俳優・佐藤二朗さんが公表した「強迫性障がい」とは?周囲の理解や支援も重要な障がい
俳優の佐藤二朗さんがSNSで小学生の時に発症した「強迫性障がい」を公表しました。100人に1〜4人が発症するといわれる障がいとは一体何でしょうか?
強迫性障がいとは?
強迫性障がいは、患者が繰り返し同じ考えや感情、または特定の行動を経験し、日常生活を妨げる障がいです。個々の人によって異なる症状と程度で現れますが、不安、恐怖、または不安定な感情が多く挙げられます。
強迫性障がいの症状
強迫観念:常に頭に浮かぶ不安や嫌な考えやイメージ
清潔や安全に関する不安、病気や事故の心配、または宗教的な疑念など、種類は多岐にわたります。
強迫行動:不安を和らげるために何度も同じ行動をすること
手を洗ったり、物を整理したり、特定のルーティンを繰り返すことがよくあります。
病理的な疑いや焦燥感:自分や他人の安全や健康に対する過剰な懸念
何度も同じことを確認し、まだ十分でないと感じると何度も繰り返すことがあります。
長期間の影響
症状は長時間続くことがあり、日常生活に深刻な影響を与える可能性があります。
強迫性障がいの治療法
・認知行動療法
対処法を学び、不安や強迫行動に対処する方法を身につけます。
認知行動療法は、心理学を用いた治療法で、精神科医や心理士などで、患者の認知や行動を変えていくようにはたらきかけます。
・薬物療法
抗不安薬や抗うつ薬が、一部の患者にとって有効な治療法となる場合があります。
服用を始めると、早い人では2〜3週間で症状が軽減するなどの反応が出てきますが、もっと後になって反応が出る人もいます。
疲れを溜めないよう適度な休憩をしましょう
強迫性障がいはしばしば見逃されたり、誤解されたりすることがあります。患者が自らの症状を恥じたり、隠したりすることがよくありますが、早期に適切な治療を受けることは非常に重要です。家族や友人がサポートし理解を示すことも、患者が治療に向けて前進するのにとても大切なことです。
日々の生活の中で、不安やストレスを感じるときがありますが、それを打ち消そうとしたり、焦って解決したりしようとすると逆効果です。疲れを溜めないよう意識して適度な休憩をとるようにしましょう。
まとめ
強迫性障がいは、生活がしにくくなる大変な障がいですが適切な治療とサポートがあれば、普段の生活を送ることができる場合があります。早期の正確な診断と周囲の支援はとても大切ですね。
参考
俳優・佐藤二朗さんが公表「強迫性障害」 医師「完治するのは難しい」心配性との違いは?受診の目安は?【Nスタ解説】 | TBS NEWS DIG