パラリンピック独自の競技!ボッチャとは?試合方法・見どころ



ボッチャはパラリンピック独自の公式種目です。重度の脳性まひ者や運動能力に重度の障がいがある人のためにヨーロッパで考案されました。 近年では、性別、年齢、障がいに関わらず、だれでも一緒におこなえるスポーツとして注目を集めています。 そんなボッチャの試合方法、選手たちの戦術などを知り、パラリンピックでボッチャ観戦を楽しみましょう。



ボッチャとは?

ボッチャは「地上のカーリング」と呼ばれており、赤または青の持ち球を投げたり転がしたりして、白い球(目標球)に持ち球をどれだけ近づけるかを競うスポーツです。 選手は赤ボールと青ボールに分かれ、1人6個ずつボールをもち、指定の位置からボールを投げます。 カーリングとちがう点は、白い球(目標球)の位置が毎回変わったり、持ち球を白い球にぶつけて、白い球(目標球)の場所を変えてもいいことです。そのため戦略性が高く、一発逆転もあります。

使用される道具

・ジャックボール(白い球)

・ボッチャボール(赤と青の球)

画像引用:http://www.japan-boccia.net/equipment.html

・ランプ

画像引用:http://www.japan-boccia.net/equipment.html

・リリーサー

画像引用:http://www.japan-boccia.net/equipment.html

ジャックボールは「目標球」であり、ボッチャボールは選手の「持ち球」です。 ランプやリリーサーは「勾配具」とも呼ばれ、選手の投球をサポートする道具です。 ランプは滑り台のようになっており、長さを調整できます。選手はランプの長さを調整してボールの転がるスピードを決めて、遠い距離を狙ったり、コート上のボールを弾いたりします。 自分の手でボールを押し出すことができないクラスの選手は、口や頭に「リリーサー」を装着し、ボールを押し出して投球します。

クラス分け

ボッチャはがいの程度でBC1~BC4の4つのクラスに分かれて試合をします。 クラスごとに、競技をサポートするアシスタントの有無や、使用するサポート道具の有無、ボールの投げ方の指定などがあります。

BC1・BC3クラスには、1選手につき1人のアシスタントがついて競技をサポートします。 アシスタントの役割はクラスごとにちがっています。たとえばBC3では、選手の指示を受けてランプ(勾配具)の高さや位置を調整したり、ボールを丸めたり、選手がプッシュする位置にボールを置いたりします。ただし、投げる場所までサポートしたり、競技中にコートを見たりすることは禁止されています。

ボッチャの試合方法

ボッチャは室内スポーツで、以下のようなコートでラインが引かれており、選手が立つ場所やボールを転がす範囲が設定されています。

①両選手に6個ずつボールが用意される それぞれの選手にボール6個が用意されます。ボールは選手ごとに赤と青に分かれ、コイントスで赤ボールか青ボールか決まります。 最初の試合開始は赤ボールが先攻となります。個人戦の場合は、図の③④が選手の立ち位置です。ペア戦は、②~⑤(赤ボールが②④、青ボールが③⑤)、チーム戦は①~⑥(赤ボールが①③⑤、青ボールが②④⑥)が立ち位置となります。それぞれ横1m、縦2.5mとエリアが決まっており、必ずラインの中に、選手やアシスタント、勾配具がおさまらないといけません。

②先攻がボールを投げる 先攻はまずジャックボール(目標球)を投げます。 つぎに自分のボール(持ち球)を1球投げます。

③後攻の青ボールが1球投げる

④以降ジャックボールからより遠い位置にボールを置いた選手がつぎの投球をする たとえばジャックボール(目標球)に、青ボールより赤ボールが近ければ、つぎの投手は青ボール側になります。 ジャックボールがコートの外に出たり、ラインにふれたりすると、図の「クロス」の部分に、ジャックボールを置き直して、試合を再開します。

⑤赤、青の持ち球がなくなったら得点を計算する それぞれ選手の持ち球(6球)を投げ終わると、いったん終了です。ここまでを「1エンド」と数えます。 持ち時間は1エンドにつき個人戦で、BC1・BC2・BC4は6分。 ペア戦ではBC3が8分、BC4が6分。チーム戦はどのクラスも6分です。 個人戦とペア戦は4エンドおこない、チーム戦は6エンドおこないます。1エンドずつ点数をつけ、その合計点で勝敗が決まります。

得点の付け方

ジャックボールに一番近い敵側のボールよりも、味方ボールがさらに近くの範囲にあった場合、ボールの数だけ、1球につき1点があたえられます。 一番近いボールの距離がどちらも同じだった場合は、両方の選手に1点が入ります。

ボッチャのボールの投げ方

ボッチャのボールの投げ方は自由ですが、基本的な投げ方がいくつかあります。 ・アプローチ  ジャックボールに近づけるため、少し手前にボールを落とし、やさしく転がすこと ・ヒット  敵チームのボールをはじくために、強いボールを投げること ・プッシュ  同じ色のボールに目がけて投げ、ボールを押してジャックボールに近づけること

ボッチャのスゴイ戦術

ボッチャは頭脳戦であり、選手たちのさまざまな戦術が見られるところが魅力です!

ボールの特性を駆使する

ボッチャに使われるボールは、大きさと重さの規定は決まっていますが、硬さや材質がちがうことがあります。代表的な素材は「天然皮革製」、「フェルト製」、「人工皮革製」の3つです。それぞれのボールの特性は以下になります。

ボッチャはマイボール制なので、選手たちはボールの特性を見て6球のボールをえらび、使い分けています。そ のためボール選びから頭脳戦が始まっています。

ジャックボールの位置を動かす

先攻がおこなう、最初のジャックボールの位置決めも重要な駆け引きのひとつです。 たとえば相手側が遠距離を苦手としているなら、自分の近くにジャックボールを投げて置き、試合を有利にすすめられます。 また試合中、不利な状況になったとき、一発逆転の戦術もあります。 コートの外にジャックボールが出ると「クロス」にジャックボールが戻されます。そのため自分の持ち球を近づけられない状況でも、あえてジャックボールに向かって持ち球をぶつけて、ジャックボールの位置を変えたりコート外に出したりすれば、戦況を一発で変えられます。なのでボッチャは最後まで勝敗がわからず、目が離せない競技です!

相手に多くのボールを投げさせる

ボールの数が少なくなるほど戦術がなくなり、不利な状況に。そのためボッチャで勝つには、相手にボールを使わせて「球数を少なくすること」が重要です。 そこで大きなカギになるのが、序盤の投球。1エンドの序盤で持ち球をジャックボールにピタリとつくぐらい近づければ、相手にボールを投げさせる機会がふえ、相手のボールをへらすことができます。 球数が多ければ、後半に不利な状況になったときも、球数で戦略を立て、逆転をする確率が上がります。

まとめ

ボッチャは頭脳戦のスポーツです。道具からボールの選び方、投げ方まで緻密な戦略が練られています。また一発逆転もあり、最後まで目が離せない試合展開になります。 選手たちの戦略を予想しながら見ると、ますます楽しめるでしょう。

2021年パラリンピックのボッチャは8月28日(土)から予選が始まり、9月4日(土)に決戦をおこなう予定となっています。 選手たちの高度な戦術、駆け引きに注目して観戦しましょう!

<<参考>>

ボッチャ - スポーツ辞典

HOME|社団法人社団法人 日本ユニバーサルボッチャ連盟

【ボッチャとは】パラリンピックの競技ルール・観戦ポイント|パラサポWEB

高い戦略性、「オセロのように形勢逆転」も…ボッチャ : 東京パラリンピック2020速報 : オリンピック・パラリンピック

ボッチャ ガイド ボッチャ ガイド

パラリンピック競技 ボッチャ

ボッチャについて

ボッチャとは?

講習会情報

用具

おすすめの記事