アビリンピック競技種目一覧(情報技術系)

アビリンピック競技種目一覧(情報技術系)

働く障がい者の就労スキルを競う大会、アビリンピック。今回はオフィスで活躍していることが多い、情報技術系の種目の内容と審査ポイントをご紹介します。

・DTP

・データベース

・ホームページ

・表計算

・パソコン操作

・パソコンデータ入力

 

DTP

DTPとは、書籍や新聞、広告などのデザインをパソコンで作成し、紙面に出力する作業のことです。

種目のDTPはあたえられた画像や文章素材をつかって、DTPでチラシやリーフレットなどをつくります。テーマは地方、全国など規模や、その年によって変わります。

全国アビリンピックのDTPの競技時間は3時間。まず選手たちは課題を理解し、それぞれ創造力を生かしてラフスケッチを描きます。そしてラフスケッチの通りにDTPシステムを操作し、文字の種類や色、画像を決め、デザインを仕上げます。

素材の生かし方やレイアウトの構成のし方で、選手のセンスや個性を競う競技です。さらに写真の解像度や印刷に適した設定など数多くの知識や、ソフトを操作する技術が求められます。

 

データベース

「データベース」は、マイクロソフトのひとつであるAccessを使って、データの更新や閲覧、検索、印刷などのプロセスを構築する種目です。

データベースは、ネットショッピングやインターネット上の地図、鉄道上の路線検索など、たくさんの場所で使われています。

競技の課題は毎年ちがい、受発注システムや現金出納簿システム、検索システムなどがあります。2020年の全国アビリンピックの競技課題は、「パラリンピック競技大会記録システムの操作メニューの作成」でした。

競技時間は3時間。競技の課題は2つあり、データベースの作成と、データベースの操作マニュアルの作成です。

システムの手順書にしたがって、メニューや操作ボタンなどを設定し、画面の設計をおこないます。システムの構造を理解するプログラミング知識と、利用者の使いやすさを意識することが求められます。

 

データベースの審査ポイント

データペースの審査では、5つの点を評価されます。

  • 登録されているデータの有無
  • 使われたAccessの機能
  • 画面が見やすいこと
  • 操作マニュアルがなくても、操作がしやすいこと
  • 機能の高さ

 

情報技術系の就労スキルに力をいれている施設をお探しの方はこちらから

 

ホームページ

「ホームページ」は、あたえられた画像や文章素材でホームページを作成する種目です。

ホームページは、事前課題と、当日におこなう競技課題があります。事前課題では、「〇〇会社から、ホームページの作成を依頼された」と仮定して、要望通りのホームページをつくる必要があります。

たとえば2020年の全国アビリンピックの競技課題は、「あなたは、ある地方都市のホームページ制作会社に勤務しており、同じ地域にある観光農園からホームページの作成を依頼された、とする。」という架空の設定がされました。

競技課題は、この事前課題で作成したホームページを使用します。競技時間は3時間。事前課題のホームページに顧客の要望などが新しく伝えられるので、要望通りに編集することが求められます。

 

ホームページの審査ポイント

ホームページは、基礎力、技術力、提案力、アクセシビリティ、独創性、芸術性で審査されます。

  • 課題の最低限の仕様を満たし、HTMLソースは他人に見られることを前提としている
  • 課題の仕様を満たすために適切な技術が用いられている
  • 要件を適切に理解している
  • 障がいに関係なく誰でも使いやすいこと(音声読み取り機能など)
  • 競技者独自のユニークさがあること
  • 人をひきつけるようなデザイン

 

表計算

「表計算」は、マイクロソフトのひとつであるExcelの操作スキルを競う種目です。

Excelでおこなう課題は、「表の装飾・編集」「関数式による表の完成」「データ処理」「グラフ作成」です。

各課題は順番が指定されていませんので、選手は得意な課題から取り組めるようになっています。全国アビリンピックの競技時間は70分。短い時間のあいだに4つの課題をクリアしなくてはいけないので、効率よく正確な技術が求められる競技です。

 

情報技術系の就労スキルに力をいれている施設をお探しの方はこちらから

 

パソコン操作

「パソコン操作」は、視覚障がい者の方のみが参加できる種目です。

競技課題は、「マイクロソフトExcelでのデータ処理」と、「インターネット検索」の2つです。

Excelでのデータ処理では、実際に職場で表の作成を依頼されたと仮定し、必要な項目を埋めていきます。インターネット検索は、知識問題が出されるので、空欄に当てはまる言葉を検索して調べ、埋めていくという課題です。

文字を音声化する読み上げソフトや、画面を大きくするソフト、立体コピーを利用して取り組みます。

 

この競技の見どころは、視覚障がいを感じさせないような選手の速く正確な操作です。たとえばExcelは関数のヒントを見ることをできないので、関数を完璧に暗記しなければいけません。また視覚障がい者は一目ですべてのデータを知ることはできないので、パソコンを上手く操作して、素早くデータの把握をする必要があります。

 

パソコンデータ入力

「パソコンデータ入力」は知的障がい者の方が参加できる種目です。

競技課題は3つあります。ひとつの課題にあたえられる時間は20分~30分であることが多いです。

 

①アンケートはがき入力

 紙のアンケートからデータをミスなく、どれほど数多く画面の入力フォームに入力できるかを競います。

②顧客伝票修正

 伝票の内容と正確に入力されたデータを見比べて、入力ミスを直す早さと正確さを競います。

③帳簿等作成

 Excelをつかって、ミスなく、正しい請求書を作成するスキルを競います。

 

パソコンデータの審査ポイント

パソコンデータは、以下のポイントを審査します。

  • 入力されたアンケートの数
  • データを正確に素早く入力できているか
  • 修正ルールを守り、正しく修正ができているか
  • 入力のルールを守れているか(帳簿等作成)
  • 作成したデータが正しく印刷されているか(帳簿等作成)

 

 

まとめ

・DTP

・データベース

・ホームページ

・表計算

・パソコン操作

・パソコンデータ入力

情報社会が進む現代、以上のスキルを身につけた多くの障がい者が活躍しています。日々努力し、自信をつけた選手の正確で素早いスキルに注目です。

 また情報技術系スキルに自信がある方は、ぜひアビリンピック出場を考えてみてください。地方アビリンピックは、働く障がい者であれば、だれでも参加可能です。アビリンピックの内容、出場方法など、くわしくはこちらの記事をご覧ください。

 

 

情報技術系の就労スキルに力をいれている施設をお探しの方はこちらから

 

参考

アビリンピック過去問題|第37回全国(2017)データベース | 障がい者としごとマガジン

【第39回全国アビリンピック】110-データベース 競技課題A

技能競技種目のご紹介(動画)|独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構

第40回全国アビリンピック 111-ホームページ 競技課題B

アビリンピック過去問題|第37回全国(2017)ホームページ | 障がい者としごとマガジン