• 生活
2025.07.11

夏の暑さ対策 障がい者でも安心な外出グッズ&工夫集

身体障がいの有無にかかわらず、暑さや熱中症への対策は外出の安心につながります。
特に身体の体温調節に不安がある方や、車いす・バギーを使う方には、専用グッズや工夫があると快適さ・安全性がぐっと上がります。

この記事では、実用的で使いやすいアイテムを厳選し、外出時に役立つポイントを詳しくご紹介します。

便利な外出グッズ

送風付きクールアイテムで“風”を感じる快適さ

暑さ対策の基本は「風を感じること」。
送風グッズは、はっきりとした涼感と不快感の軽減につながります。

🔹 おすすめアイテム一覧

  • 車椅子用送風ファン(クリップ&羽なしタイプ)
  • 抱っこファン(ネックストラップ型)
  • 扇風機付きクールシート(送風+冷感マット)

ポイント説明

クリップ型の羽なし扇風機は、安全性と軽量さを兼ね備え、背中や脇に風を送れて快適です。
実際に使っている方は「地面の熱を背中に感じにくくなった」「汗による不快感が減った」と高く評価。

ただ、気温が高すぎると熱風を送ることになり、熱中症のリスクが上がるため注意が必要です。
体を濡れタオルや汗拭きシートで拭いてから風を当てるようにしたり、冷却プレートが付いているものを選ぶようにしましょう。

参考:夏の日に!車椅子の暑さ対策6つのヒント(京都きものサロン創夢)

保冷系グッズで体を内部からしっかり冷やす

日差しや送風だけでは足りない時は、体を冷やすグッズも効果的。特に首筋や脇の下など太い血管付近を冷やすと全身に涼しさが広がります。

🔹 実用アイテム一覧

  • 首掛け保冷剤ポーチ(フィルム式・ジェル式)
  • 冷感タオル・UVカットブランケット(吸水性・通気性あり)
  • 保冷パッド・ジェル入りクッション(車椅子座席用)

ポイント説明

冷感タオルは、濡らすだけで数時間持続し、重ねて使えばゲリラ豪雨のような激暑にも対応できます。
また、座席用クッションは地面からの輻射熱を防ぎ、体表温度を安定させる効果も。

参考:暑さ対策におすすめの人気冷却グッズ徹底解説!(MY KITCHENCAR)

日差し対策グッズで“温度そのもの”を防ぐ

直射日光は体温を上げる最大の原因です。UVカットグッズは見た目以上に重要です。

🔹 おすすめアイテム

  • UVカット日傘(遮光率99%・軽量タイプ)
  • 通気性帽子や広めつば帽子(通気孔付き)
  • 車椅子用日よけサンシェード(UPF50+)

ポイント説明

日傘は自立姿勢でも使用できます。帽子は首まで影ができる設計を選ぶと、日焼け対策にも有効。
車椅子に付ける遮光シェードは、日陰のような安心空間を創り出すアイテムとして人気です。

参考:熱中症対策に効果のある日傘・帽子は?

水分と塩分補給の“持ち運び”アイテム

外出中は"体の中から冷やす"ことも忘れずに。携帯できる飲み物や補給グッズがあると安心です。

🔹 ポイント

  • 経口補水液(OS-1など)
  • ミニ水筒入りスポーツドリンク
  • 塩飴・塩タブレット(1粒タイプ)

ポイント説明

OS-1などの経口補水液は即効性があり、脱水の初期段階に効果的だと厚労省も推奨しています。
また、スポーツドリンクはポーチで常に手元に。塩飴はバッグやサコッシュに忍ばせておくと便利。

参考:塩分補給と水分補給について(厚生労働省)

外出前・外出中にチェックしたい5つのポイント

夏のお出かけは、**事前の準備と「気づく力」**が大きな安心につながります。以下の5つのポイントを意識しておくと、突然の体調不良や不安な場面でも慌てず対応しやすくなります。

1. 定期的な水分補給

20分おきに少しずつ、こまめに水分を摂ることが大切です。
のどが渇いたと感じた時には、すでに軽度の脱水状態になっていることも。
携帯しやすい小型のボトルやストロー付きマグなど、自分が飲みやすい容器を選んでおくとスムーズに補給できます。
甘いジュースよりも、水や経口補水液、塩分を含んだ飲料がおすすめです。

2. 体感温度を測る

首や背中を手で触れて、汗の量や皮膚の温度をこまめに確認しましょう。
特に車椅子使用時は、背中に熱がこもりやすいため注意が必要です。
背中が熱くなっていたら、いったん止まって送風ファンを当てたり、保冷パッドで冷やすようにすると効果的。
周囲に比べて自分の体が熱いと感じたら、無理せず涼しい場所へ移動しましょう。

3. 風の通り道を確保

リュックと背中の間、座面などに冷却シートや通気素材を挟むと、熱のこもりを防げます。
とくに背もたれや座面に体が密着していると、空気の循環がなくなり体温が上がりやすくなります。
メッシュ素材のクッションや、ジェルパッド入りの冷却マットを使うと通気性と快適さがアップします。
車椅子やバギーの場合は、背面に取り付ける送風ファンとの併用もおすすめです。

4. 日陰を探す

日差しの強い日は「どこで休憩するか」も計画のうちに入れておきましょう。
ベンチや建物の陰、駅ナカの広場、バス停の屋根の下など、休めるスポットを見つけたら迷わず活用を。
公園などでレジャーシートを広げて休む場合も、必ず木陰やテントの中を選んでください。
長く移動する時は、「次に休める場所までの距離」を常に意識して行動すると、疲れや熱中症のリスクを軽減できます。

5. 緊急時の移動動線確認

もしもの時に備え、「どこに避難できるか」「誰に頼れるか」を知っておくと安心です。
最寄りのコンビニ、公衆トイレ、自販機、福祉対応施設など、休憩や避難に使えそうな場所を事前に地図で確認しておきましょう。
スマホの地図アプリ(Googleマップなど)に「休憩」「バリアフリー」「日陰」などのキーワードを保存しておくのも便利です。
万が一体調が悪くなった時に、短い距離で涼しい場所にたどり着けるようにするのがポイントです。

これらのチェックポイントを習慣化しておくことで、夏の外出に自信が持てるようになります。
日々の生活の中で少しずつ取り入れながら、自分に合った対策を見つけていきましょう。

まとめ

安全に外出を楽しむための暑さ対策には、

  • “風を送る”グッズ、
  • “冷やす”保冷アイテム、
  • “遮る”日差し対策、
  • “補給”用飲み物・塩分、
  • “使いやすさ”を工夫する小物

の5要素を組み合わせることで、安心して外出できる環境が整います。
特に身体的な負担が大きい方にとって、これらのグッズは命を守る大切なサポートになります。

ぜひ、活用してみてください!

関連記事

感覚過敏でも安心!公共交通でのお出かけを快適にするヒント集

【障がいがあっても大丈夫!】推し活を楽しむための現地参戦ガイド

心の調子が悪い日でも大丈夫|自分にやさしく暮らすヒント集

雨の日の関節痛…少しでも楽にする方法!

https://www.minnanosyougai.com/article1/kannkakukabinnodekake/

関連情報

みんなの障がいへ掲載希望の⽅

みんなの障がいについて、詳しく知りたい方は、
まずはお気軽に資料請求・ご連絡ください。

施設掲載に関するご案内