2024.02.09

「こども誰でも通園制度」柔軟な子育て支援の新たな一歩

導入の背景

近年、日本では少子化が進み、子育て世帯の支援が喫緊の課題となっています。その中で注目されているのが、「こども誰でも通園制度」の導入です。この制度は、子どもたちが安心して保育施設や幼稚園に通える環境を整えることを目的として、親が就労していなくても時間単位などで子どもを預けられるようにする新たな通園制度です。

 

制度の概要

「こども誰でも通園制度」は、あらゆる子どもが保育施設や幼稚園に通えるよう、待機児童の解消や保育の場を増やすことを柱としています。これにより、保護者が安心して働くことができ、子育てに関わる負担が軽減されることが期待されています。

 

対象となる子どもたち

対象となるのは0歳6か月から3歳未満の子どもで、保育所や認定こども園、幼稚園、地域子育て支援拠点、児童発達支援センターなどで行うとしています。

この制度は、経済的な事情や地域の状況に関係なく、全ての子どもたちが利用できるよう設計されていて、特に経済的に厳しい状況にある家庭や地域の格差が緩和されることが期待されています。また、障がいをもった子どもたちなど多様なニーズにも柔軟に対応することが可能となります。

保育施設の増設と人材確保

この画期的な制度を行うには、保育施設の増設や質の向上、そして保育士の確保が不可欠です。政府や自治体は、これらの課題に積極的に取り組み、施設の充実化と保育士の待遇改善に努めています。新松戸南部保育所の木村良子所長は「多くの子どもを預かることになるので保育士のスキルも必要で、心に余裕がないとよい保育はできない。人員配置などについても考えてほしい」と話しています。

 

地域との連携の重要性

「こども誰でも通園制度」の成功には、地域との緊密な連携が欠かせません。地域の特性やニーズに合わせて、保育施設や幼稚園の運営が行われることで、地域全体で子育て支援のネットワークが形成されます。地域住民の参加や支援も重要であり、地域コミュニティの結束が一層深まることが期待されます。孤立している家庭や、病気や障がいなどで保育所などとつながりにくい子どもたちも利用できる仕組みにしていくことが大事です。

 

まとめ

「こども誰でも通園制度」は、子育て世帯の支援を目指す取り組みの一環として、社会全体での取り組みが求められる重要な政策です。保護者の働きやすさや子どもたちの健やかな成長を支えるために、今後も制度の充実と地域社会との連携が不可欠だと感じました。

 

参考

「こども誰でも通園制度」試行的事業の指針 こども家庭庁 | NHK

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