2024.06.03

障害者アートを通じ、関わるすべての人々の社会参画の「きっかけ」を提供する~ソーシャルアート市場のミッションとビジョン~

障害者アートを通じ、関わるすべての人々の社会参画の「きっかけ」を提供する~ソーシャルアート市場のミッションとビジョン~

私たちは、NPO法人ソーシャルアート市場様にインタビューを行い、その活動の背景やビジョンについて詳しくお話を伺いました。

NPO法人ソーシャルアート市場様は、「アート」をテーマにし、障害児(者)の方々が一人でも多く社会参画ができるきっかけづくりと、そこに関わる全ての人々の社会的信頼と貢献を高めていく活動をしています!

 

ソーシャルアート市場様がどのような想いでこの活動を始められたのか、そしてその過程でどのような経験や挑戦があったのかについて、深く掘り下げてお聞きしたいと思います。

また、これからの展望についても伺い、ソーシャルアート市場様が目指す未来のビジョンやその実現に向けた計画について詳しくお話しいただきました。

 

このインタビューを通じて、彼らの熱い情熱や具体的な取り組みを共有することで、多くの方々にソーシャルアート市場様の活動の意義と影響力を知っていただければと思います。

 

障害当事者の社会参画の難しさを体験

国内で約964万人といわれる障害当事者の社会参画の難しさは、以前から問題としてさまざまなところで取り上げられています。

複雑な理由が絡み合っており、解決は簡単ではありません。私が障害者支援事業で支援に従事していることや、息子が障害児であるため、親としても幾度もその複雑性の原体験をしてきました。

 

一人でも多く笑顔になれるきっかけと新しい社会参画のあり方を提供したい

国内のみならず、世界全体が混沌と先が見通せない社会と経済に突き進んでいます。障害当事者ならびにそのご家族のみなさまは、さらに不安なお気持ちかと思います。

私たち団体が活動を通じて社会を変えることは不可能かもしれませんが、日常の中の幸福性の構築に共感し、参加してくれた方々が一人でも多く笑顔になれるきっかけと、新しい社会参画のあり方を提供できれば本望です。

将来的には世界で約12億人といわれている障害児(者)にもその輪を広げていきたいと夢見ています。

盛り上がるステージに乗りたくても乗れない現実

「障害者×アート」というテーマは、昨今盛り上がりを見せています。親としてもその分野の認知やブランディング向上には大いに賛同し、ともに後押しして行きたいと思っています

しかし、ふと目の前の息子に視点を移すと、その盛り上がるステージに乗りたくても乗れない現実を見せつけられます。また、支援者として利用者様から「普通でいいんです」と本音を突き付けられます。

 

3つの課題とさらなる活動計画

現在活動していて感じる課題は、以下の三つです。

  • 開拓

アーティスト(スキルは問わない)はもちろん、想いに共感してくれるライセンス契約ができる企業の開拓が急務です。

 

  • 適正運営

認定NPO基準の運営を1日でも早く実施していきたい。認定NPOが目的ではなく、私たちのビジョン実現のために手段として認定の仕組みが必要です。

 

  • 資金調達

資金調達はビジネスとして当然のところで、NPOだからこそ継続した高収益体制を持つ必要があります。

 

2024年度の活動

2024年度は全盲アート「Art In The DARK」コンテンツに注力していきます。チャリティ&ロイヤリティを両輪で回していく予定です。

  • チャリティ

イベント等で収益を目的とせず、啓発をメインとする活動です。価値ある発信でなければ株式会社やボランティアで十分と考えています。

 

  • ロイヤリティ

アートと相性が良いライセンスビジネスのスキームを構築していきます。ただし、どのライセンス契約でも良いわけではなく、関係者間でしっかりとしたストーリーが生まれることを前提とします。

ミッションとビジョン

私たちの思想は以下の二つです。

ミッション:新しい社会参画のきっかけを提供する。

ビジョン:自己表現のプラットフォームを構築する。

 

社会参画が難しい人々の「きっかけ」になりたい

障害者アートは手段であり目的ではありません。手段であるアートを活用し、社会参画が難しい人々の「きっかけ」になりたいと考えています。

社会は、社会課題を解決しようとするモノゴトであふれ、どんどん便利になっています。それはそれで良いと思っています。しかし、それは「自己決定」が希薄になっているのではないかとも考えます。

 

きっかけを提供することが私たちの使命

日本の豊かさは世界ランキング上位ですが、幸せ指数では先進国最下位です。この原因は、自己決定ができる環境や機会や概念が少なくなっているからではないかと感じています。

決めるのは、本人です。また、私たちが考える「社会参画」を求めている人は、当事者に限定しません。そこに関わる全ての人々と企業が対象です。障害という分野において、当事者だけにフォーカスが当たりすぎている傾向があります。

そうではありません。関係者すべてが新しい「きっかけ」が必要なのです。自己決定ができる、きっかけを提供することが私たちの使命です。

 

ソーシャルアート市場

https://socialart.my.canva.site/



まとめ

私たちは、障害者の社会参画を促進するために、アートを手段として新しい「きっかけ」を提供していきます。困難な課題に直面しつつも、共感し支えてくださる多くの方々とともに、未来への一歩を踏み出していきたいと考えています。

 

私たちの活動を通じて、一人でも多くの笑顔が生まれ、自己決定の機会が増えることを願っています。引き続きご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます!

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