2021.01.20

ネット際の攻防!パラリンピック競技・シッティングバレーボールのルール・魅力




ネット際の攻防!パラリンピック競技・シッティングバレーボールのルール・魅力

シッティングバレーボールとは、座った状態でおこなうバレーボールのこと。「座った状態」と聞いて、「ラク」「試合展開が激しくなさそう」だと思いますか? 実際は一般的なバレーボールよりもキツく、試合展開が非常にスピーディという魅力があります。シッティングバレーボールのルールや試合方法、魅力を知って、パラリンピックを観戦しましょう!

シッティングバレーボールとは?

画像引用:https://www.jsad.or.jp/sitting-volleyball/what/

シッティングバレーボールは座って(シッティング)おこなう6人制バレーボール。負傷した兵士のリハビリから始まり、男子は1980年、女子は2004年大会で正式競技になりました。 パラリンピックでは下肢などに障がいのある選手がプレーします。 障がいの程度によってクラス分けをし、チームを編成します。

シッティングバレーボールのクラス分け

シッティングバレーボール選手は障がいの重さによって2クラスに分かれます。

チームは12名の選手で構成され、6名は控えに、6名はコート上でプレーします。

軽度の障がいであるSVⅡの選手はチーム12人に最大2名までと決まっています。コートでプレーするのは1名。 SVⅡの軽度障がい1名、SVⅠの重度障がい5名のチームでプレーするかたちになります。

シッティングバレーボールのコート

シッティングバレーボールのコートは10m×6mであり、通常のバレーボールコートより小さくなっています。 ネットの高さは、男子1.15m、女子1.05mと低めです。座った状態でも腕を伸ばせばブロックをしたりスパイクを打てたりできるようになっています。

シッティングバレーボール特有ルール

シッティングバレーボールのルールは基本的に6人制バレーボールと同じです。 試合は5セットマッチ。1セット25点先取(第5セットは15点)で勝敗が決まります。反則をすると、相手チームに得点。 シッティングバレーボールは基本的なルールのほかに、特有のルールがあります。

でん部が床についていないと反則

シッティングバレーボールをプレー中に、でん部(おしり)を床から離すと、「リフティング」という反則になります。(ファーストサーブは短時間であれば、でん部が床から浮いてしまっても反則はとられません。) そのため選手は移動中もでん部を床につけたまま、腕で体を動かして移動しなくてはいけません。スパイクも勢いあまってでん部が浮かないように気を付けながら、力強く打ちます。

サーブをブロックできる

シッティングバレーボール特有のルールであり、見どころでもあるサーブブロック。 相手のサーブをそのままブロックすることができます。 最初のサーブから攻防が始まるので、技術力の高いサーブをすることが求められます。

シッティングバレーボールの魅力

シッティングバレーボールはコートが狭く、選手同士やボールと床との距離も近いため、高速なラリー、技術的だったりパワフルだったりする攻撃・守備が見られるのが大きな魅力です。

狭いコートで見られる激しい攻防

シッティングバレーボールのコートは、6人制バレーボールコートの半分以下。選手同士の距離が近く、ラリーは高速でパワフル。ボールが手にあたってから床につくまでの時間は、0.1~0.2秒といわれています。速すぎる試合展開に注目です!

シッティングバレーボール特有の工夫や戦略

シッティングバレーボールは、腕を伸ばせばネットの上に手がいくので、ブロックをしやすくなっています。なので攻撃側はブロックをかわすため、クイックなどコンビネーションや、フェイントを多くつかいます。 またサーブをブロックできるので、攻撃側はコースを読まれないように、コースを打ち分けたり、高さを工夫したりといったバリエーション豊かなサーブをします。 選手のスゴ技をたくさん見られるのはシッティングバレーボールならでは!

守備側はでん部を床につけたまま移動するため、選手それぞれ守備できる範囲が狭くなります。なので誰か1人に任せられることはなく、チーム一丸となった守備を見られます。 強固なチームワークでボールを返す瞬間は胸アツ!

床面ギリギリの大勝負

一般的なバレーボールでも、落ちると思われたボールが拾われたときは感動の瞬間ですね。 シッティングバレーボールは選手が床に近い位置でプレーするので、決まったと思われるようなボールでもすくい上げることができます。 ボールが落ちそうでなかなか落ちない緊迫したラリーを楽しめます!

まとめ

シッティングバレーボールはでん部(お尻)を床につけた状態でおこなう6人制バレーボール。選手同士の距離が近く、ボールが床に落ちる速度も速いので、緊迫感のある高速ラリーを楽しめます! パラリンピックのシッティングバレーボールの開催日は、8月27日(金)~9月5日。 選手たちの技術、フィジカル、チームワークに注目しながら試合観戦を楽しんでください!

<<参考>>

https://sports.nhk.or.jp/paralympic/guide/sitting-volleyball/

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