子どもが発達障がいグレーゾーン!子育てで気を付けたいポイントは?受けられる支援は?

子どもが発達障がいグレーゾーン!子育てで気を付けたいポイントは?受けられる支援は?

お子さんに発達障がいの症状があるのに、医師の診断が下りず、障がい福祉サービスは受けられるのか?どのように接していくと良いの?と、不安に思っていませんか?
子どもが発達障がいグレーゾーンと診断されたとき、子育てで気を付けたいポイントや、グレーゾーンの子どもが受けられる支援などをご紹介します。


発達障がいグレーゾーンとは?

発達障がいグレーゾーンとは、「発達障がいの症状がいくつか確認されているが、診断基準をすべて満たしておらず、発達障がいと確定して診断をつけられない状態」のことを指します。
「グレーゾーン」は正しい診断名ではないので、医師からは「診断基準は満たしませんが、発達障がいの傾向が見られます。」といったように伝えられます。


診断が下りない理由は?

発達障がいと診断が確定できない理由のひとつが「体調」です。 発達障がいの症状のあらわれ方は環境や体調で変動することがあります。体調が悪いときは発達障がいの症状が重いけれど、体調が良いときは症状が軽い、など差が激しいほど、発達障がいと確定して診断することがむずかしくなります。
受診したときには症状が軽く、発達障がいと診断をつけられないことも。
また発達障がいの診断は医師の問診による影響も大きいので、判断が分かれる場合もあります。



グレーゾーンの子どもを育てるときに気を付けること

発達障害と診断された人と同じぐらい症状が重くても、「グレーゾーン」と診断されることはあります。そのためグレーゾーンといっても、発達障がいをもつお子さんと同じく、適切な接し方をしないといけません。
グレーゾーンの子どもを育てるときに気を付けたいことを確認しましょう。

●子どもの自己肯定感を高める

発達障がいの子やグレーゾーンの子は、不安やストレスを感じやすいといわれています。
またグレーゾーンの子は、まわりの子どもたちの差を感じたり、理解のない人に「努力不足」と注意されたりする機会が多いです。 こども自身も「努力不足かもしれない」と自分を責め、頑張りすぎたり、やる気や自信をなくしてしまったりします。
そこで心配なのは、二次障がいです。発達障がいの生きづらさや困難から、うつ病、不登校、引きこもり、適応障がいなどが起こるおそれがあります。
そのため「ほめて伸ばす」を心がけてください。 お子さんの良いところや得意なところを見つけ、ほめて、自己肯定感を伸ばしましょう。


●伝え方を工夫する

ほめるところがない、と悩むおかあさんもいるかもしれません。 「いつも怒っている」という場合は伝え方を工夫しましょう。
発達障がいグレーゾーンの子には、視覚優位というタイプがあります。 視覚優位とは、イラストや図・表などを見るなど、視覚で物事を覚えたり理解したりすることが得意なことをいいます。 何度いっても聞かない場合は、視覚優位タイプのお子さんなのかもしれません。 伝えたいことをわかりやすくメモに書いたり、イラストカードを用いて説明したりするなど、お子さんの得意な受け方で伝えるようにしましょう。


●苦手なものは道具の工夫を

お子さんに苦手なものや作業があり、どうしても克服できないとき、「やる気がない」「すぐに作業をやめてしまう」などお子さんの様子に目がいきがちですが、「なにに困っているのか」をお子さん目線で考えます。 そして、どんな環境や道具があれば、使いやすく、作業しやすいのか。 作業しやすくなれば、集中力も上がります。苦手な作業ができるようになった、という達成感や自信にもつながります。



グレーゾーンの子どもは通常級?支援級?

グレーゾーンの子どもは通常級、通級、支援級のどれかに所属することになります。 小学校の場合は、まず就学前に健康診断がおこなわれます。そこで身体の疾患や知的発達のレベルを検査し、教育委員会と相談をおこない、子どもの所属学級が決まります。 けれど検査結果にかかわらず、保護者の意思で所属学級の希望を出すこともできます。


■通常級

40人程度の健常の子どもたちと同じ教室

■通級

通常の教室に在籍しながら、週に数時間、障がいに合った個別指導を受けられる教室

■特別支援級

人数は8人程度。障がいに合わせて、「個別の支援計画」をたて、その計画にそって指導・教育を受けられる教室


子どもの希望や様子をみて決める

どの級に所属するかは、「集団のなかで生活できるか」「特別な配慮は必要か」「精神的な強さ」と、子どもの希望を見て決めます。
グレーゾーンの子どもも集団にうまくなじめる子もいれば、コミュニケーションがうまくいかない子もいます。 また感覚過敏や、読み書き障がいなどがあれば、特別な配慮が必要になるので、通常級に在籍することはむずかしくなります。どの環境に適しているか、お子さんの様子をよく見て判断しましょう。
そして大事なのはお子さんの希望です。お子さん自身が納得した場所に通うことが一番です。



グレーゾーンのお子さんが受けられる支援は?

発達障がいと診断されていなくても、障がい福祉サービスを受けられる場合があります。 医師の診断や専門家の意見書などがあり、自治体が認めると、受給者証をもらえます。
受給者証とは、「障がい福祉サービスを利用するために自治体から交付される証明書」。 受給者証があると、自治体が決めた回数・期間内で、障がい福祉サービスを利用料1割負担で利用できます。
子どもたちは以下のサービスが利用可能です。


■児童発達支援

未就学児が保護者と一緒に療育や発達支援を受けに通えるサービス

■放課後等デイサービス

小学生から高校生の就学児童が放課後や休日、夏休みなどに通い、療育を受けるサービス

病院の診断がないからとあきらめず、医師の診断書などをもって、お住まいの自治体の窓口に相談してみましょう。



まとめ

発達障がいグレーゾーンとは、発達障がいの症状があらわれているが、発達障がいと確定して診断できない状態のことをいいます。原因のひとつは、体調や環境で症状が軽くなったり重くなったりしてしまうこと。 決して症状が軽いから、グレーゾーンと診断されたわけではありません。 発達障がいと診断された子どもと同じく、接し方などに気を付けましょう。 ①自己肯定感を高める ②子どもの得意な受け方で言いたいことを伝える ③環境や道具などを工夫する そして子どもの納得する学級にすすんだり、受けられるサービスを活用したりして、グレーゾーンの子どもの生きづらさをへらしましょう。



▼参考

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