- 痛み
雨の日の関節痛…少しでも楽にする方法!

「雨が近づくと、関節がズキズキ…」
「天気が悪いだけで、気分まで落ち込んでしまう」
そんな経験はありませんか?
特に関節リウマチ・脳性まひ・神経障害性疼痛などを抱える障がい当事者にとって、気圧や湿度の変化による関節痛や不調は深刻な問題です。
本記事では「なぜ雨の日に関節が痛くなるのか?」という原因から、実際に役立つ対処法・生活の工夫までをわかりやすく紹介します。
気圧の変化が神経を刺激する

雨の日に関節が痛くなる主な理由は、気圧の低下。
気圧が下がると、体内の圧力バランスが崩れ、関節周囲の組織が膨張しやすくなり、神経を刺激して痛みを引き起こします。
☔️ 特に古傷がある人や慢性痛を抱える人は、気圧の影響を受けやすいと言われています。
湿度や気温の変化も関係
- 湿度が高くなると、関節の可動域が低下しやすくなる
- 気温が下がると、筋肉がこわばって痛みを助長しやすい
つまり「雨=低気圧・湿気・寒さ」という三重苦が、痛みを感じやすい状態をつくってしまうのです。
痛みを和らげる生活の工夫3選

① 軽いストレッチや関節ほぐしで「めぐり」を良くする
「動かすと痛いから休む」ではなく、無理のない範囲で軽く動かすことがポイントです。
- 手首や膝を回す
- 温タオルで関節を温めながらゆっくり伸ばす
- 深呼吸をしながら、肩を上下に動かすだけでもOK
✅ 血流をよくすることで、痛みが和らぎやすくなります。
② 温めることで痛みを緩和する
冷えは関節痛の大敵。
特に梅雨や秋の長雨の時期は体を温める意識を持ちましょう。
- 電子レンジで温めたタオルを当てる
- 使い捨てカイロを腰や膝に貼る
- 足湯や入浴でじっくり全身を温める
✅ 「湿布よりホッカイロが効く」という人もいます。
③ 天気アプリで「気圧予報」をチェック
最近は「気圧予報機能つきの天気アプリ」も増えてきました。
前もって「そろそろ痛みそうだな」とわかると、対処もしやすくなります。
おすすめアプリ例:
- 頭痛ーる(気圧グラフ+痛みの記録機能あり)
- ウェザーニュース(気圧・湿度の予報が細かく見られる)
✅ 「天気と痛みの関係性」に気づくだけで、不安感が減ることもあります。
関節の痛みを和らげる食べ物・飲み物

① 抗炎症作用のある食材を積極的にとる
関節痛には、体の炎症を抑える働きがある食材が効果的とされています。
- 青魚(サバ・イワシ・サンマなど)
→ EPA・DHAが炎症をやわらげる - トマト・ブロッコリー・ほうれん草
→ 抗酸化作用が高く、関節周囲のダメージ予防に - ショウガ・ターメリック(ウコン)
→ 体を温めながら炎症を抑えるスパイスとして人気
✅ コンビニやスーパーで買える“即席みそ汁+サバ缶”のような組み合わせでも◎!
② 水分補給は「こまめに」がカギ
湿度が高い日でも、意外と水分不足になっていることがあります。
関節を潤すためにも、体内の水分循環はとても重要です。
おすすめの飲み物
- 白湯
- 生姜湯
- ハーブティー(カモミール・ルイボスなど)
- カフェインの少ない温かい飲み物
✅ 常温〜ホットで体を冷やさずに水分補給しましょう。
雨の日は「心の痛み」にも要注意

関節が痛むと、無意識のうちに気分も落ち込みがちになります。
特に障がい当事者の場合「また今日も動けない…」「人と会えない…」という孤独感につながることも。
① 自分を責めない工夫を
「痛い日は何もできなくて当たり前」
そう自分に言い聞かせるだけでも、気持ちが軽くなります。
- SNSや日記で感情を吐き出す
- 「今日は休む日」と割り切って、お気に入りの音楽や動画でリラックス
② つながりを保つ習慣を
- 雨の日こそ、誰かとメッセージを交わす
- オンラインコミュニティで「わかる」と共感し合う
✅ 「痛みを一人で抱えない」ことが、心のセルフケアになります。
医療の力を借りることも選択肢のひとつ

もし、雨の日だけでなく日常的に痛みが強い場合や、日常生活に支障が出ているときは、医師に相談することも大切です。
主な相談先
- 整形外科:関節・筋肉の炎症や機能低下について相談
- リウマチ科:関節リウマチや自己免疫疾患の可能性がある場合
- ペインクリニック:痛みのコントロールを専門的に扱う
医療機関では、以下のような選択肢も検討できます
- 鎮痛薬(内服・外用)
- 漢方薬
- 理学療法(温熱療法・ストレッチ指導など)
- 精神面のケア(心療内科・カウンセリング)
✅ 我慢が美徳ではありません。「相談できること自体が強さ」です。
まとめ:雨の日の関節痛にはゆるやかに付き合う
- 雨の日に関節が痛むのは、気圧・湿度・気温の影響が原因
- 痛みと向き合うには「無理をしないこと」「温めること」「前もって対策すること」が大切
- 食事・気圧チェック・ストレッチなど、日常の小さな工夫が心と体を守ってくれる
- 心が落ち込む日は「がんばらない選択肢」も用意しておこう