取り、内容をよく読みましょう。施設によっては保証人や身元引受人が必要になる場合もあります。 入居前に準備するもの 印鑑(実印)と本人確認書類 生活用品(衣類、寝具、日用品など) 医療・服薬関係の情報(お薬手帳、通院記録) 緊急連絡先や支援機関の連絡表 STEP7|入居後の振り返り 入居後は6か月ごとに支援内容を見直す「モニタリング」があります。スタッフや相談支援員と一緒に、現状を振り返って改善点を話し合いましょう。 モニタリングで確認すること スタッフの支援内容は十分か 他の利用者との関係でストレスがないか サテライト型や単身生活への移行希望はあるか? 不満や困りごとは遠慮せず伝えましょう。状況に応じて、別のグループホームへの変更も可能です。 よくある質問 Q. 支援区分が「非該当」でも入居できますか? A. はい、制度上は可能ですが、実際には断られることが多いです。 制度上、「非該当」や「区分1〜6」の人すべてがグループホームの利用対象です。 ただし、ホーム側は国からの報酬(給付費)を収入源とするため、「非該当」や「区分1」の場合、報酬が少なくなるため、入居を断られることがあります。 また「区分なしでも利用可能だが自己負担が高額になる」(区分認定されていないとサービス利用料が利用者負担になる)という実態もあります 参照:障がい福祉専門の税理士事務所 Q. ASD・ADHDなど発達障がいだけでも利用できますか? A. はい、発達障がいのみでも問題なく利用できます。 発達障がい(ASD・ADHD・LD含む)単独で入居できるホームは増えており、「発達障がい専門グループホーム」も存在します。 実際、重度の発達障がい者も対応可能な「日中活動支援型ホーム」などもあり、単なる施設入所より柔軟な選択肢があります。 参照:株式会社キズキ 発達障害のある人のグループホーム利用まとめ Q. 支援区分が高すぎても入居できない場合がありますか? A. 支援区分が高すぎると、サポートが不足する場合があります。 ホームによって受け入れられる支援区分に上限があり、高度な支援(例:区分6など)が必要な場合は、対応できるスタッフ数やスキルを備えていないケースもあります。 こうした場合は、「日中サービス支援型」や「介護包括型」、「施設入所支援」など高支援体制の類型を選ぶ必要があります。 参照:しゃふくさん Q. 医療的ケアが必要でも利用できますか? A. できますが、ホームの選び方が重要です。 日中サービス支援型や、医療連携が可能なホームであれば、看護師巡回やオンライン診療などで対応できます。 医療依存度が高い場合、「施設入所支援(障がい者支援施設)」も含めて複数の選択肢を検討するのが望ましいです。 参照:SMILE HOUSE まとめ:理想の暮らしを形にするために 自分の「欲しい生活」を明確に 類型の違いを理解し、マッチするものを選ぶ 見学で「肌感覚」を確認 支援計画と費用の見通しをしっかり持とう グループホームは「暮らしの安心」と「自立支援」の両方を可能にする住まいです。見学や関係機関との相談を重ね、あなたらしい毎日が送れる居場所を見つけてください。   関連記事 https://www.minnanosyougai.com/article1/shintaichintai/

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