2024.06.21

宿題の回答「合ってるのになぜ?」支援と理解が求められる学校生活 発達障がいの子どもに対する教育の在り方

答えは全て正しいのにいくつかの箇所に丸が付いていない

小1の娘さんの宿題に対する採点に疑問を感じる親御さんの声が話題になっています。娘さんの宿題は「〇にあうかずをかきましょう」という算数の問題でした。答えは全て正しいにもかかわらず、いくつかの箇所に丸が付いていませんでした。その理由は、数字の書き方や書き順に関するものでした。

 

様々な意見がネットで上がる

「答えは合っているのに…」と感じたありさんは、その基準が厳しすぎるのではないかと疑問に思います。この投稿に対して、リプ欄には多くの反響が寄せられました。

「これじゃやる気なくなっちゃう」「数学は答えや解き方が合っていれば〇でいいんだ」「丸をつけた上で赤ペンで書いてくれたらいいのに…」と、先生のやり方に疑問を持つ声がある一方で、「細かく丁寧に見てくれてると思うと、今後は親子ともに楽になると思います」「手間をかけてくれていて逆に良い先生かもしれません」「誰にでも読んでもらえる字を習得させるのが今なら、このご指導が適切だと思います」と、先生のやり方を好意的に受け取る声もありました。

 

娘さんには発達障がいがある

ありさんの娘さんには発達障がいがあり、生後4ヶ月から落ち着きのなさを指摘され、2歳から療育を受け始めました。自閉症スペクトラム、注意欠陥多動症、学習障がいなどの診断を受けたのは5歳の頃でした。知能には問題はありませんが、学習面では困難がありました。

 

「入学前からひらがな・カタカナを教えてきましたが、なかなか覚えられませんでした。お手本が横にあるにも関わらず、鏡文字を書いてしまったり、数字を1から10まで数えても、途中で抜けてしまうことがありました」とありさんは語ります。

 

支援学級で先生とのマンツーマンで授業を受けている

小学校に入ってからは少しずつひらがなや数字が書けるようになってきましたが、まだ完全には覚えられていません。現在は支援学級で先生とのマンツーマンで授業を受けています。

 

「勉強は学校でやる」と家で宿題をすることを嫌がっていた娘さんも、先生の根気強い指導のおかげで、最近では家で宿題をするようになりました。しかし、初めて家でやった宿題が返ってきたとき、答えが合っているのに丸が付いていないことに疑問を感じたそうです。

 

ありさんは先生を批判するつもりはなく、むしろ先生の丁寧な接し方には感謝しています。しかし、娘さんが勉強に苦手意識を持ってしまわないかという懸念も抱いています。

 

「やっとお勉強をする気になってきたので、本人のやる気も大事にしていただけたら嬉しいです」とありさんは願っています。

学校での生活や集団行動にも大きな困難

小1の娘さんの宿題の採点方法についての話題が注目を集めていますが、学校生活における支援・対応は勉強だけに限られたものではありません。ありさんの娘さんは発達障がいを抱えており、学校での生活や集団行動にも大きな困難を抱えています。

 

授業中に衝動的に飛び出してしまう、聴覚過敏で教室の騒音が苦手、気持ちの切り替えが難しいといった特性があり、そのため学校での適切な支援が欠かせません。「そこは、娘に合わせて柔軟に対応していただけたらと先生にはお願いしています。いつもそのように対応してくださって、感謝しております」とありさんは語ります。

 

環境を整えることも重要

また、娘さんが安心して学校に通える環境を整えることも重要です。幼稚園時代には他の園児から乱暴を受け、怪我をすることもあり、不登園になったことがありました。小学校に入ってからも、別の子から嫌がらせを受けることがあり、不安を感じやすい娘さんにとっては大きなストレスとなっています。

 

ありさんは、「どんな子どもであっても、学校でいじめや乱暴をしてくる子に出会ったり、クラスメイトにからかわれたりする可能性はあります。しかし、発達障がいの特性上、不安を強く感じやすい娘にはそのような状況がより大きなストレスとなり、登校できなくなってしまったり、勉強が嫌になってしまったりする可能性があります」と不安を抱えています。

 

特性に合わせた支援が行き届く世の中に

それでも、ありさんの娘さんの通う小学校は、支援体制が手厚いことで地元でも知られています。実際の先生方の対応にも、ありさんは感謝の気持ちを持っています。「専門的な知識のある方が多いからこそ、こちらも、もっとこうしてほしいという気持ちが強くなってしまうのかもしれません」と前置きしながらも、「ひとりひとりの特性に合わせた支援が行き届く世の中に変わっていってくれたら嬉しい」との想いを語ります。

 

ありさんの娘さんへの支援がより充実し、彼女が安心して学校生活を送れるようになることを願う気持ちは、同じような状況にある多くの親御さんたちの共感を呼んでいます。

 

ありささんの娘さんの学校生活における支援や対応についての話題は、親と先生の間での連携が重要であることを示しています。特に発達障がいを持つ子供にとって、学校と家庭の両面からのサポートが必要不可欠です。

 

家庭と学校が連携してより良い支援が可能

娘さんの宿題を見て驚いたありささんは、数字の書き順が異なることに気づきました。先生が丸をつける基準も、ただ厳しく指導するだけではなく、娘さんの個性に寄り添ったものだったことがわかりました。また、最近では先生から「よくできました」というポジティブなフィードバックが増えたこともありささんにとっては心強い変化です。

 

家庭と学校が連携し合うことで、子供の教育や支援がより効果的になることをありささんは感じています。それぞれが持つ情報や視点を共有することで、より良い教育環境が整えられ、子供たちが自らの能力を伸ばし、夢や希望に向かって成長できることを願っています。

 

このような取り組みが、発達障がいを持つ子供たちが健全に社会に適応していくための重要な一歩となるでしょう。(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中  友一(RinToris))

 

発達障がいとは何か?

発達障がいは、個々の発達過程において生じる様々な困難や遅れを指す総称です。これには、学習や社会的なスキルの獲得に影響を及ぼす一連の障がいが含まれます。主に幼児期から始まり、生涯を通じて影響を及ぼすことがあります。発達障がいは、以下のような多様な形態があります。

 

自閉スペクトラム障がい(ASD)

自閉スペクトラム障がい(ASD)は、社会的な相互作用やコミュニケーションにおいて困難を経験する状態です。ASDには幅広い症状があり、重度から軽度まで個々の特性が異なりますが、以下の特徴が一般的に認識されています。

 

  • 社会的相互作用の困難:ASDの人々は、他者との意思疎通や感情の理解に課題を抱えることがあります。例えば、表情やジェスチャーの読み取りが難しい場合があります。
  • コミュニケーションの障がい:言語発達の遅れや特定のコミュニケーションスタイルを持つことがあります。言葉の遅れや非言語的なコミュニケーションの特異性が見られます。
  • 反復行動や興味の限定:ASDの人々は、特定の活動や興味に執着する傾向があります。例えば、物事のルーチンを守ることにこだわる、特定のトピックに関して深い知識を持つ、などです。
  • 感覚過敏:光、音、触覚などの感覚刺激に対して過敏であることがあります。これにより、日常の環境が過剰に刺激的に感じられることがあります。

 

注意欠陥・多動性障がい(ADHD)

注意欠陥・多動性障がい(ADHD)は、主に注意力の欠如、過活動、衝動性の問題を特徴とする状態です。ADHDは以下のような特徴を持ちます。

 

  • 注意力の欠如:何かに集中することが難しく、すぐに気が散ってしまうことがあります。このため、学業や仕事での作業の進行が困難になることがあります。
  • 過活動:常に動き回る、じっとしていられない、といった運動の過剰な要求があります。このため、静かに座っていることが難しい場合があります。
  • 衝動性:行動を抑制する能力が低く、思いついたことをすぐに実行に移すことがあります。これにより、社会的なルールや期待に反する行動が見られることがあります。

 

学習障がい

学習障がいは、特定の学習領域において著しい遅れや困難がある状態です。主な種類としては、以下のようなものがあります。

 

  • 読字障がい(ディスレクシア):読むことが難しく、文字の認識や音と文字の結びつけに問題があることが特徴です。
  • 計算障がい(ディスカルキュリア):数字や計算に関する困難を示し、基本的な算数や数学的概念の理解が遅れることがあります。

 

これらの障がいは、子供が学校で必要なスキルを習得する際に重大な障壁となることがあります。

 

発達性協調運動障がい(DCD)

発達性協調運動障がい(DCD)は、運動技能の発達が遅れ、日常生活や学校での運動活動に困難を抱える状態です。具体的には、次のような特徴があります。

 

  • 運動技能の制御が難しい:手の器用さや身体の協調性が不十分であり、スポーツや体操、筆記などの運動活動で困難を経験することがあります。
  • 身体の空間認識の問題:自分の身体の位置や動きを正確に把握することが難しく、身体的なコンフィデンスが低いことがあります。

 

これらの発達障がいは、個々の特性や症状に基づいて個別に支援が必要です。教育現場や家庭での適切な理解と支援が、彼らの日常生活や成長において重要な役割を果たします。

 

発達障がいの原因と診断方法

発達障がいの原因については、明確な単一の原因は特定されていませんが、遺伝的、環境的な要因が関与していると考えられています。早期の発見と診断が重要であり、専門的な評価や観察に基づいて行われます。一般的に、専門職による発達歴の取得、行動や能力の評価、家族の情報提供などが診断の一部となります。

 

発達障がいの特性と支援

発達障がいを持つ個人は、それぞれ異なる特性を示しますが、共通しているのは日常生活や学業での課題や困難があり、支援が必要であることです。教育や療育の分野において、個別に適した支援が提供されることが重要です。特定の教育計画(IEP)、支援学級、専門家による療育プログラムなどが、発達障がいを持つ子供や成人の支援に役立っています。

 

発達障がいの社会的影響と理解の促進

発達障がいを持つ個人やその家族は、社会的な理解や支援の向上を求めています。偏見や誤解を減らし、適切な支援が行われることで、彼らも社会参加や自己実現が可能になります。情報の普及や教育活動を通じて、発達障がいについての正確な理解を広めることが重要です。

まとめ

発達障がいは個々の特性やニーズが異なる複雑な問題ですが、適切な支援と理解が与えられることで、個々の可能性を最大限に引き出すことができます。社会全体での教育や支援の充実が、発達障がいを持つ人々の生活の質を向上させ、包括的な社会の実現につながるでしょう。

ありささんの娘さんへの支援が充実し、安心して学校生活を送れることを願う気持ちは、多くの親御さんたちの共感を呼んでいます。家庭と学校が連携し合うことで、子供たちの教育や支援がより効果的になることを実感しています。それぞれが持つ情報や視点を共有することで、子供たちが自らの能力を伸ばし、夢や希望に向かって成長できるよう願っています。

 

参考

「小1娘の宿題…合ってるのになぜ?」算数の採点方法に「厳しすぎない?」「やる気なくなっちゃう」(まいどなニュース) #Yahooニュース


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