就労継続支援事業所も在宅ワークは可能?どんな仕事がある?

就労継続支援事業所も在宅ワークは可能?どんな仕事がある?

令和2年度厚生労働省障害者総合福祉推進事業「障害者の多様な働き方と支援の実態に関する調査研究」によると、就労系サービス全体の約2割が、在宅ワークを提供しています。

就労継続支援A型事業所は全体の18.9%。就労継続支援B型事業所は15.9%。在宅ワークの提供は新型コロナ以降に増加しており、仕事の幅もふえています。

ただ、在宅ワークの提供にはガイドラインが設けられており、一定の決まりがあります。

就労継続支援事業所で在宅ワークは可能か、どのような仕事があるか、在宅ワークを提供している就労継続支援事業所を一部ご紹介します。

 

就労継続支援事業所でも在宅ワークは可能?

就労継続支援事業所を利用して在宅ワークをおこなうことは可能です。

①本人が在宅ワークを希望していること

②在宅ワークによる支援で効果があると市町村が判断した場合

が最低条件となります。

市町村の判断基準はハッキリとされてはいませんが、障がいにより「通勤がむずかしい」という理由が多く認められているようです。

身体障がい者をイメージされるかもしれませんが、令和2年度の調査によると、全国で在宅ワークをしている利用者のうち、

全体の3割・・・身体障がい者や知的障がい者
全体の6割・・・精神障がい者

となっています。

また、市町村がリモート支援を許可していないところもあるので、市町村の確認も必要になります。

 

1日2回以上は支援者と連絡をとること

在宅ワークを提供する事業所はガイドラインにより、在宅ワーク中は支援者と利用者で毎日やりとりをすることが決まっています。

業務開始と終了の連絡、そのほか業務指示や報告等などがあると、連絡をとります。

オンライン通話だけではなく、メールやチャットでの連絡が中心になる事業所もあります。

文章で指示を理解したり伝えたりできないと、在宅ワークができないおそれがあります。

 

原則、月に1回は支援者が訪問または通所ができること

在宅ワークを提供する事業所のガイドラインでは、原則、月に1回は支援者が利用者の自宅に訪問したり、利用者が通所したりして、支援を評価することが決まっています。

さらに、「利用者への緊急対応ができること」も必要となっています。

ガイドラインは義務ではないので、すべての事業所がこのようにおこなっているとは限りません。けれど、多くの事業所がガイドラインにしたがって運営しています。

そのため、あまりにも遠く、月に1回の訪問または通所がむずかしいところや、緊急対応ができない場合は、在宅ワークを提供してもらえない可能性があります。

 

 

就労継続支援事業所で在宅ワークができる仕事は?

在宅ワークを提供する就労継続支援事業所は、在宅ワーク用のメニューを用意しています。

パソコンを使う仕事が多くイメージされますが、今は通所でおこなう作業も在宅でできるようにしたり、「サービス・接客」の仕事もできたり、幅広い業務が在宅でできるように工夫されています。

 

製造や組立作業の仕事

就労継続支援事業所の在宅ワーク

引用:https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000770977.pdf

郵送または支援員が自宅に訪問して、必要な部品を利用者のもとに届けます。制作物の目標個数が決まっており、利用者は自宅で部品を組み立てたり検品したり、完成したものを郵送または支援員に渡します。

その成果によって工賃が支払われる流れが多いです。

ポップやチラシなどの制作をして生産活動をしたり、スキルアップのための訓練として部品を組み立てたりする作業があります。

 

接客・サービス系の仕事

就労継続支援事業所の在宅ワーク

引用:https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000770977.pdf

コロナ禍から、ロボットを遠隔操作したりオンラインで接客ができたりするサービスも提供されています。遠隔で操作ができるロボットは、オリヒメがよく知られています。

接客業の人手不足により、オンライン接客が導入されつつあるので、これから接客・サービスの仕事がふえる可能性はあります。

 

ウェブ関係・事務系などPCを使う仕事

就労継続支援事業所の在宅ワーク

引用:https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000770977.pdf

ウェブページ作成やウェブデザイン、システム管理や、パソコンをつかった入力作業などの仕事が多くあります。パソコンを持っていなくても、就労継続支援事業所によってはパソコンを貸与してもらえます。

 

 

就労継続支援事業所の在宅ワークにはデメリットはある?

毎日バスや電車で移動しなくて良し、人間関係もそれほど気にする必要なし、落ち着いた場所で一人で静かに作業ができる、などメリットが多い在宅勤務。けれど、デメリットもあり、人によっては大きな苦手になるおそれがあります。

 

情報連携がしにくい

作業所では様子を見て支援員が声をかけることがありますが、自宅ではわからないところ、作業が止まったところなど、自分から確認する必要があります。

さらに、通話が繋がらなかったり、メールやチャットの返信が遅かったりして、時間差ができてしまうことはデメリットになるかもしれません。わからないことへの不安に敏感だとストレスになるでしょう。

 

オンラインミーティングが合わない

「ズーム疲れ」という言葉が一時期話題になりました。Zoomなどをつかったオンライン通話は、自分の顔がずっとカメラに映っており、自分を強く意識して疲れてしまうことが考えられています。

また相手の顔もはっきりと画面に表示され、視線がこちらを向くので、監視されているような気持ちになる方や、対面よりも近く感じてストレスになる人もいます。

 

自己管理が必要

作業所に通うことで、「仕事」と「私生活」で分けている方は通所がなくなると、私生活と仕事の切り替えがうまくいかず、通所がない日もちゃんと休むことができなくなるケースがあります。

また、毎朝「作業所の始業時間を守って行くこと」で、なんとか起きられて、作業所で規則正しく生活できた方もいるでしょう。

作業所に通う習慣がなくなると、生活が乱れ、体調を崩したり障がいが悪化したりするおそれがあります。

 

 

在宅ワークができる就労継続支援事業所は?

在宅ワークのデメリットを見て、自分は当てはまらないと思った方。在宅ワークができる就労継続支援事業所を一部ご紹介します!

 

オフィスキュア

https://office-cure.jp/lp/

オフィスキュアは、埼玉県さいたま市にある就労継続支援B型事業所です。

週1日から利用することができるので、空いた時間の有効活用もできます。

ただし週1回は通所する必要があり、残りは在宅ワークが可能です。

パソコンを無料で貸与しているので、家にパソコンがない方も利用を始められます!

仕事内容は「パソコン」と「軽作業」から選べ、マイペースに仕事ができます!

パソコン
・CMSを使用したHP編集業務
・データー入力
・データーベース作成
・画像加工
軽作業
・FAB発送代行業務
・箱折り
・梱包
・スキャニング

 

パーソルネクステージ

https://nextage.persol-group.co.jp/recruit

パーソルネクステージは、2020年9月に設立。東京に一つ、九州地方を中心に複数のオフィスがある、就労継続支援A型の事業所です。

  • 1日6時間週30時間の就労が可能な方
  • オフィスがある県に在住し、通所ができる方
  • PC作業に抵抗がない方
  • 受給者証を取得または取得予定の方

が利用することができます。

PCに特化している事業所であり、作業の100%がPC作業になります。

PCスキルを高めたい方に向いている就労継続支援A型事業所です!

 

ONECODE

https://www.minnanosyougai.com/facility/item/47781

群馬県高崎市にある、プログラミングなどを学べる就労継続支援B型事業所です。

高崎市は在宅支援を許可していないので、在宅支援を許可している市町村に住んでおり、月1回の通所または訪問できる地域に住む方が利用できます。

ONECODEの在宅ワークは、プログラミングや3Dモデリングの学習、パソコン初心者の方もできる軽作業などが可能です。いま多くの企業で求められているプログラミングスキルを自宅で高めることができます!

 

 

まとめ

就労継続支援事業所で在宅ワークをすることはできます。パソコンをつかった作業のほかに、軽作業やサービス・接客など幅広い業務があります。

在宅ワークにデメリットはありますが、合うか合わないかはまだわかりません。また、在宅ワークのデメリットを感じにくいように工夫している事業所もあります。

在宅ワークができる事業所を調べてみましょう!

 

みんなの障がいは全国の障がい福祉事業所が検索できるポータルサイトです!

在宅ワークができる事業所や、お近くの事業所をぜひ『みんなの障がい』で検索してみてください!

 

参考

就労系障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン

就労継続支援も「在宅ワーク」へ。障がい者の働き方にも新しい流れ。就労継続支援B型事業所サブカルビジネスセンターの独自のテレワークシステム。|株式会社あるふぁおめがのプレスリリース

在宅でのサービスの提供事例①ー福岡市