2021.12.01

12月3日から9日は障害者週間!障害者週間とは?どんな取り組みをする?

障害者週間

12月3日から9日は障害者週間!障害者週間とは?どんな取り組みをする?

12月3日から9日は「障害者週間」です。障がい者への理解を深めるための取り組みが多くされます。障害者週間とは何か、その歴史や、障害者週間のおもな取り組みをご紹介します。

 

障害者週間とは?

障害者週間とは、国や地域公共団体、関係団体などが障がいへの理解をすすめる活動をおこなう一週間です。期間は12月3日から9日まで。国民の障害福祉への関心や理解を深めることや、障がい者が社会や経済、文化などの活動に参加する意欲を高めることを目的としています。

障害者基本法によって定められており、第9条には、「障害者週間」について、以下のように記述されています。

第9条
1 国民の間に広く基本原則に関する関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加することを促進するため、障害者週間を設ける。

2  障害者週間は、12月3日から12月9日までの1週間とする。

3  国及び地方公共団体は、障害者の自立及び社会参加の支援等に関する活動を行う民間の団体等と相互に緊密な連携協力を図りながら、障害者週間の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなければならない。

 

 

なぜ12月3日から9日?

12月3日と12月9日は、障がい者の権利に関わる重要な決定がされた日であるため、記念日のあいだの一週間を「障害者週間」として決められています。

12月9日・・・障がい者の日
昭和50年12月9日 「障害者の権利宣言」が国連総会で採択された日

昭和56年11月28日 国際障碍者年推進本部が12月9日を「障害者の日」にすることを決定

平成5年11月 障碍者基本法にも12月9日を「障害者の日」と規定される
12月3日・・・国際障害者デー
昭和57年12月3日 「障害者に関する世界行動計画」が国連総会で採択された日

平成4年 第47回国連総会で12月3日を「国際障害者デー」とすることを宣言

平成7年6月27日、障害者施策推進本部が、「障害者の日」と「国際障害者デー」に挟まれた一週間を「障害者週間」とすることを決定しました。

 

 

障害者週間のおもな取り組み

障害者週間では、各都道府県によって障がいに関わるさまざまなイベントが開催されます。障がい者アートの展示やミニコンサート、セミナーなどが開催されます。ご興味のある方はお住まいの地域公共団体のホームページをチェックしましょう。

国が主催する、障害者週間のおもな取り組みは以下のようなものがあります。

  • 障害者週間のポスター募集
  • 心の輪を広げる体験作文募集
  • 障がいの理解を深めるシンポジウム、セミナー

 

障害者週間のポスター募集

画像引用:https://www8.cao.go.jp/shougai/kou-kei/r02shukan/jyokyo.html

 

多くの自治体が夏から秋頃にかけて、障害者週間をあらわしたポスターの募集をします。

障害者週間のポスターのテーマは「障害の有無にかかわらず誰もが能力を発揮して安全に安心して生活できる社会の実現」です。

応募資格は「小学生および中学生」です。ポスターが都道府県または指定都市から内閣府に推薦されると、区分ごとに最優秀賞、優秀賞が1編、佳作が5編えらばれます。受賞者には賞状や表彰楯を贈られます。

また推薦作品や受賞作品は、障害者週間のあいだ、地下広場などで展示されます。

 

 

心の輪を広げる体験作文

ポスターと一緒に、障害者とのふれあいに関する体験作文の募集もされます。

体験作文のテーマは「出会い、ふれあい、心の輪 -障害のある人とない人との心のふれあい体験を広げよう-」。障がいのない人と、障がいのある人が関わった実体験が求められます。もちろん障がいのない方だけではなく、障がいのある方も、健常者との出会いや気づきを書いた作品を応募できます。

応募資格は「小学生以上」であり、三つの区分が設けられています。

・小学生区分

・中学生区分

・高校生区分および一般区分

400字詰め原稿用紙で、小学生区分・中学生区分は2~4枚程度、高校生および一般区分は4~6枚程度となっています。

入賞は最優秀賞が1編、優秀賞3編、佳作5編程度がえらばれます。受賞者には賞状や表彰楯を贈られます。

 

障がい理解を深めるセミナー

内閣府主催により、障害者週間の中で2日間、障がいに関するセミナーが東京都内でおこなわれます。1日に4件、関係法人が障がいをテーマにしたセミナーを実施します。時間は開催年によって異なりますが、1つのセミナーにつき約1時間半となっています。

2020年には、以下のようなテーマのセミナーが実施されました。

・なぜ人間の社会は、人間の多様な色覚に対応してないのか

・発達障害者の雇用を促進するために~若年求職者への支援を考える~

・強度行動障害の状態にある方、その家族の支援について

・『感じるから始める障害の理解!』~「見て」「体験して」「知って」「感じて」ひろげる~

障がい当事者、障がい者の家族、健常者の方のためにもなる内容ばかりです。

2021年は「オンラインセミナー」が実施されます。

 

  • 配信場所:内閣府ホームページ等のインターネット上のWebページ
  • 配信期間:令和3年12月3日(金)~28日(火)
  • 1講演あたり45分~60分
  • 手話通訳映像あり

 

東京都内でない方、外出が困難な方も気軽にセミナーを受けることができます。ぜひ、この機会に視聴してみてください。詳しくは内閣府ホームページで確認できます。

 

まとめ

12月3日から9日は障害者週間。12月3日、9日は障がい者に関わる大事な決定がされた記念日であり、そのあいだの一週間を「障害者週間」としています。

障がい理解を深めるため、ポスターや作文の募集・展示、障がいに関するセミナーがおこなわれます。2021年は内閣府ホームページなどでオンラインセミナーが開催されるので、誰でも参加しやすくなっています。

障がい当事者、障がい者のご家族、障がいについて気になっている方は、障害者週間に開催されるイベントにぜひご参加ください。

 

 

参考

障害者週間|障害者施策 - 内閣府

障害者週間の取り組みを知ろう | 障害者のための求人・雇用・仕事情報なら就職・転職サイト【ウェブ・サーナ】

令和2年度「障害者週間」行事実施状況 - 内閣府

障害者週間とは - 内閣府

内閣府主催障害者週間 「連続セミナー」 - 明治学院大学社会学部社会学科

社会福祉法人 日本身体障害者団体連合会

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