パラリンピック「静寂の中の格闘技」ゴールボールとは?



パラリンピック競技「静寂の中の格闘技」ゴールボールとは?

パラリンピック独自の競技「ゴールボール」を知っていますか? 「静寂の中の格闘技」という別名もあり、独特な雰囲気が漂うスポーツ。選手たちの動き、戦略、観戦のし方も、一般の球技とはちがったおもしろさを感じられます。 スポーツ観戦の新しい楽しみ方を教えてくれるゴールボールのルールや見どころをご紹介します。

ゴールボールとは?

ゴールボールとは、視覚障がいのある選手が目隠しをして、鈴の入ったボールを転がし合い、相手ゴールにボールを入れるのを競うチームスポーツです。 ゴールボールは第二次世界大戦で視覚に障がいをもった軍人のリハビリプログラムとして考案されたのが発祥であり、1976年のロンドン大会から正式競技となりました。 男子の部と女子の部があり、1チーム最大6人で編成され、コートでは3対3で試合をおこないます。

競技用具

ゴールボールに使用される道具「ボール」と「アイシェード」には大きな特徴があります。

●ボール

バスケットボールとほぼ同じ大きさですが、重さは1.25kgと重めで、あまり弾みません。中に鈴が2個入っているので、その鈴の音で選手はボールがどこにあるのかを把握します。

●アイシェード

視覚障がい者同士でも見え方は違うので、選手はアイシェードを使って目隠しをします。さらにアイシェードの下にはアイパッチが貼るので、視覚ゼロの状態で選手たちは競います。

ゴールボールのルール

ゴールボールは9m×18mのコートでおこないます。1試合12分ハーフの合計24分間。前半・後半のあいだに3分間のハーフタイムが入ります。 同点で前半・後半を終了したときは、計6分間(前半3分・後半3分・間に3分のハーフタイムが入る)の延長戦をおこない、どちらかのチームが得点すると勝敗が決まります。

攻撃・守備

コートはゴールラインから、「オリエンテーション・エリア」、「ランディングエリア」真ん中エリア2つ分が「ニュートラルエリア」と呼ばれます。コート内のラインには、テープの下に太さ3ミリ以下のひもが貼られており、凸凹しているので、選手はラインを触ることで、自分の位置を確認します。

攻撃側は相手のゴールポストに向けて、ボールを転がすとき、「オリエンテーション・エリア」または「ランディングエリア」と、「ニュートラルエリア」の両方の床でボールをバウンドさせなければいけません。 守備側は、相手のボールが来る場所を予測したり、チームと声を掛け合いながら、身体全体を使ってゴールを守ります。ボールに触れたら、10秒以内にボールを投げ返さないといけないというルールがあります。

反則について

反則があったとき、ペナルティスローがあたえられる場合と、ボールの所有権が相手側に移る場合があります。 ペナルティスローとは、反則をしてしまったとき、反則をした選手1人でゴールを守るかたちになり、相手チームに投球の機会があたえられることです。 以下の反則が見られた場合、ペナルティスローがあたえられます。

以下の反則があったときは、ボールの所有権が相手チームに移ります。

ゴールボールの観戦ポイント

ゴールボールの選手たちはボールが転がる音、相手選手の足音など、音に感覚を研ぎ澄ませて試合をおこなっているため、観戦をするときは無言で見守ります。そのため独特の雰囲気があり、「静寂の中の格闘技」とも呼ばれます……。 ゴールボールの魅力・見どころを知り、静かながら熱い観戦を楽しみましょう!

たった10秒の間に次の戦略を打つ!

守備側はボールにふれてから10秒以内にセンターラインを越えて投げ返さないといけないルールがあります。 視覚障がいがある選手は10秒以内に耳や体の感覚をつかったり、味方とコミュニケーションをとったりして、相手の選手の位置を把握したり、ボールを投げる速度・位置を決めなくてはいけません。選手たちのスピーディーな戦略・攻撃に注目です。

「音」による駆け引き!

攻撃側も守備側も「音」を頼りに動きます。なので、攻撃側は音を使って、守備側の読みを外すのも有効な戦略です。鈴の音が小さくなるようにやさしくボールを転がしたり、味方へ直接ボールを手渡して音が鳴らないようにして、ボールのありかをわからなくさせたりできます。チーム3人同時にわざと足音を立てて前に出て、ボールがどこから来るのか、わかりにくくするフェイントも見られます!

多彩な攻撃!

ゴールボールの攻撃の強さ、種類の多さにも注目しましょう。男子のトップ選手になると、球速は時速60~70kmになることも。もし時速70kmのボールが投げられた場合、守備側が構える位置まで0.5秒で移動することになります。守備側は0.5秒というものすごく短い間に、ボールがどこに来るのかを察知し、動かないといけません。選手の研ぎ澄まされた感覚に驚かされます…!

まとめ

ゴールボールはパラリンピック特有の競技で、視覚障がい者がおこなうチーム球技です。 選手の研ぎ澄まされた感覚や、音を使った戦略など、一般のスポーツとは変わった視点で観戦を楽しむことができます!

ゴールボールのパラリンピック2020の開催日は、8月25日(水)~9月3日(金)です。 静かながら熱い「静寂の中の格闘技」を観戦しましょう!

<<参考>>

【図説】金メダルが期待される“静寂の格闘技”ゴールボールとは

ゴールボールのルール | 【JGBA】日本ゴールボール協会 オフィシャルサイト視覚障害者のために考案されたスポーツで

イラストで解説! パラリンピック22競技のルールや見どころは?(4) 3人で心をひとつに、全神経を集中させる静寂の戦い -「ゴールボール」

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