2022.02.21

子どもにもアートを。障がい者アートの可能性は?自宅でまず何をしたらいい?事業所でおこなう創作活動は?

障がい者アート

子どもにもアートを。障がい者アートの可能性は?自宅でまず何をしたらいい?事業所でおこなう創作活動は?

 

最近は障がい者アートが注目を集めており、ビジネス化や商品化がすすみ、多くの人の目に留まるようになりました。そんな障がい者アートには、セラピーや治療効果、子どもの将来の可能性を広げるなど、さまざまな力をもっています。

障がい者アートの可能性や、自宅でお子さんとアートを楽しむ方法、児童発達支援施設の創作活動をご紹介します。

 

障がい者アートの可能性

障がい者アートは将来、お子さんの仕事になるわけではなく、生涯の趣味になったり、セラピーや治療効果になったりと、多くの可能性を秘めています。

  • セラピー効果
  • 自閉スペクトラム障がいの困難を助ける
  • 将来の可能性が広がる
  • 生涯の趣味になる

 

セラピー効果

絵を描くことやものをつくることは、セラピー効果をもたらすと考えられています。

あまり言葉で要求を伝えることがむずかしいお子さんは、絵やものづくりでは自由に自分を表現することができます。もやもやとした気持ちやストレスを表現して発散し、癒されることができます。

 

 

自閉スペクトラム障がいの困難を助ける

自閉スペクトラム障がいの困難は、

・感覚過敏や鈍麻など感覚が整っていない

・コミュニケーションや自分を表現することがむずかしい

などがあります。

アートには絵だけではなく、紙粘土なども含まれるので、感触やにおいなど、体全体の感覚をつかって創作できるので、脳を刺激し、感覚が整っていないことの困難をやわらげられます。

またアートは自分を自由に表現できるので、自閉症スペクトラム障がいのお子さんが抱えやすい、自己表現ができないことの悩みを解決に向かわせてくれます。

 

将来の可能性が広がる

障がい者アートは注目されており、ビジネス化されると、「好きなことを仕事にできる」可能性が広がります。

企業と共同しなくても、今では障がい者がアートを販売するために展示をしたwebサイトもあります。または自身でホームページをつくり、自分がつくったアートをPRすることも可能です。

 

生涯の趣味になる

アーティストになることは、だれでも大変なことです。しかし、アートが仕事にならなくても、好きなことをどんどん極めることや、趣味は人生に大きな影響をあたえます。

ストレス発散になったり、趣味を通して仲間ができたりするので、生涯の趣味を見つけるという意味でも、アートを始めることには価値があります。

 

アートを始めるには?自宅ではまず何からすればいい?

障がいのあるお子さんに、アートに興味をもってもらいたい。好きなことを創作してもらいたい場合、まずは何から始めればいいのかを見ていきましょう。

 

好きなものから始めよう

アートは

・絵

・紙粘土

・ボーリングアート

・スクラッチアート

などたくさんの種類があります。

お子さんがもともと好きなものや、興味をもったものから始めましょう。

絵を描くといっても、いろいろな描き方があります。好きなキャラクターを描いてみたり、家具に絵を描いてDIYをしたり、限りなく大きなサイズの紙に自由に描かせるというのも楽しいですよ。

 

児童発達支援事業所でおこなわれている創作活動

アートなど創作活動は脳の発達によいといわれており、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスにも取り入れられています。群馬県にある児童発達支援chouchouでおこなっている創作活動を一部ご紹介します。

  • 描画
  • 線・点つなぎ
  • マグネットモザイク
  • 小麦粘土

 

描画

まずえんぴつやクレヨンなど道具の使い方から教えます。テーマを決めて絵を描いてもらったり、自由に絵を描いたり、色を塗ってもらったりします。

また丸や三角など図形や、図形の数を指定して、絵を描いてもらうことで、より発想力を高めていきます。

 

線・点つなぎ

線・点つなぎは、「点と点を線で結ぶこと」です。先生が点と点を描き、お子様に自由に点と点を線でつないでもらいます。線・点つなぎは集中力を高め、指の感覚を整えたり、点と点を認識することを学べる活動なので、これから創作をおこなうときにも役立つ活動です。

 

 

マグネットモザイク

色や形がちがうマグネットをつかって、好きなかたちにくっつけたり、先生が指定するマグネットをくっつけてもらう活動です。

「マグネットで動物の形をつくってください」というように、お子様の自由な発想力に任せるので、想像力や感性を育てることができます。

 

 

小麦粘土

小麦粘土は小麦から粘土をつくり、動物や乗り物などを自由につくる活動です。

まず小麦粉が粘土になる過程を見せて、「小麦粉は粘土になること」から教えます。好きな色の絵具を混ぜたりして、自由につくらせます。

小麦粘土は普通の粘土とは感触がちがうので、新しい感触を楽しんでもらったり、お子様の発想力や想像力を生かすことができます。

 

 

まとめ

障がい者アートには、アートセラピー、仕事の可能性をふやすこと、趣味を見つけることなど、多くのメリットがあります。お子さんにもアートにふれることはとても大切です。

児童発達支援事業所で創作活動を学んだり、自宅でお子さんの好きなことから始めて、どんどん発想力や想像力を伸ばしましょう。

 

参考

アートセラピーを自閉症スペクトラム障害の子供達の治療として使うことの可能性について

アートセラピーとは | クエスト総合研究所

【子供と一緒に】家でできる!楽しい簡単アート16選【100均で揃うものも!】 | Haru Atelier

 

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