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2025.11.14

障がいがあっても楽しめる!“やさしいクリスマス”の過ごし方ガイド

クリスマスは、本来「楽しむ日」なのに人混み・音・慣れない予定の増加によってしんどさが出やすい時期でもあります。
特に身体障がい・精神障がい・発達障がいがある人にとっては、外出の負担や感覚刺激、スケジュール増加が大きなストレスになることがあります。

そこでこの記事では、「誰でも楽しめる」「無理しないで参加できる」クリスマスの過ごし方を、特性別にわかりやすく紹介します。
あなたや家族に合う“やさしいクリスマス”のヒントがきっと見つかるはずです。

クリスマスを“やさしく”するための基本アイデア

静かな場所で楽しむ工夫

騒音が苦手な人向けのクリスマス空間づくり

人混みや大音量が苦手な人は、まず“音量コントロール”を意識するだけで、驚くほど過ごしやすくなります。

イルミネーションイベントに行くなら、混雑が少ない平日の早い時間帯が理想的です。
また、家でクリスマスを楽しむなら、照明をこだわるだけでも雰囲気は十分に作れます。

イルミネーションは“下見”と“混雑回避”がコツ

バリアフリー情報が充実している大規模スポットを選ぶと安心です。
日本各地のイルミネーション情報は「ウォーカープラス」などで確認できます。
https://illumi.walkerplus.com/

他の記事では首都圏のオススメスポットも紹介しています。

車いすでも行ける!バリアフリーなクリスマスイベント・イルミネーション特集|主要都市別アクセスガイド

 

無理しない参加方法を選ぶ

「短時間だけ参加」も立派な選択

クリスマスイベントは、最初から最後まで参加しなくてはいけないわけではありません。
“行ってみて無理だったら途中で帰る”というスタンスで十分です。
特に精神障がい(不安、パニック症状など)がある人は、選択肢を多く持つことが心の余裕につながります。

在宅で参加できる“オンラインクリスマス”の広がり

コロナ禍以降、家から参加できるオンラインイベントが急増しました。
手話つきオンラインミサ、オンライン合唱、クリスマスの朗読会など、障がいに関係なく参加できる形が広がっています。

例えば、教会・福祉団体・自治体が配信するオンラインイベントは年々増加していますので、「教会 クリスマス 配信」などで検索してみるのもオススメです。

予定の詰めすぎを避ける

クリスマスシーズンは気づくと予定でいっぱいになりがちです。
そのため、あえて予定数を「半分にする」「1日1予定までにする」など、余白を作るだけで負担が減ります。

特性別・やさしいクリスマスの楽しみ方

身体障がいの人の過ごし方

バリアフリーな外出スポットを選ぶ

車いすユーザーや片麻痺の人にとって、段差・舗装・トイレ・駐車場などの環境は大切です。
大規模イルミネーションは、ほとんどの会場でバリアフリー導線が整ってきています。

バリアフリー情報を調べるには、以下のサイトが便利です。
WheeLog!:https://wheelog.com/ (車いすでも行ける場所を共有するアプリ)

片手で楽しめるクリスマス料理・工作

身体の使い方に制限がある場合でも、片手調理グッズを利用すればクリスマス料理は簡単に準備できます。
・片手で使えるまな板
・シリコンカップケーキ
・市販品+ひと工夫でクリスマス仕様
など、無理なくイベント感を楽しめます。

外出が難しいなら“家クリスマス”が王道

家で楽しむクリスマスは、実は一番自由度が高い方法です。
照明・香り・好きな映画(音声ガイド付き作品なら視覚障がい者も安心)を活用し、負担の少ない環境でゆっくり過ごせます。

精神障がい(不安・うつ・パニックなど)の人

“人混みゼロ”のクリスマスを選ぶ

クリスマス=外出ではありません。
家の中での静かな過ごし方は、むしろ精神的な安定に合っています。

・静かな音楽
・温かい飲み物
・自分のペースで開けるプレゼント
など「刺激の少ない楽しみ方」に焦点を置くことで負担が減ります。

“孤独感”が出やすい時期こそオンライン交流

精神的な辛さが強い人にとって、クリスマスは孤独感を感じやすい時期です。
SNSやオンラインコミュニティでは、クリスマス会・おしゃべり会などを無料で開く団体も増えています。

・NPOのピアサポート
・コミュニティの雑談会
・YouTubeライブの参加

“距離感のある交流”ができるオンライン空間は、精神的にも優しい場所です。

プレゼントの準備も完璧じゃなくていい

クリスマスの“やらなきゃ”を減らすために
「今年はプレゼントなし」
「メッセージカードだけ」
「後日落ち着いて買う」
などの選択肢を持つと気が楽になります。

発達障がい(ADHD・ASDなど)の人

感覚刺激を抑えたクリスマス環境づくり

発達障がいの中でもASD傾向のある人は、光や音の刺激が大きいと疲れやすくなります。
そのため、照明を控えめにしたり、静かなクリスマスミュージックをかけたりすると安心しやすいです。

参考動画

ADHDの“うっかり”を減らすクリスマスの工夫

ADHDの人は
・プレゼントの買い忘れ
・予定のダブルブッキング
・準備の先延ばし
が起こりやすい傾向があります。

そのため、
・買い物は「前日まとめ・リマインダーセット」
・予定は「紙カレンダー+スマホ」
・装飾は「最低限の1セットを毎年使う」
など、負担の少ない仕組みづくりが大切です。

ルーティンが崩れがちな時期こそ柔軟に

発達障がいの人は、日常のリズムが乱れると不安が強まります。
クリスマス時期だけ「特別なスケジュール」を目に見える形で作っておくと、安心できます。

家族・友人との過ごし方の工夫

“できることベース”で役割を決める

障がいがある人に「無理な役割」を与えると負担になります。
「できること」をベースに役割分担をすると、助け合いながら楽しめます。


・片手が使いづらいなら飾り付けは家族が担当
・精神的に不安定なら準備は最小限に
・感覚過敏があるなら環境調整を家族がサポート

静かで優しい時間を一緒に作る

クリスマス=派手なイベント、という固定概念は捨てましょう。
一緒に温かい飲み物を飲むだけでも立派なクリスマスです。

“支える・支えられる”の両方が自然でいい

障がいがある人でも大切な人たちを喜ばせることはできます。
歌、メッセージ、動画編集、料理の盛り付け…小さなことが“贈り物”になります。

まとめ:クリスマスは“無理しない幸せ”で十分

障がいがあっても、クリスマスの楽しみ方は無限にあります。
大切なのは
「できる方法で楽しむ」
「無理をしない」
「心地よさを大事にする」

この3つだけです。

クリスマスは“特別な日だから頑張る日”ではなく、“自分を大切にする日”でもあります。
今年はぜひ、あなたにとって一番優しいクリスマスを選んでください。

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