• 痛み
2025.05.02

雨の日の関節痛…少しでも楽にする方法!

「雨が近づくと、関節がズキズキ…」
「天気が悪いだけで、気分まで落ち込んでしまう」

そんな経験はありませんか?
特に関節リウマチ・脳性まひ・神経障害性疼痛などを抱える障がい当事者にとって、気圧や湿度の変化による関節痛や不調は深刻な問題です。

本記事では「なぜ雨の日に関節が痛くなるのか?」という原因から、実際に役立つ対処法・生活の工夫までをわかりやすく紹介します。

気圧の変化が神経を刺激する

雨の日に関節が痛くなる主な理由は、気圧の低下
気圧が下がると、体内の圧力バランスが崩れ、関節周囲の組織が膨張しやすくなり、神経を刺激して痛みを引き起こします

☔️ 特に古傷がある人や慢性痛を抱える人は、気圧の影響を受けやすいと言われています。

湿度や気温の変化も関係

  • 湿度が高くなると、関節の可動域が低下しやすくなる
  • 気温が下がると、筋肉がこわばって痛みを助長しやすい

つまり「雨=低気圧・湿気・寒さ」という三重苦が、痛みを感じやすい状態をつくってしまうのです。

痛みを和らげる生活の工夫3選

① 軽いストレッチや関節ほぐしで「めぐり」を良くする

「動かすと痛いから休む」ではなく、無理のない範囲で軽く動かすことがポイントです。

  • 手首や膝を回す
  • 温タオルで関節を温めながらゆっくり伸ばす
  • 深呼吸をしながら、肩を上下に動かすだけでもOK

✅ 血流をよくすることで、痛みが和らぎやすくなります。

② 温めることで痛みを緩和する

冷えは関節痛の大敵。
特に梅雨や秋の長雨の時期は体を温める意識を持ちましょう

  • 電子レンジで温めたタオルを当てる
  • 使い捨てカイロを腰や膝に貼る
  • 足湯や入浴でじっくり全身を温める

✅ 「湿布よりホッカイロが効く」という人もいます。

③ 天気アプリで「気圧予報」をチェック

最近は「気圧予報機能つきの天気アプリ」も増えてきました。
前もって「そろそろ痛みそうだな」とわかると、対処もしやすくなります。

おすすめアプリ例:

  • 頭痛ーる(気圧グラフ+痛みの記録機能あり)
  • ウェザーニュース(気圧・湿度の予報が細かく見られる)

✅ 「天気と痛みの関係性」に気づくだけで、不安感が減ることもあります。

関節の痛みを和らげる食べ物・飲み物

① 抗炎症作用のある食材を積極的にとる

関節痛には、体の炎症を抑える働きがある食材が効果的とされています。

  • 青魚(サバ・イワシ・サンマなど)
     → EPA・DHAが炎症をやわらげる
  • トマト・ブロッコリー・ほうれん草
     → 抗酸化作用が高く、関節周囲のダメージ予防に
  • ショウガ・ターメリック(ウコン)
     → 体を温めながら炎症を抑えるスパイスとして人気

✅ コンビニやスーパーで買える“即席みそ汁+サバ缶”のような組み合わせでも◎!

② 水分補給は「こまめに」がカギ

湿度が高い日でも、意外と水分不足になっていることがあります。
関節を潤すためにも、体内の水分循環はとても重要です。

おすすめの飲み物

  • 白湯
  • 生姜湯
  • ハーブティー(カモミール・ルイボスなど)
  • カフェインの少ない温かい飲み物

✅ 常温〜ホットで体を冷やさずに水分補給しましょう。

雨の日は「心の痛み」にも要注意

関節が痛むと、無意識のうちに気分も落ち込みがちになります。
特に障がい当事者の場合「また今日も動けない…」「人と会えない…」という孤独感につながることも。

① 自分を責めない工夫を

「痛い日は何もできなくて当たり前」
そう自分に言い聞かせるだけでも、気持ちが軽くなります。

  • SNSや日記で感情を吐き出す
  • 「今日は休む日」と割り切って、お気に入りの音楽や動画でリラックス

② つながりを保つ習慣を

  • 雨の日こそ、誰かとメッセージを交わす
  • オンラインコミュニティで「わかる」と共感し合う

✅ 「痛みを一人で抱えない」ことが、心のセルフケアになります。

医療の力を借りることも選択肢のひとつ

もし、雨の日だけでなく日常的に痛みが強い場合や、日常生活に支障が出ているときは、医師に相談することも大切です。

主な相談先

  • 整形外科:関節・筋肉の炎症や機能低下について相談
  • リウマチ科:関節リウマチや自己免疫疾患の可能性がある場合
  • ペインクリニック:痛みのコントロールを専門的に扱う

医療機関では、以下のような選択肢も検討できます

  • 鎮痛薬(内服・外用)
  • 漢方薬
  • 理学療法(温熱療法・ストレッチ指導など)
  • 精神面のケア(心療内科・カウンセリング)

✅ 我慢が美徳ではありません。「相談できること自体が強さ」です。

まとめ:雨の日の関節痛にはゆるやかに付き合う

  • 雨の日に関節が痛むのは、気圧・湿度・気温の影響が原因
  • 痛みと向き合うには「無理をしないこと」「温めること」「前もって対策すること」が大切
  • 食事・気圧チェック・ストレッチなど、日常の小さな工夫が心と体を守ってくれる
  • 心が落ち込む日は「がんばらない選択肢」も用意しておこう

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