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車いすだからこそ映えるスタイル|個性と自由を着こなすファッションの楽しみ方

車いすを利用していると、「服が着にくい」「おしゃれできない」と感じることは少なくありません。
ですがその制約の中にこそ、工夫や個性、スタイルの可能性が生まれます。
ファッションは誰もが楽しむ権利。
車いすだからこそ似合う、格好よく見えるファッションの可能性を探ってみましょう。
車いすファッションの魅力は「個性」と「自由」

見た目の自由さが生むスタイルの個性
東京・原宿でストリートスタイルを発信している車いすのスタイリスト・徳永啓太さんは、車いすに座ったまま着こなしを楽しむスタイルで注目を集めています。
彼のInstagramは多くのファンを魅了しています。
参考リンク:Vogue
Blog: https://medium.com/@capsuleringo15
Instagram: https://www.instagram.com/keita.tokunaga_/
「車いすだからこそかっこいい」発想の服づくり
日本福祉医療ファッション協会 代表理事の平林景さんは、「車いすだからこそかっこいい」と語ります。
車いすでも着やすく、かつスタイリッシュな服を目指すブランド『bottom’all』は、パリコレ出場へ向けて注目されています。
参考リンク:note(ノート)
公式HP:https://keihirabayashi.com/
ファッションが変える“見え方”、そして社会

包括的ブランドの先駆け「tenbo」
ブランド「tenbo」は、障がいの有無に関わらず誰でも着られるインクルーシブな服を展開。
障がいのあるモデルとないモデルを同じ舞台で紹介し、新しい視点をファッション業界に持ち込みました。
参考リンク:Metropolis Japan
公式HP:tenbo
公式Youtube:https://www.youtube.com/@tenboofficial2414
“福祉×おしゃれ”が社会を変える一歩に
“福祉におしゃれは無用”という固定観念を覆す動きも。
平林さんが提案したファッションブランドやその活動は、障がいとおしゃれの垣根をなくし、偏見を変えようとする挑戦の象徴です。
参考リンク:オシャレで変えていく。障害や病気に関わらず、皆が自由に着られる『bottom’all』とは?
車いすユーザー向けファッションの工夫ポイント

着脱しやすく設計された服
車いすに座ったままでも脱ぎ着しやすい服が求められています。
例えば、「bottom’all」は巻きスカートをヒントにして、車いすユーザーが独立して着替えやすい構造を実現しています。
参考リンク:「批判があれば大成功」車椅子ファッションから社会を変えるーーパリコレでショー開催に挑戦する「bottom’all」
高機能とデザインの両立
重度心身障害を持つ方を対象に、機能性とデザイン性を兼ね備えた洋服も進化しています。
見た目にも配慮したデザインで、介助負担を減らしながらおしゃれを楽しめる取り組みです。
参考リンク:「おしゃれをあきらめない」——重度心身障害者の“装う自由”をファッションショーで実現!
ファッションは「自己表現」と「社会へのメッセージ」

見本となるモデルの存在
東京ファッションウィークや国際的な舞台で活躍する車いすのモデルやアーティストは、「車いすだからこそ映える」というポジティブな見本となり、多くの人に影響を与えています。
参考リンク:nationthailand、Vogue
アートでファッションの常識を超える
両足が義足のアーティスト片山真理さんは、義足や服装を創作と美の一部に昇華。
ファッションを通じて身体の多様性を問い、前向きに自己表現する姿は多くの人の「自由」を刺激します。
参考リンク:Accessible Japan、AKIO NAGASWA
まとめ:「車いす×ファッション」は可能性のスタートライン
- 車いすだからこそ体現できるスタイルや個性がある
- 包摂的なブランドや活動が、ファッションの常識を変えている
- 機能性とデザインが両立すれば、おしゃれはさらに楽しくなる
- 社会へのメッセージとなるファッション表現も可能
車いすと服が組み合わさったとき、そこには“新しい美しい表現”が生まれる可能性があります。
次のファッションシーンで見かけるその姿は、「生きる楽しさの象徴」として輝きを増すことでしょう。